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鬼武彦

105 バイト除去, 2022年11月19日 (土) 07:54
主なエピソード
鬼武彦だけでなく、部下の白狐の活動も含めて、主なエピソードを記す。
=== 第1~12巻 第3巻 === <h4>第3巻</h4>
[[白狐]]の[[高倉]]・[[旭]]が、[[大道別]](道彦)と[[八島姫]]が使命を遂行できるよう、その身辺を守る。この時点ではまだ鬼武彦は登場していない。
** [[常世の国]]の[[スペリオル湖]]を渡る船の上で[[八島姫]]が、南高山から八島姫を探しに来た[[玉純彦]]に、南高山に帰るよう説得される。白狐の旭が八島姫に変身して、玉純彦はその偽の八島姫を伴って南高山に帰城した。〔{{rm|3|39|乗合舟}}〕
<h4>=== 第4巻</h4>===
鬼武彦は[[国祖]]の命を受け、[[道彦]]・[[八島姫]]と協力して、色々な怪奇現象を起こし、常世会議を妨害する。 →「[[常世会議]]」参照
ただしこの妨害活動は国祖の命を鬼武彦が誤解したもので、決して国祖が命じたものではない。<ref>{{rm09|5|0003|総説 嵐の跡}}:「常世城の会議における森鷹彦に変装せる大江山の鬼武彦をはじめ、大道別、行成彦および高倉、旭の奇策を弄し、邪神の奸策を根底より覆へしたるごとき変現出没自在の活動は、決して国祖の関知したまふところに非ずして、聖地の神人の敵にたいする臨機応変的妙案奇策にして、よくその功を奏したりといへども、天地の律法には『欺く勿れ』の厳戒あり、神聖至厳なる神人の用ふべからざる行為なれば、その責はひいて国祖大神の御位置と神格を傷つけた。現に大道別、森鷹彦、鬼武彦らの神策鬼謀は、国祖の直命にあらず、国祖は至仁至直の言霊をもつて邪神らを悔い改めしめ、言向和さむとの御聖意より外なかつた。しかるに血気に逸り、忠義に厚き聖地の神々は、律法の如何を顧みるに遑なく、暴に対するに暴を以てし、逆に対するに逆を以てし、不知不識のあひだに各自の神格を損ひ、国祖の大御心を忖度し得なかつたためである」</ref>
<h5>==== 初日の怪奇現象</h5>====
* [[聖地エルサレム]]代表の[[行成彦]]が、[[八王大神常世彦]]の提案に反論する。常世彦は壇上から行成彦を蹴り落とそうとした。その時、常世彦の従者の道彦は、常世彦の片腕を掴み上げた。それを見た[[大鷹彦]]・[[美山彦]]が道彦を蹴り落とすが、しかし蹴り落とされたのは行成彦だった。常世彦は行成彦を足で跳ね飛ばそうとするが、その時、行成彦の身体から数個の玉が現れて、天上に上り消えてしまった。行成彦は依然として自分の議席に座っており、道彦は館の正門を守っていた。〔{{rm|4|5|議場の混乱}}〕
* [[常世彦]]の手下の[[美山彦]]・[[国照姫]]が登壇して、聖地の窮状を嘲笑した。聖地代表の[[猿田姫]]・[[出雲姫]]は憤慨して国照姫を引きずり落とす。神司らは猿田姫・出雲姫を捕まえ縛り上げるが、それは[[常世彦]]・[[常世姫]]の寵臣の[[春日姫]]・[[八島姫]]で、猿田姫・出雲姫は自席に座っていた。[[青雲山]]の八頭・[[吾妻彦]]が常世彦は魔神だと批難すると、[[魔我彦]]は長刀で吾妻彦を斬り付ける。その時、白煙が立ちのぼり吾妻彦と春日姫・八島姫の姿が消えた。吾妻彦は自席で居眠りをしていた。〔{{rm|4|6|怪また怪}}〕
<h5>==== 二日目の怪奇現象</h5>====
* [[常世姫]]の侍女として[[春日姫]]と[[八島姫]]が登壇して演説をする(実は高倉と旭の変化)<ref>{{rm|4|11|敬神の自覚}}:「第二回の議席に現はれ、侃々諤々の雄弁を振ひ、満座の神人をして舌を捲かしめたる春日姫と八島姫の二女性は、その実は白狐の高倉と旭なりき」</ref>。偽者が次々と現れ、常世姫が二人、春日姫も二人、八島姫は三人になる。常世彦も二人となった(これらの偽者はみな白狐の変化である)。互いに自分が本物だと主張して取っ組み合いのケンカとなる。中空からそれを嘲笑う声が聞こえて来た。一同はふと気がつくと、そこは常世城の大広間ではなく、星空の下、泥田の中で泥まみれになって座っていた。〔{{rm|4|7|涼風凄風}}~{{rms|4|10|雲の天井}}〕
<h5>==== 三日目の怪奇現象</h5>====
* [[玉純彦]]([[南高山]]の八王・[[大島別]]の従臣)が登壇して、面白く踊りながら即興歌を歌う。その中で、この常世会議は常世彦夫妻の野心によるもので、怪奇な出来事ばかり起きて来たことを嘲笑った。一同はふと気がつくと、今まで玉純彦と思っていたのは誤りで、骨格たくましい荒神が太い鉄棒を引っ提げて壇上に突っ立ち、両眼を見開いて、[[常世彦]]を見つめていた。その荒神は次第に煙のように消えてしまった。〔{{rm|4|14|大怪物}}〕
<h5>==== 四日目の怪奇現象</h5>====
* [[森鷹彦]]が登壇し[[八王大神]]糾弾の演説をする。この森鷹彦は実は鬼武彦の変化だった<ref>{{rm|4|18|隠忍自重}}:「森鷹彦の壇上における大獅子吼はその実、[[地の高天原]]より神命を奉じて、この反逆的会議を根底より改めしむべく、神使として鬼武彦なる白狐出の猛神の変化なりける。森鷹彦はモスコーの八王道貫彦の従臣にして、あくまで強力の男子なるが、いま壇上にその雄姿を表はしたるは、実に鬼武彦の化身なりける」</ref>。〔{{rm|4|17|殺風景}}~{{rms|4|18|隠忍自重}}〕
** この鬼武彦の不用意な発言が後に、[[常世彦]]が[[国祖]]を隠退させるために天上の[[日の大神]]に提出した奏聞状の文言につながる。奏聞状に「国祖国治立命は、至厳至直にして律法を厳守したまふ神聖者とはまをせども、その実は正反対の行動多く、現に前代常世彦命、常世城に大会議を開催するや、聖地の従臣なる、大江山の鬼武彦にみづから秘策を授け、権謀術数の限りをつくして、至厳至聖なる神人らの大会議を混乱紛糾せしめ、つひに根底より顛覆せしめたまへり」<ref>{{rm|4|45|あゝ大変}}</ref>と記してあり、これによって国祖は隠退に追い込まれて行く。
<h4>=== 第5巻</h4>===
* [[エデンの園]]の[[盤古大神]]の宮殿に突如、竹が生え出し、たちまち竹藪と化してしまった。これは鬼武彦の仕業であった<ref>{{rm|5|1|栄華の夢}}:「この竹は大江山の鬼武彦の仕業であつた」</ref>。〔{{rm|5|1|栄華の夢}}〕
* 顕恩郷の棒岩の鬼武彦の石神像が、天に向かって延長した。これを「[[天の逆鉾]]」と呼ぶ。〔{{rm|5|22|神示の方舟}}〕
<h4>=== 第9~10巻</h4>===
* [[間の国]]の[[春山彦]]の館に現れた'''竹山彦'''は、鬼武彦の化身である<ref name="rm0930">{{rm|9|30|救の神}}:竹山彦のセリフ「吾こそは、大江山に現はれたる鬼武彦の化身にして、竹山彦とは仮の名、松、竹、梅の三人の宣伝使を救はむがために、竹山彦命と偽つて、悪神鷹取別の部下となり、今日あるを前知して、吾部下の白狐、高倉、旭、月日の眷属神を使ひ、身代りを立てたは狐の七化」</ref>。鷹取別(大国彦の宰相<ref>{{rm|9|28|窟の邂逅}}:「分にも此処は高砂の島から常世の国へ渡る喉首、'''常世神王の宰相司'''鷹取別の権力強く」</ref>)の部下になりすまし<ref>{{rm|9|31|七人の女}}:鬼武彦のセリフ「手段をもつて鷹取別が臣下となり、竹山彦と佯はつて甘く執り入り、常世神王の覚も目出度く、今日の務を仰せつけられしは、天の恵の普き兆、善を助け悪を亡す、誠の神の経綸」</ref>、常世城に入り込み、[[黄泉比良坂の戦い]]で神軍を助ける(→「[[黄泉比良坂の戦い]]」参照)。〔{{rm|9|29|九人娘}}~{{rm|10|23|神の慈愛}}〕
** [[ロッキー山城]]に、[[大国彦]]・[[大国姫]]らの部下である[[大雷]](おおいかづち)・[[火雷]](ほのいかづち)が、[[天の磐船]]に乗って帰城した。大国姫(偽イザナミ)を助けるためである。しかしその大雷の正体は鬼武彦で、火雷の正体は火産霊神だと自ら正体を明かした。大国姫の部下の3人の女性(国玉姫・杵築姫・田糸姫)と合わせて5人の男女は、牛のように大きな白狐と化した(本当の正体は鬼武彦ではなく部下の白狐だった)。〔{{rm|10|22|混々怪々}}〕
<h4>=== 第11巻</h4>===
* [[コーカス山]]の[[顕国の宮]]で、松竹梅ら宣伝使たちが宣伝歌を歌うと、[[ウラル姫]]たちは逃げ去った。そこへ鬼武彦・[[勝彦]]・[[秋月姫]]・[[深雪姫]]・[[橘姫]]の五人が現れた。この五人はみな鬼武彦が率いる白狐の化身である<ref>{{rm|11|23|保食神}}:「見れば鬼武彦、勝彦、秋月姫、深雪姫、橘姫であつた。何れも皆鬼武彦が率ゐる白狐の化身である」</ref>。〔{{rm|11|23|保食神}}〕
=== 第13~24巻 ===----
<h4>=== 第16巻</h4>===
* [[由良の港]]の[[秋山彦]]の館に、[[バラモン教]]の[[鬼彦]]が率いる部隊が襲来した。鬼彦らは[[素盞嗚尊]]・[[秋山彦]]らを捕まえ、駕籠に入れて大江山のバラモン教の本城へ帰って行った。しかしこの捕まった素盞嗚尊らは、実は鬼武彦の部下の白狐の変化で、本物の素盞嗚尊らはみな無事だった<ref>{{rm|16|5|秋山館}}:[[国武彦]]のセリフ「吾等が眷族鬼武彦をして、鬼雲彦の悪逆無道を懲す為神変不思議の神術を用ひ、敵の本城に忍ばせたれば、少しも案ずる事勿れ」</ref>。〔{{rm|16|5|秋山館}}〕
* [[高姫]]が秋山彦の館から[[冠島]]・[[沓島]]の宝庫の鍵を盗んだ。亀彦は鬼武彦を呼んで救援を頼む(以前に鬼武彦から危急のことがあったら呼んでくれと言われていた<ref>{{rm|16|10|白狐の出現}}:「万一御身の上に危急の事あらば土地の遠近を問はず、鬼武彦、旭、高倉、月日の名を呼ばせ給へば、時刻を移さず出張応援仕らむ」</ref>)。鬼武彦・亀彦は船で冠島・沓島に向かい、高姫を捕まえて秋山彦の館に帰って来る。〔{{rm|16|13|神集の玉}}~{{rms|16|14|鵜呑鷹}}〕
<h4>=== 第17巻</h4>===
* [[丹波村]]の[[平助]]の孫娘・[[お節]]は一年前、バラモン教の[[鬼彦]]・[[鬼虎]]に誘拐され、[[真名井ケ岳]]の岩窟に監禁されていた。三五教の宣伝使・[[悦子姫]]はお節を救い出して平助の家に戻って来た(鬼彦・鬼虎は今は改心している)。しかしこの悦子姫は実は白狐・旭の化身であり、[[お節]]も白狐の化身であった。鬼彦・鬼虎一行五人が真名井ケ岳へ向かう途中で出会い、彼らを裸にした[[おコン]]も白狐の化身であった<ref>{{rm|17|4|羽化登仙}}:「鬼彦、鬼虎に救ひ出されたお節は、其実鬼武彦の眷属の白狐が所為なりき。又夜中お節を送つて来た悦子姫は其実は、白狐旭明神の化身なりき。お節を隠したる岩窟は、鬼彦、鬼虎の両人ならでは、救ひ出す事が出来なかつたのである。それは岩窟を開くに就て、一つの目標を知つて居る者は、此両人と鬼雲彦より外になかつたから、鬼武彦の計らひに依つて、此処まで両人を引寄せ、お節を救ひ出さしめ給うたのである。又途中に五人の男を裸にした娘のおコンは、白狐旭の眷属神の化身であつた」</ref>。〔{{rm|16|20|思はぬ歓}}~{{rm|17|4|羽化登仙}}〕 →「[[丹波村の平助親子]]」参照
<h4>=== 第21巻</h4>===
* [[竜国別]]は[[高春山]]に向かう途中、赤子を抱いた女に出会う。女はこの赤子を抱いてくれと竜国別に迫った。竜国別は「魔神の征討に上る途中なので抱くわけには行かない」と拒否するが、女はしつこく迫る。そこへ巨大な男が現れた。すると女は金毛九尾白面の悪狐となって逃げ去った。この巨人は鬼武彦であった。〔{{rm|21|10|女権拡張}}〕
<h4>=== 第22巻</h4>===
* [[鷹鳥山]]でバラモン教の[[カナンボール]]と[[スマートボール]]が[[玉能姫]]を捕まえようとたくらむが、二人の前に三人の女が現れ、二人を気絶させてしまう。この三人の女は、白狐の旭・高倉・月日であった<ref>{{rm|22|9|清泉}}:「三人の女は、 『旭さま……月日さま……ヤア高倉さま……さア帰りませう』 と互に白狐と還元し、魔谷ケ岳の蜈蚣姫が館を指して進み行く」</ref>。〔{{rm|22|9|清泉}}〕
<h4>=== 第23巻</h4>===
* [[紀の国]]の[[日高山]]の山奥にある「[[竜神の宮]]」で、[[秋彦]]と[[駒彦]]は柿の実を取って食べた。[[木山の里]]には、その柿を取ると村が荒れるという伝説があり、竜神の怒りを静めるために人身御供を上げる必要があった。秋彦・駒彦は人身御供として捧げられることになったが、高倉・旭が身代わりとなった<ref>{{rm|23|6|神異}}:[[駒彦]]のセリフ「只今大神様へお願致しました所、高倉、旭の明神現はれ、身代りになつて行つて呉れられました」</ref>。〔{{rm|23|5|親子奇遇}}~{{rms|23|6|神異}}〕
<h4>=== 第24巻</h4>===
* [[竜宮島]]で強風に巻き上げられて、[[玉治別]]は[[玉能姫]]・[[初稚姫]]と離ればなれになってしまった。[[ジャンナの郷]]に落ちた[[玉治別]]は二人を探そうとして思案に暮れていると、月日明神が白狐となって現れ<ref>{{rm|24|14|タールス教}}:玉治別のセリフ「やア貴方は鬼武彦様の御眷属月日明神様、ようこそ御いで下さいました。初稚姫様、玉能姫様の所在をお知らせ下さいませ」</ref>、二人が居る方へ玉治別を案内した。玉能姫・初稚姫は鬼武彦・月日明神・旭によって玉治別の方へ導かれた<ref>{{rm|24|15|諏訪湖}}:玉能姫のセリフ「妾は或谷間に御禊をなし祝詞を上げて居ました処、傍の岩穴より鬼武彦は白狐の月日、旭と共に現はれ給ひ、二人の袖を銜へて穴の底に引込んで下さいました」</ref>。〔{{rm|24|13|治安内教}}~{{rms|24|15|諏訪湖}}〕
=== 第25~36巻 ===----
<h4>=== 第31巻</h4>===
* [[紅井姫]]・[[エリナ]]に恋慕する[[秋山別]]・[[モリス]]は、恋敵の[[国依別]]を殺そうと、その後を追跡した。その前に紅井姫・エリナが現れる。この二女は国依別に恋慕していたが、心変わりがしたらしく、秋山別・モリスに言い寄って来たので、秋山別・モリスはその言動に惑わされてしまう。だが紅井姫・エリナは秋山別・モリスを[[シーズン河]]に投げ込んでしまった。この二女は旭・月日の変化だった<ref>{{rm|31|16|天狂坊}}:[[国依別]]のセリフ「あの御方は旭明神、月日明神と云ふ御二方だよ。吾々の迷惑をお助け下さつた結構な白狐さまだよ」</ref>。〔{{rm|31|16|天狂坊}}~{{rms|31|18|シーズンの流}}〕
* [[秋山別]]・[[モリス]]は改心して、[[アマゾン]]の神業に参加するために帽子山を目指して進む。猛烈な山颪で秋山別は吹き飛ばされてしまう。残ったモリスの前に[[紅井姫]]が現れ、夫婦になってくれと頼む。モリスは誘惑に打ち勝ち、断った。この紅井姫は白狐の旭の変化であった<ref>{{rm|31|22|神の試}}:「我れこそは大江山に守護をいたす、鬼武彦が幕下旭日明神と申す者」</ref>。〔{{rm|31|22|神の試}}〕
<h4>=== 第32巻</h4>===
* [[高姫]]一行四人([[高姫]]・[[常彦]]・[[春彦]]・[[ヨブ]])は[[鷹依姫]]一行を助けるため[[アマゾン]]の[[時雨の森]]を進んで行く。その前に三人の女([[高子姫]]とその侍女の[[お月]]と[[お朝]])が現れ、四人が岩窟に連れて行き、高姫に「玉を見せる」と言って執着心を試す。この三女は、白狐の高倉・月日・旭の変化であった<ref>{{rm|32|10|暗黒殿}}:「パツと三人は煙となつて消えて了つた。白狐の姿目の前に三つ、のそりのそりと這ひ出し、あなたの森林目がけて一目散に逃げ去り「コンコンカイカイ」と鳴き立てて居る」</ref> <ref>{{rm|32|11|人の裘}}:「之に反し北の森林はすべての獣類、奸佞にして妖怪変化をなし、容易に其行動、端倪すべからざるものあり。そこへ動もすれば執着心を盛返し、心動き易き高姫を主として一行四人、鷹依姫を助けむと出で来りたるが、到底北の森林は、一通や二通で通過する事さへ出来ない事を大江山の鬼武彦が推知し、茲に白狐の高倉、月日、旭の眷族を遣はし、先づ第一に高姫の執着心を根底より除き、我を折らしめ、完全無欠なる神の司として、森林の探険を了へしめむと企画されたるが、果して高姫は玉と聞くや、執着心の雲忽ち心天を蔽ひ、斯の如き神の試みに遇ひたるぞ浅ましき」</ref>。〔{{rm|32|7|試金玉}}~{{rms|32|11|人の裘}}〕
<h4>=== 第35巻</h4>===
* [[黒姫]]は[[火の国]]の都へ向かう途中、[[荒井峠]]の下り坂で、[[常助]]という男に出会う。妻の[[お常]]が出産しそうなので助けてくれと頼まれ、お産を手伝う。すると四人の赤子が産まれた。常助・お常は真っ白い大狐となり、四匹の子狐を連れて森の中へ消え去った。(これは鬼武彦の配下の白狐とは書いていないが、その可能性はある)〔{{rm|35|19|狐の出産}}〕
=== 第37~48巻 ===----
<h4>=== 第42巻</h4>===
* [[ユーフテス]]([[イルナの国]]の[[右守]][[カールチン]]の家来)の前に[[セーリス姫]]が二人現れた。一人は白狐に変わると姿を隠した。この白狐は旭である<ref>{{rm|42|9|狐狸窟}}:セーリス姫のセリフ「オホヽヽヽ、まアまア旭さまのお化の上手な事」</ref>。〔{{rm|42|9|狐狸窟}}〕
* [[カールチン]]、[[ユーフテス]]、[[マンモス]]は部下を率いて[[セーラン王]]の居間に侵入し、セーラン王を始め[[黄金姫]]、[[清照姫]]、[[ヤスダラ姫]]、[[セーリス姫]]らを皆殺しにしてしまった。しかしこれは旭・月日・高倉らによって幻覚を見せられていたのだった<ref>{{rm|42|18|酊苑}}:「かく幻覚を見せられたのは、全く神の御経綸であつて、旭、月日、高倉明神の活動の結果であつた」</ref>。〔{{rm|42|18|酊苑}}〕
<h4>=== 第44巻</h4>===
* [[野中の森]]<ref>{{rm|44|16|怯風}}:「歩みも早き山口の 森をば右手に眺めつつ 草野を分けてやうやうに 野中の森に到着し」</ref>でバラモン教の[[捕手]]八人が一人の女を捕まえて殴りつけていた。[[初稚姫]]を探しており、この女が初稚姫だと思い、白状させようとしていた。女を殴ろうとして、互いに同志打ちになってしまった。女は白狐に変わると消え去った。この女は月日明神だった<ref>{{rm|44|15|変化}}:[[治国別]]のセリフ「あの御方は三五教の御守護神、鬼武彦の御眷族、月日明神さまだよ」</ref>。〔{{rm|44|15|変化}}〕
<h4>=== 第48巻</h4>===
* [[浮木の森]]のバラモン軍の陣営で、[[お民]]は物見櫓の三階に上がった[[片彦将軍]]が帰って来ないので不審に思い、段バシゴを上ってみると、大きな白狐が二匹、お民をにらみつけていた<ref>{{rm|48|6|狂転}}:「大きな白狐が二匹、お民の顔を目を瞋らして白眼みつけて居る」</ref>。お民は驚いて段バシゴから転落して気絶してしまった。〔{{rm|48|6|狂転}}〕
=== 第49~60巻 ===----
<h4>=== 第57巻</h4>===
* [[ワックス]]が、三五教は魔法使いで、旭・高倉の白狐が女に化けて[[テルモン館]]([[テルモン山]]の[[小国別]]の神館)に侵入するというデマを吹聴している。<ref>{{rm|57|3|野探}}:群衆の歌「三五教を守護する 高倉、旭の明神が 女に化けてテルモンの 館へ侵入すると云ふ 大国彦の神様の さしも厳しき御託宣 ワックスさまに降りしと」、ワックスの求道居士に対するセリフ「汝は三五教の魔法を使ひ、二人の姫様をいづくにか、奪い取り隠し置き、旭、高倉の白狐を使ひ、デビス姫、ケリナ姫に化けさせ、再び如意宝珠の宝を手に入れむとして進み来りし大悪人奴」、{{rm|57|14|人畜}}:ワックスのセリフ「ヤアヤア、これなる岩窟に押込められ玉ふ御方は如何なる御仁で厶るか。道聴途説によれば三五教の悪狐高倉稲荷の化身との事、拙者は大悪人のエキスに誤られ大切なる姫君様を高倉稲荷が取り喰らひ」、等</ref>
* [[ニコラス]]が率いるバラモン軍が、[[小国別]]の神館で、[[三千彦]]・[[求道居士]]・[[デビス姫]]・[[ケリナ姫]]の四人の宣伝使を縛り上げたが、旭・高倉の活動により、解放された<ref>{{rm|57|25|天声}}:「誠の道の神柱 一人も残らずフン縛り 無慙の仕打をなせしより 仁慈無限の天地の 神は怒らせ玉ひつつ 旭、高倉二柱 神の使を遣はして 勝ち誇りたるニコラスの 軍を悉目を覚し 尊き神の御教に 言向和す御仕組」</ref>。〔{{rm|57|24|空縛}}~{{rms|57|25|天声}}〕
<h4>=== 第59巻</h4>===
* キヨの関守キャプテンの[[チルテル]]の屋敷の庭で、[[テク]]がチルテルに相撲で勝ち、褒美に[[初稚姫]]を女房にすることになった。テクは初稚姫の手を握ると、初稚姫はロバのような大きな白狐となった。。この初稚姫は旭の変化であった<ref>{{rm|59|12|狐穴}}:「ハツと驚いた途端に驢馬のやうな大きな白狐となつて竹箒のやうな太い尻尾をブラリブラリと振つて居る(略)初稚姫に変化て居た怪物は、三五教を守護する、旭の白狐であつた」</ref>。〔{{rm|59|12|狐穴}}〕

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