霊縛
霊縛(れいばく)とは、
(1) 霊的に縛って動けなくすること。
本項では(1)について解説する。
霊縛についてはほとんど霊界物語の中だけで語られている。初出は第3巻第9章「弁者と弁者」#で、王仁三郎が高熊山修行中に岩窟の入口で霊縛を受け、身動きできずに苦しんだことが記されている。それ以降、霊界物語の登場人物が霊縛にかかるシーンがたびたび出る。
霊縛とかけたり、解いたりするのは、鎮魂術の一種のようである。
【霊縛をかけるシーンの例】
- 「ウンと一声、右の食指を以て空中に円を画き霊縛を施しければ」[1]
- 「一生懸命に両手を組み、霊縛を加へむとす」[2]
- 「『ウン』 と一声霊縛をかけたるに」[3]
- 「悪霊注射でもやつて霊縛してやらう」[4]
- 「両手を組みウンと一声霊縛を加へむとするや」[5]
- 「耳と口とに霊縛を加へ」[6] …このように体の一部分のみに霊縛をかけることも出来る。
- 「まさかの時には言霊を以て霊縛せむものと」[7]
【霊縛を解くシーンの例】
- 「宣伝使は鎮魂の神術を以て雲掴の霊縛を解いた」[8]
- 「一同の霊縛を、一イ二ウ三ツと唱へながら解いた」[9]
- 「ウンと一声霊縛を解けば」[10]
- 「『ウン』と一声霊縛を解くや」[4]
- 「「ウン」と一声指頭を以て霊縛を解いた」[11]
- 「呪文を称へ、天の数歌を奏上し、四人の霊縛を解いた」[12]
霊縛は現実に王仁三郎もかけたことがあり、第37~38巻の自叙伝には、霊縛をかけたことが何度も記されている。