天子

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
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天子(てんし)とは、

(1) 天皇のこと。

【用例】

  • 「古来代々の天子様が地方を御巡視遊ばさるる事を行幸と申して居るが」〔水鏡「神社参拝の心得」#
  • 「二月五日即ち旧正月元日早朝より元朝祭を行ひ、天地四方を拝し、聖天子の仁徳を感謝するのを恒例としてゐる」〔入蒙記第4章微燈の影#
  • 「日本は結構な神国であり、天子は天照皇大神様の直系の生神様であるから」〔伊都能売神諭 大正8年4月23日#

(2) 霊界物語では「天子」は特別な意味を持たない。主にインド思想を説明する際に使われている。

【用例】

  • 「随つて釈迦に従つて宣伝布教に仕へた諸々の菩薩も比丘も比丘尼も竜王も諸天子も諸天王も皆今に生き通しでなくてはならぬ」〔第40巻緒言#
  • 「スーラヤ(日天子)やチャンドラデーワブトラ(月天子)やサマンタガン 守らせ給へ瑞の御霊を」〔第60巻第3章高魔腹#
  • 「天子とは即ち神道にて云ふ神子(みこ)又は神使(しんし)であります。要するに、神の道、仏の道に優れたる信者の意味になるのであります」〔第14巻跋文#

(3) 霊界物語における「日天使」「月天使」(それぞれ国治立命国大立命のこと[1])が、大本神諭では「日天子」「月天子」と表記されている。

次の1ヶ所だけに出る。「日天子の艮の金神、月天子坤の金神、禁闕金の神と申す大地の大金神の名を隠して了ふて」〔大本神諭 明治31年旧7月16日#

(4) 次の大本神諭中の「てんし」は、「天子」(天皇)とも「天使」(日天使、月天使)とも解釈できる。(太字の部分は刊行本の多くでは伏せ字になっている[2]

  • てんしまでも自由に致して、神は残念なぞよ」「てんしは綾部に仕組が致してあるぞよ。てんしてんかを拵へて、元の昔に返すぞよ」〔大本神諭 明治25年旧1月(日不明)#
  • てんしは綾部に守護が致してあるぞよ」〔大本神諭 明治26年(月日不明)#

「神諭の「てんし」は天使として解釈が出来る。艮の金神は日天使。坤の金神は月天使だから。また天子として解してもよいのである。段々に書いたらよいのである。いずれにしても不敬や不逞にはならぬのであると書いたらよい。(昭和二十年一月五日)」〔『新月の光』0959「天使と天子」〕

脚注

  1. 第3巻第1章神々の任命#:「さて国治立命は、天上の三体の神の命により、太陽界に使神となり、日天使国治立命と称され、豊国姫命は月天使国大立命と名づけられ、日天使の神業を国直姫命に、月天使の神業を豊国姫命に委任され、天道別命は現界の諸神に律法を宣伝する聖職とならせたまひたり」
  2. この箇所は次の文献では伏せ字になっている。
     『神霊界』大正6年(1917年)4月1日号(第46号)p2、5月1日号(第47号)p2
     『大本神諭 天之巻』大正8年(1919年)発行、p3,p11
     (七巻本)『おほもとしんゆ 第一巻』昭和58年(1983年)発行、天声社、p31-32,p60
     (愛善世界社版)『大本神諭 第一集』平成22年(2010年)発行、愛善世界社、p5,p15
    次の文献では、伏せ字を含む前後の文が削除されている。
     (五巻本)『大本神諭 第一集』昭和43年(1968年)発行、天声社 p5,p16
    東洋文庫版では伏せ字部分に本来の文字が記されている。『大本神諭 天の巻』昭和54年(1979年)発行、p4,p9
    注記に、「てんし」は「天使」のことだと記されている(同書p140)。

関連項目

外部リンク