大本教の正体

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大本教の正体(おおもときょうのしょうたい)は、狩野有景の著書。狩野は大正9年(1920年)に綾部で大本を学び一時は信じたものの大本の教えや幹部の態度に疑問を感じて大本反対派に転じた。筆先は反国家思想を包蔵しており、大本は「我が国体上許すべからざる大邪教」[1]だと断罪している。

概要

題名 大本教の正体
副題 正教歟邪教歟[2]
著者 狩野有景(本名は「狩野力治」)
発行日 大正9年(1920年)9月10日
発行所 国民教育会
頁数 259
定価 2円
OBN 1869
備考
  • 狩野有景は明治後期に教育に関する本を何冊か出している。

目次

  • p001/第一編 執筆の動機
    • p001/第一 絶対的信仰より懐疑へ
    • p003/第二 浅野氏著書の誤謬杜撰
    • p005/第三 半分は虚偽なるに呆然
    • p006/第四 大本教幹部は偏狭なり
  • p010/第二編 大本教の梗概(末だ同教を知らぬ人の為に)
    • p010/第一 はしがき
    • p011/第二 外観
    • p012/第三 沿革
    • p016/第四 組織
    • p017/第五 信者
    • p019/第六 教義
      • (1) 皇道大本の意義
      • (2) 御筆先の内容
      • (3) 鎮魂帰神法
      • (4) 言霊学
      • (5) 大本哲学
      • (6) 大本信条
      • (7) 研究法
  • p065/第三編 大本教と世評
    • p065/第一 はしがき
    • p066/第二 秋山真之
    • p069/第三 中村古峡
    • p073/第四 加藤玄智氏
    • p074/第五 谷本富氏
    • p080/第六 久津見蕨村氏
    • p083/第七 井上哲次郎氏
    • p085/第八 富士川游氏
    • p085/第九 伊藤猷典氏
    • p089/第十 金子筑水氏
    • p089/第十一 野上俊夫氏
    • p090/第十二 石神徳門氏
    • p096/第十三 松村介石氏
    • p097/第十四 某海軍将官
    • p098/第十五 服部静夫氏
    • p098/第十六 友清九吾
    • p101/第十七 世評概観
  • p103/第四編 大本教を論ず
    • p103/第一 吾人の立場
    • p105/第二 研究上の困難
    • p108/第三 大本教の正味
    • p112/第四 大本教の拡張
    • p116/第五 大本教の真実
      • (一)大本幹部の言動
      • (二)浅野総裁の言動
      • (三)出口教主の言動
    • p127/第六 大本教の人物
      • (一)出口教主の人物
      • (二)浅野総裁の人物
    • p144/第七 大本教の政策
      • (一)取次に対する神諭
      • (二)大本教取次の政策
        • (イ)現政府謳歌論
        • (ロ)妖言浮説の流布
        • (ハ)御筆先予言誇張
        • (ニ)筆商売者の操縦
        • (ホ)反対派の鎮撫策
      • (三)取次に対する神感
    • p182/第八 大本教の霊学
      • (一)大本言霊学
      • (二)鎮魂帰神法
    • p195/第九 大本教の奇蹟
    • p197/第十 大本教の統一
      • (一)不統一事実
      • (二)危哉世界統一
      • (三)誤れる統一
    • p203/第十一 大本教の性質
      • (一)宗教か非宗教か
      • (二)寧ろ政党と為せ
    • p206/第十二 大本教の主張
      • (一)序説
      • (二)排学思想
      • (三)破産思想
      • (四)反国家思想
      • (五)排外思想
  • p234/第五編 結論
    • p234/第一 正教歟邪教歟
    • p238/第二 立替立直の来否
    • p241/第三 官憲に告ぐ
    • p243/第四 大本教徒に告ぐ
    • p246/第五 大本教の将来
    • p249/第六 大本教雑録

脚注

  1. 本書p234
  2. 「歟」は「乎(か)」と同じで「正教か?邪教か?」ということ。