耳無しの木
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耳無しの木(みみなしのき)とは、霊界物語に登場する木。その実は「目無しの実(めなしのみ)」と呼ぶ。梨のことである。
第5巻第3章「臭黄の鼻」#に出る。塩光彦(盤古大神塩長彦の息子)と玉春姫(八王大神常世彦の娘)は駆け落ちしてエデンの園の東北隅の大樹で密かに暮らしていた。盤古大神は2人を見つけ、樹上の2人に下りろと叫んだが、2人には聞こえなかった。何故ならこの木の実を食べると、目は見えなくなり、耳は聞こえなくなるからである。「ゆゑにこの木を耳無しの木と云ふ。その実は目無しの実といふ。今の世に「ありのみ」といひ、梨の実といふのはこれより転訛したものである」
一般に「ありのみ」は「有の実」と書く。「梨(なし)」が「無し」に通じるため、忌んで「有りの実」と呼ぶ。