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また、[[玉国別]]の弟子の[[伊太彦]]が、天王の森の古い社の地下の岩窟の奥深く封じ込められていた[[タクシャカ竜王]]を言向け和して「[[夜光の玉]]」を受け取る物語が、第60巻第7~11章に描かれている。
== 東の宮と西の宮 ==
天王の森にはもともと[[バラモン教]]の[[大自在天大国彦]]を祭る社があったが、[[猩々島]]に漂流していた[[バーチル]]([[スマの里]]の豪農)が帰郷した後、新たに二つのお宮を建て、バラモン教の神と三五教の神を併祭することになった。
* {{rm|58|20|酒談}}で[[玉国別]]一行に救助されたバーチルがスマの里に帰って来る。
* {{rm|58|24|礼祭}}でバーチルは──バラモン教を脱退して三五教に入信し、三五の大神を祭ってもらいたいこと、そして祖霊祭を三五教で営みたい──ということを([[三千彦]]を通して)玉国別に相談する。
* それに対して玉国別は──子孫が祖先の宗教をやめて他の宗教に入信したところで祖先に迷惑はかからない。子孫は最善と思う宗教を信仰し、その教えで祭祀を行えばよい。バラモン教の神は今まで祀って来たのだから、[[祠の森]]の聖場のように排斥する必要はない。お宮を二棟造り、一方に三五の大神を、もう一方に大自在天を祀ればよい──という回答を与えている。(注・[[祠の森]]では[[三五教]]、[[バラモン教]]、[[ウラル教]]の神を併祭している)
* {{rm|59|25|歓呼}}で猩々島から333匹の子猿が帰還し、その後、{{rm|60|1|清浄車}}の章末から宮殿の造営が始まった。
* {{rm|60|5|鎮祭}}で完成し、遷宮式が行われる。
** '''東の宮'''には[[大国常立大神]]が鎮祭され、バーチル家に古くから伝わる直径3尺3寸の瑪瑙の宝玉を御神体とした。[[バーチル]]が神主となった。
** '''西の宮'''には[[大国彦命]]を鎮祭し、[[チルテル]]が大切に保存していた直径3寸ばかりの水晶の玉を御神体とした。[[サーベル姫]]が神主となった。
== 脚注 ==