頭上の冷水(ずじょうのひやみず)は、霊界物語第4巻第35章#の章題。

天使長(桃上彦)の失政によって聖地エルサレムは混乱紛糾していた。このとき常世城常世彦は〈天授の本心に立帰り、本守護神の活動全く、至善至美の善神と改ま〉っていたが〈一種の不安を感じ、天を仰いで嗟嘆の声を漏らしける〉。

〈この虚を狙ひゐたる八頭八尾の大蛇の霊は、頭上よりカラカラと打ち笑ひ〉、〈日の稚宮に坐す日の大神の神使〉だと名乗り、聖地を救援に行けと、常世彦を鼓舞するようなことを告げる。さらに〈天空に声あり〉、自分は大国治立命だと名乗り、国治立命(国祖)の窮地を救うため聖地へ向かえと呼びかけた。声の主は実は六面八臂の邪鬼であった。

「上から冷や水を浴びせる」とは一般には、熱く意気込んでいる人に、やる気を失せさせるような言動を投げかけることを言う。だがこの場面では、逆に、(常世彦に)元気を出させるようなことを言っている。

しかしこれは大蛇や邪鬼といった邪霊による罠で、常世彦が聖地に行った結果、天使長・桃上彦が失脚することとなった。そういう意味で「冷水」ということか?