慈愛の涙(じあいのなみだ)は、霊界物語第24巻第16章#の章題。

大野ケ原を進んで行く初稚姫・玉能姫・玉治別・久助・お民の一行5人を突然殴りつけた15人の荒男は、木花姫命の化身であった。一同は大神の慈愛に涙する。

〈向ふの方より馳せ来る 大の男が十五人 出会がしらに一行を 目蒐けて拳を固めつつ 所かまはず打据ゑて〉、〈打擲された十五人の男に向ひ、一同手を合せて、嬉し涙に咽びける〉

初稚姫〈あの方は天教山に現はれ給ひし、木花咲耶姫の御化身で御座いましたよ〉、〈皆様、大神様の真の御慈愛が解りましたか〉

〈一同は、 『ハイ』 と云つたきり涙滂沱として腮辺に滝の如く滴たらし居たり。〉

その後、全身を病気で膿んだ男の求めに応じて、初稚姫と玉能姫は、男の体の膿を口で吸い取る。それも大神の慈愛であった。

玉治別〈(略)イヤもう恐れ入つた御仁慈、国治立大神、神素盞嗚大神の御心に等しき御志、感激に堪へませぬ』 と又もや熱涙に咽ぶ。〉