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鬼武彦

650 バイト追加, 2023年7月2日 (日) 04:50
第4巻
* 鬼武彦には白狐の眷属(部下)が多数いる。固有名詞が記されている者は「[[高倉]](たかくら)」と「[[旭]](あさひ)」、そしてこの二神が合体した「[[月日明神]](つきひみょうじん)」<ref>{{rm|5|18|宣伝使}}:「高倉、旭の二神合体して月日明神」…ただし、高倉・旭・月日明神の三人がそれぞれ別人格のように書かれている場合もある。【例】{{rm|9|31|七人の女}}:「鬼武彦の御従神 神の御稜威も高倉や 空照り渡る白狐の旭 月日も共に変身の その働きぞ健気なれ」</ref>がいる。 →「[[月日明神]]」
* 鬼武彦自身、または部下の白狐が、身を変じたり幻覚を見せたりするシーンが多数ある。同じような活動をする人物に[[天教山]]に鎮まる[[木花姫命]]がいる。木花姫命も様々な姿に身を変じて人々の前に現れる。両者の活動の違いは、木花姫命は宣伝使に試練を与え、[[身魂磨き]]をさせるような、教導的な活動がメインであるのに対して、鬼武彦は、悪党から宣伝使を守ったり、悪党を懲らしめるような活動がメインである。
* [[大本神諭]]に鬼武彦は登場しないが、「[[鬼嶽稲荷]](おにたけいなり)」という神が一度だけ出る。「出口が座敷牢へ這入りて居る折、夜の十一時と思ふ時分に、二十歳ぐらいな声で二人が牢の傍で、推量々々と謳ふて居る声が致した事がありたが、翌る日の朝になりて明神の高倉稲荷と鬼嶽稲荷で在りたが、推量節を唐土天竺へ拡めに行くのでありたと云ふ事が直に分りて喜びたぞよ」〔{{os|115|明治36年旧6月8日}}〕 福知山市の大江山山麓に「鬼嶽稲荷神社」が実在する(福知山市大江町北原)。〕 福知山市の大江山山麓に「鬼嶽稲荷神社」が実在する(福知山市大江町北原)(→「[[大江山]]」参照)。
* 『[[新月の光]]』に「聖師様は「王仁が不在の時に苦しいことがあったら、鬼武彦助けてくれと祈れば、鬼武彦や旭、高倉の白狐が来て助けてくれる」と教えられたので、その当時は教えられたとおりにお祈りしたものである。(大正十四年初)」<ref>『[[新月の光]]』0086「光照殿の門(天恩郷)」</ref>と記されている。この「鬼武彦助けてくれと祈れば、鬼武彦や旭、高倉の白狐が来て助けてくれる」というのは霊界物語{{rm|16|10|白狐の出現}}で鬼武彦が亀彦に「万一御身の上に危急の事あらば土地の遠近を問はず、鬼武彦、旭、高倉、月日の名を呼ばせ給へば、時刻を移さず出張応援仕らむ」と告げたエピソードを指している。
=== 第4巻 ===
鬼武彦は'''森鷹彦'''(モスコーの八王神・[[道貫彦]]の従臣)に姿を変じて登場する(ただし本物の[[森鷹彦]]も常世会議に出席していたようである<ref>{{rm|4|34|紫陽花}}:[[常世会議]]後のエピソードとして「強力無双の森鷹彦は許されてふたたびモスコーの従臣となり、鬼武彦、高倉、旭は聖地を離れ」と書いてあり、森鷹彦(本物の森鷹彦)と[[鬼武彦]](偽の森鷹彦)が別個に記されている。</ref>)。鬼武彦は[[国祖]]の命を受け、[[道彦]]・[[八島姫]]と協力して、色々な怪奇現象を起こし、常世会議を妨害する。 →「[[常世会議]]」「[[森鷹彦]]」参照
ただしこの妨害活動は国祖の命を鬼武彦が誤解したもので、決して国祖が命じたものではない。<ref>{{rm09|5|0003|総説 嵐の跡}}:「常世城の会議における森鷹彦に変装せる大江山の鬼武彦をはじめ、大道別、行成彦および高倉、旭の奇策を弄し、邪神の奸策を根底より覆へしたるごとき変現出没自在の活動は、決して国祖の関知したまふところに非ずして、聖地の神人の敵にたいする臨機応変的妙案奇策にして、よくその功を奏したりといへども、天地の律法には『欺く勿れ』の厳戒あり、神聖至厳なる神人の用ふべからざる行為なれば、その責はひいて国祖大神の御位置と神格を傷つけた。現に大道別、森鷹彦、鬼武彦らの神策鬼謀は、国祖の直命にあらず、国祖は至仁至直の言霊をもつて邪神らを悔い改めしめ、言向和さむとの御聖意より外なかつた。しかるに血気に逸り、忠義に厚き聖地の神々は、律法の如何を顧みるに遑なく、暴に対するに暴を以てし、逆に対するに逆を以てし、不知不識のあひだに各自の神格を損ひ、国祖の大御心を忖度し得なかつたためである」</ref>
* [[森鷹彦]]が登壇し[[八王大神]]糾弾の演説をする。この森鷹彦は実は鬼武彦の変化だった<ref>{{rm|4|18|隠忍自重}}:「森鷹彦の壇上における大獅子吼はその実、[[地の高天原]]より神命を奉じて、この反逆的会議を根底より改めしむべく、神使として鬼武彦なる白狐出の猛神の変化なりける。森鷹彦はモスコーの八王道貫彦の従臣にして、あくまで強力の男子なるが、いま壇上にその雄姿を表はしたるは、実に鬼武彦の化身なりける」</ref>。〔{{rm|4|17|殺風景}}~{{rms|4|18|隠忍自重}}〕
* 壇上の[[八王大神常世彦]]が突然病気で倒れてしまった。これは鬼武彦によるものであった<ref>{{rm|4|22|窮策の替玉}}:「しかして八王大神の壇上にて病気突発したるは、大江山の鬼武彦が、国祖の神命によつて、邪神の陰謀を根本的に破壊せむとしたる結果なり」</ref>。〔{{rm|4|21|敵本主義}}~{{rms|4|22|窮策の替玉}}〕
 
==== 会議終了後に聖地エルサレムにて ====
* 鬼武彦は、[[天使長]]の[[広宗彦]]や、その弟・[[行成彦]](聖地代表として常世会議に出席した)が更迭されたことに疑問を感じて国祖に問うた。「吾々は貴神の命によりて常世城に忍び入り八王大神を悩ませ、その陰謀を断念せしめたるのみ。決して行成彦をはじめ一行の使臣は大神に背きて自由行動を取りしにあらず。ただ一点の野心も無く、聖地を守り御神業を輔佐したてまつらむとしての至誠の行動に出たるのみ。また吾は内命によりて、忠実に行動せしは御承知の御事に候はずや」<ref>{{rm|4|32|免れぬ道}}</ref> <ref>これは鬼武彦らが国祖の真意を誤解していたのである。国祖の真意は「言向け和せ」であり、どんな手段を尽くしてもいいから邪神の陰謀を打破せよということではない。</ref>。それを八王大神常世彦が聞いていた。〔{{rm|4|32|免れぬ道}}〕
** この鬼武彦の不用意な発言が後に、[[常世彦]]が[[国祖]]を隠退させるために天上の[[日の大神]]に提出した奏聞状の文言につながる。奏聞状に「国祖国治立命は、至厳至直にして律法を厳守したまふ神聖者とはまをせども、その実は正反対の行動多く、現に前代常世彦命、常世城に大会議を開催するや、聖地の従臣なる、大江山の鬼武彦にみづから秘策を授け、権謀術数の限りをつくして、至厳至聖なる神人らの大会議を混乱紛糾せしめ、つひに根底より顛覆せしめたまへり」<ref>{{rm|4|45|あゝ大変}}</ref>と記してあり、これによって国祖は隠退に追い込まれて行く。

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