差分

'''出口直'''（でぐちなお）（1837 - 1918年）は、[[大本ファイル:出口直3.jpg|thumb|晩年の出口直。]][[ファイル:出口直1.jpg|thumb|100px|明治23年（1890年）頃。]][[ファイル:出口直2.jpg|thumb|100px|大正5年（1916年）頃。]]開祖。（本項では「直」では読みにくい場合があるため「ナオ」と表記する）

== 概要 基本情報 ==== 略年表 ==（年齢は原則として満年齢）（明治5年12月2日までは旧暦。翌日改暦され新暦6年1月1日となる） {| class="wikitable"* 生年月日：天保7年12月16日（新暦1837年1月22日）生まれ。<ref>天保7年はグレゴリオ暦だと1836年2月17日から1837年2月4日までである。大半が1836年であるため、一部の資料には出口ナオの誕生年を1836年としているものもある。【例】伊藤栄蔵『大本　出口なお・出口王仁三郎の生涯』p20：「まず福知山から語らねばならないだろう。幕末の天保七年（一八三六）になおがその地で生誕したからである」。村上重良『出口王仁三郎』p63：「一八三六年（天保七）旧十二月十六日（略）桐村家に生まれたナオは」。</ref>| 天保7年12月16日（1837年1月22日） || 桐村ナオ生誕。|-| 嘉永6年（1853年）（16歳） || 綾部に移住し、叔母・[[出口ユリ]]の養女となる。（時期は諸説あり→「[[#最初の綾部移住の時期]]」）|-| 安政2年2月3日（1855年3月20日）（18歳） || [[豊助]]（とよすけ）と結婚* 没年月日：大正7年（1918年）11月6日（旧10月3日）昇天。満81歳、数え83歳<ref>四方豊助はナオより先に出口ユリの養子になっていた。数え年だと天保7年＝1836年生まれとして数えるため83歳になる。</ref>。豊助は「[[政五郎]]」を襲名する。）。|-* 出生地：福知山藩の城下町である上紺屋町。現在の京都府福知山市上紺屋町（かみこやまち）。| 明治16年（1883年）2月3日（旧12月26日）（46歳） || 五女・** 出口直の生家（桐村家）跡は大本の施設として整備され「[[出口澄子厳の郷]]が生まれる。|-（いづのさと）」と呼ばれている。| 明治20年（1887年）3月1日（旧2月7日）（50歳） || 夫・* 家族：　→詳細は「[[政五郎#家族]]が帰幽（60歳）。」|-| 明治25年（1892年）1月30日（旧1月1日）（55歳） || 霊夢を見る。|-| 　同年2月3日（旧1月5日） || 帰神状態となる。|-| 明治26年（1893年）4月～5月 || 4月21日、放火の嫌疑で警察署に留置される。翌日に嫌疑は晴れるが、発狂者として座敷牢に入れられる。その間、釘で柱に文字を書く（** 父：桐村五郎三郎（きりむら ごろさぶろう）職業は大工。弘化3年（1846年）9月15日帰幽、享年42歳<ref name="irimame_p99">『[[筆先いり豆の花]]の初まり）。5月30日、座敷牢から出される。|-| 明治27年（1894年）11月12日（旧10月15日） || 』99頁</ref>。桐村家は初代・五郎三郎以来代々襲名しており、直の父は四代目<ref name="irimame_p106">『[[大本いり豆の花]]の[[広前]]を初めて開く。[[大島景僕]]の離れ座敷（通称「[[別荘]]」）に[[艮の金神]]と[[金光大神]]を併祀。』106頁</ref>。|-| 明治30年（1897年）4月4日（旧3月3日）（60歳） || 綾部・[[裏町]]の[[梅原伊助]]の倉に[[広前]]を遷し、[[艮の金神]]を単独で奉斎する。|-| 明治31年（1898年）10月8日（旧8月23日） || [[上田喜三郎]]と初めて面会。|-| 明治32年（1899年）7月3日（旧5月26日） || [[上田喜三郎]]が綾部に移住し[[大本入り]]する。|-| 明治33年（1900年）1月31日（旧1月1日）（63歳） || [[上田喜三郎]]と[[出口澄子]]が結婚する。|-| 　同年7月4日（旧6月8日） || [[冠島開き]]** 母：そよ。慶応元年（1865年）8月24日帰幽<ref name="irimame_p99" />。|-| 　同年8月2日（旧7月8日） || [[沓島開き]]** 祖父：五郎三郎。天保8年（1837年）3月28日帰幽<ref name="irimame_p99" />。|-| 　同年10月1日（旧閏8月8日） || [[鞍馬山出修]]。その後、ナオは[[別荘]]（[[大島景僕]]の離れ座敷）に100日間籠もる。|-| 　同年11月1日（旧9月10日） || 広前を[[竜門館]]（[[大島景僕]]宅）に遷す。|-| 明治34年（1901年）4月26日（旧3月8日） || [[元伊勢水の御用]]** 祖母：たけ（祖父の三番目の妻。直が生まれた当時の祖母）。慶応元年（1865年）9月1日帰幽<ref name="irimame_p99" />。|-** 兄弟姉妹：直は4人兄弟の3番目であり長女である。長兄・大吉。次兄・清兵衛。妹・りよ。<ref name="irimame_p106" />| 　同年7月1日（旧5月16日） || [[出雲火の御用]]** 長兄：大吉。天保9年（1838年）12月28日<ref>グレゴリオ暦（新暦）だと1839年2月10日。</ref>帰幽、享年8歳<ref name="irimame_p99" />。|-** 次兄：清兵衛。明治37年（1904年）6月5日帰幽、享年72歳<ref name="irimame_p99" />。長男の大吉が夭折したため、清兵衛が桐村家を継いだ（襲名はしていない）。| 　同年10月19日（旧9月8日）～25日 || [[弥仙山岩戸籠もり]]** 妹：りよ。文久元年（1861年）9月24日帰幽、享年22歳<ref name="irimame_p99" />。|-| 　同年10月28日（旧9月17日） || 別荘に100日間籠もる。|-| 明治36年（1903年）5月24日（旧4月28日） || ** 夫：[[弥仙山岩戸開き出口政五郎]]。|-| 明治38年（1905年）5月14日（旧4月10日）～25日 || （でぐち まさごろう）。大工。幼名は四方豊助（しかた とよすけ）。[[沓島籠もり出口ゆり]]。|-の婿養子となり直と結婚し「政五郎」を襲名。明治20年（1887年）3月1日帰幽。享年60歳。| 明治45年（1912年）4月24日（旧3月8日） || 伊勢内宮・外宮・** 子供：三男五女の八人。　→詳細は「[[香良洲神社#家族]]参拝。」|-| 大正5年（1916年）10月4日（旧9月8日） || * 出口直の戸籍上の名前は「出口なか」である。戸籍制度は明治4年（1871年）4月に始まったが、戸籍簿に登録するときに「なお」を「なか」と誤記されてしまったためである<ref>[[神島出口和明]]へ。翌5日（旧9月9日）『[[王仁三郎いり豆の花]]がみろく様の霊であるという筆先が出る（[[見真実]]）。|-| 大正7年（1918年）11月6日（旧10月3日）（81歳） || 昇天。|}』81頁</ref>。そのため大本事件の新聞報道や裁判資料では「出口ナカ」と記している場合がある。

出口直の子供（三男五女）出口直は夫・政五郎との間に11人の子供が生まれた。そのうち3人は夭折し8人が成人した（三男五女）。# 長女／[[米米子]]（よね）／安政3年（1856年）7月20日（新8月20日）誕生（よねこ）／安政3年（1856年）7月20日（新8月20日）誕生<ref>『[[いり豆の花]]』p164</ref>／大正4年（1915年）5月7日（旧3月24日）帰幽<ref>『[[いり豆の花]]』p682</ref>（満58歳、数え60歳）# 二女／[[琴琴子]]（こと）／文久2年（1862年）6月8日（新7月4日）誕生（ことこ）／文久2年（1862年）6月8日（新7月4日）誕生<ref>『[[いり豆の花]]』p170</ref> <ref>琴の出生名は「おみと」。6歳の時に改名した。同p170</ref>／昭和6年（1931年）2月3日（旧12月16日）帰幽<refname="oonp">『[[大本年表]]』</ref>（満68歳、数え70歳）

# 三女／[[久久子]]（ひさ）／慶応4年（1868年）6月4日（新7月23日）誕生（ひさこ）／明治元年（1868年）6月4日（新7月23日）誕生<ref>『[[いり豆の花]]』p173</ref> <ref>1868年の9月8日に「明治」に改元された。1868年旧9月8日（新10月23日）に「明治」に改元されたので、それ以前は慶応だが、改元の詔書で1月1日に遡って明治にすると定められた。</ref>／昭和22年（1947年）帰幽

# 四女／[[龍龍子]]（りょう）／明治13年（1880年）4月12日（旧3月3日）誕生（りょうこ）／明治13年（1880年）4月12日（旧3月3日）誕生<ref>『[[いり豆の花]]』p202</ref>／大正11年（1922年）1月4日（旧12月7日）帰幽<ref>『[[大本年表]]』</ref>（満41歳、数え43歳）# 五女／[[澄澄子]]（すみ）／明治16年（1883年）2月3日（旧12月26日）誕生（すみこ）（[[王仁三郎]]の妻。大本二代教主）／明治16年（1883年）2月3日（旧12月26日）誕生<ref>『[[いり豆の花]]』p208</ref> <ref>戸籍上は2月8日出生になっている。同p208</ref>／昭和27年（1952年）3月31日（旧3月6日）帰幽（満69歳、数え70歳）

これについて出口和明は『[[いり豆の花]]』の中で、』の中で──[[出口澄子]]の著述の中で、最初の移住はナオが18歳の時だとする記述と、16歳の時だとする記述があるが<ref name="ijyuu_nenrei">18歳、16歳、19歳いずれも数え年であろう。</ref>、いずれにせよユリの死後のこととして記されていると指摘している。ユリの自殺は安政元年（1854年）8月29日<ref>『いり豆の花』p126「（略）非業の最後を遂げた。『[[教祖伝]]』はこの日を安政元年八月十九日のこととしているが、出口家の菩提寺である[[西福院]]（綾部市東新宮寺町）にある過去帳によると、八月二十九日となっている。」</ref>なので、移住はユリが死んだ日「以後間もなくから何ヶ月かの間」であり「直十九歳の年」<ref name="ijyuu_nenrei" />だと推測している。だ──と推測している。<ref>『いり豆の花』p128</ref>