霊界物語入蒙記の諸本相違点
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霊界物語の諸本相違点とは、霊界物語刊本の諸本(初版、校定版、愛善世界社版など)の本文の相違点のことである。
- 諸本すべてをチェックしたわけではない。飯塚弘明が霊界物語ネットのデータ作成の過程において気がついた相違点をピックアップしたものである。霊界物語ネットは愛善世界社版を底本にしており、主に愛善世界社版と八幡書店版との相違点をピックアップしてある。全ての相違点ではなく、あくまでも気がついた点だけである。
- 八幡書店版の本文は校定版とほぼ同じである。また、王仁DBのデータは霊界物語ネットと同じである。
- 各諸本を次のように略す。 初…戦前の初版 再…戦前の再版(第二版のこと) 三…戦前の三版(四版以降も同様に略す) 御…聖師御校正本 普…普及版 校…校定版 修…修補版 八…八幡書店版(八幡版) 愛…愛善世界社版(愛世版) R…霊界物語ネット
- 最も基準にすべき原典は御校正本であり、それと他の諸本を比較すべきである。また、八幡版の底本は校定版である。しかし霊界物語ネットのデータ作成の段階では御校正本や校定版が入手できなかったため、やむを得ず、八幡版や愛世版を基準にして、御校正本や校定版を比較しているかのような書き方をしている場合もある。
- 天祥地瑞は最初から校正された状態で発刊されているため、御校正本というものは存在しない。戦前発行された初版と、戦後発行された版(再版以降)との比較になる。
- ストーリー上の矛盾や、意味の変更を伴うような重大な相違点については 【重大】 という表示を付けた。
- 入蒙記には御校正本というものが存在しない。最初は大正14年(1925年)に『王仁蒙古入記』として発行され、昭和10年(1935年)に内容が修正されたものが『出口王仁三郎全集 第六巻』として発行された。この全集収録の入蒙記(下の比較では「全」と略す)と、戦後発行された版(校定版以降)との比較になる。
- 【重大】巻末の「附 入蒙余録」には5篇の文章が収録されているが、最後の「神示の世界経綸」は校定版・八幡版・愛世版には収録されていない。霊界物語ネットの入蒙記にも収録されていない(もともとは『神霊界』大正7年10月1日号に掲載されたもので、霊界物語ネットでは、ここ(史料集成)にほぼ同じ文章が掲載されている)。
全 | p11(第2章) | 水洗礼の教務を補佐し、 |
校 | p15 | 水洗礼の教務を輔佐し、 |
八 | p552下 | 校定版と同じ |
愛 | p15 | 全集と同じ |
R | 全集と同じ |
全 | p11(第2章) | 西田元教などの輔けはあつたが、 |
校 | p15 | 西田元教などの補けはあつたが、 |
八 | p553上 | 校定版と同じ |
愛 | p15 | 全集と同じ |
R | 愛世版と同じ |
全 | p28(第4章) | 満蒙に流浪してゐる不逞鮮人を安気に生活させてやりさへすればいいのです。 |
校 | p37 | 満蒙に流浪してゐる朝鮮人を安気に生活させてやりさへすればいいのです。 |
八 | p561上 | 校定版と同じ |
愛 | p37 | 全集と同じ |
R | 全集と同じ |
全 | p38(第6章) | 同じく五十一年には一億余万人に達すると云ふ計算になります。 |
校 | p51 | 全集と同じ |
八 | p566上 | 同じく五十一年には一億余人に達するといふ計算になります。 (脱字) |
愛 | p50 | 全集と同じ |
R | 全集と同じ |
全 | p41(第6章) | 此処には無限の富源が天地開闢の当初より委棄されてある。 |
校 | p54 | 此処には無限の富源が天地開闢の当初より遺棄されてある。 |
八 | p567下 | 校定版と同じ |
愛 | p53 | 全集と同じ |
R | 全集と同じ(「委棄」という言葉もあるので誤字とは言えない) |
八 | p598上 | 副官温長興は数名の兵土と共に騎馬にて前後を守り行く。 (誤字) |
愛 | p137 | 副官温長興は数名の兵士と共に騎馬にて前後を守り行く。 |
R | 愛世版と同じ |
全 | p108(第16章) | それから二三日たつと公爺廟(コンエメウ)の活仏が |
校 | p144 | それから二三日たつと公爺廟(コンイエメウ)の活仏が |
八 | p600下 | それから二三日たつと王爺廟(ワンイエメウ)の活仏が |
愛 | p144 | 全集と同じ |
R | 全集と同じ |
全 | p109(第16章) | 何れの家にも牛馬、羊豚、鶏(とり)などが |
校 | p145 | 全集と同じ |
八 | p601上 | 何れの家にも牛馬、羊豚、鶴(とり)などが (誤字) |
愛 | p145 | 全集と同じ |
R | 全集と同じ |
全 | p132(第19章) | 危険を冒し、綏遠や張河口(ちやうかこう)方面に |
校 | p177 | 全集と同じ |
八 | p612下 | 全集と同じ |
愛 | p176 | 危険を冒し、綏遠や張家口(ちやうかこう)方面に(p402に注記あり) |
R | 愛世版と同じ(「張河口」は「張家口」の誤字だと思われる。張家口市 - ウィキペディア) |
全 | p198(第29章) | 一同猪野軍医の心尽しの氷の破片に |
八 | p643下 | 一同猪野軍医の心尽しの氷の砂片に (誤字) |
愛 | p261 | 全集と同じ |
R | 全集と同じ |
八 | p645下 | 遅れ来たる兵土に訊いても (誤字) |
愛 | p267 | 遅れ来る兵士に訊いても |
R | 愛世版と同じ |
全 | p211(第31章) | それぞれ旅費手当を給与(きふよ)して帰還の途に |
校 | p283 | 全集と同じ |
八 | p650上 | それぞれ旅費手当を給付して帰還の途に (誤字) |
愛 | p279 | 全集と同じ |
R | 全集と同じ |
全 | p217(第32章) | 中には又野馬を捉へて乗り移る者もあり、 |
校 | p291 | 中にはまた野馬を捉へて乗り移る者もあり、 |
八 | p653上 | 中には野馬を捉へて乗り移る者もあり、 (脱字) |
愛 | p288 | 全集と同じ |
R | 全集と同じ |
全 | p219(第32章) | 此時盧は日出雄に向ひ、 |
校 | p293 | 全集と同じ |
八 | p653下 | この時盧占魁は日出雄に向かひ、 (誤字) |
愛 | p290 | 全集と同じ |
R | 全集と同じ |
八 | p665下 | 厳重な死刑因の取扱ひをした。 (誤字) |
愛 | p321 | 厳重な死刑囚の取扱ひをした。 |
R | 愛世版と同じ |
全 | p248(第35章) | 我々日本の国には八十余個の国名があり、 |
校 | p329 | 全集と同じ |
八 | p667下 | 我々日本の国には八十余国の国名があり、 |
愛 | p326 | 全集と同じ |
R | 全集と同じ |