根の堅洲国
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根の堅洲国(ねのかたすくに)とは、
- 月界のこと。 「根の堅洲国と申すのは母神の伊邪那美命がおいでになつてゐる所であります。尤もこれまでの或る国学者達は根の堅洲国といふのは地下の国であると云つて居りますが、併し一番に此伊邪那美命は月読命と同じく月界に御出でになつたのでありますから、月界を根の堅洲国と言つたのであります」〔第12巻第28章「三柱の貴子」#〕
- 霊界物語の文脈上では、地教山を指す。 第15巻第10章「神楽舞」#でスサノオが「吾れは母の坐します根の堅洲国に行かむと思ふ」と姉神(アマテラス)に話しており、第12章「一人旅」#で母神(イザナミ)がいる地教山を訪れている。
- 古代の朝鮮のこと。 「三韓のことを「根の堅洲国」とも云ふ。新羅、高麗、百済、ミマナ等のことであるが、これには今の蒙古あたりは全部包含されて居たのである」〔玉鏡「亜細亜大陸と素尊の御職掌」#〕
もともと古事記に出る言葉で、素盞嗚尊が海原を治めることが出来ずに泣いているとき、伊邪那岐大神に問い詰められ、「僕(あ)は妣(はは)の国根の堅洲国に罷らむと欲(おも)ふ」と答えている。一般には「根の国」と同じだと解釈されている。
脚注