忍の里
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忍の里(しのぶのさと)は、霊界物語に登場する村。紫微天界の葭原の国土の忍ケ丘にある村落のこと。
第80巻第1章「独り旅」#で葭原の国土の国形視察の旅に出た冬男は、とある村落に着く。「一つの広き低き丘山に突き当りける。此処には数多の国津神が彼方此方に穴を穿ちて住居し、稍広き村落をなしけるが、何れも生きたる人間にあらず、水奔草の毒に中りて生命を失ひし水奔鬼といふ幽霊の集団なりける」。ただしここでは村名は記されていない。
村名は第80巻第3章「復活」#に1回だけ出る。三人の乙女(山川海)の歌の中に出る。「主の笑ひ婆アさんは あまりに我執が強くして 数限りなく人命を 奪ひて忍の里をつくり 司となりて居たりしが」。ただし固有名詞ではなく普通名詞的である。