予言
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この項目では、出口直・王仁三郎が発した予言、及び他人が発した出口直・王仁三郎の出現に関する予言についてリストアップする。
目次
明治
大正
原敬首相暗殺
大正10年(1921年)11月4日午後7時26分、東京駅構内で総理大臣・原敬が短刀で刺殺された。犯人は18歳の青年・中岡艮一である。原は大正7年9月から首相を務めており、第一次大本事件(大正10年2月)で大本が弾圧された時の首相である。艮の金神が開いた大本を弾圧した首相が、「艮」を名に持つ男に殺されたという、皮肉な事件であった。
この原敬首相暗殺を、王仁三郎は数時間前に予言していた。次の2種の少々異なるエピソードが伝わっている。
当日、王仁三郎はだれかと面会中であったが、ふいに「アッ、原敬がやられた」とおどろきの声をあげた。人々がたずねると、「東京駅で青年におそわれた」という。人々が「いまから原首相に気をつけるよう知らせては」というと王仁三郎は、「霊界で先におきたことはやがて現実界にあらわれてくるから、いまから注意してもあかん」と答えている。原敬が遭難したのは、それから二時間ほどのちのことだった。
原首相遭難の当日私は六人ばかりの人々と共に、祥雲閣において種々御用を承りておりましたが、やがて聖師様は入浴され浴槽においてそれを霊視されたのであります。そのため私どもは、名前は判らないが中岡艮一の人相、服装、遭難の状況を仔細に聴き取ったのであります。このときはちょうど当日の午後三時でありまして、遭難時より四時間以上も前でありました。ご承知の通り現界における出来事は、必ず先ず霊界で行わるるもので霊界でいったん暗殺された以上は、現界でいかに警戒を厳密にしてもとうてい免るることは出来ないのであります。これに反して霊界でその難を免れておれば、現界ではドウしても避くることの出来ぬハメに陥りておりても不思議に助かるものでありまして、ココが神様に縋りておるものと然らざるものとの差異点であります。聖師様も「事あまりに案外であり、急激であったから、自分も如何とも致し方がなかった、誠に気の毒である」と嘆息されたのであります。