副守囁
副守囁(ふくしゅのささやき)は、霊界物語第23巻第2章#の章題。
前章〔第23巻第1章「玉の露」#〕で魔我彦と竹彦は、国依別と玉治別を谷底に突き落として殺した(実は死んでおらず杢助に救助された)。
本章では、二人は若彦の館へ行く。
竹彦が〈玉治別や国依別は、モウ現世には………〉と、谷底へ突き落として殺したことを言いかけたが、魔我彦が「シー」と制止した。
若彦が「玉治別と国依別の消息は」と尋ねると、竹彦は〈此の竹彦は知つても知りませぬ。併し乍ら副守護神が能く知つてゐますよ〉と言う。魔我彦は慌てて鎮魂の姿勢を取り、竹彦に向かって〈副守の奴、除けーツ〉と怒鳴り立てた。
しかし竹彦はなおかつ二人を谷底に突き落としたことを仄めかすようなことを言い続ける。魔我彦は〈エー喧しい野天狗だ。下れと云つたら下らぬか〉〈若彦さま、困つた邪神が憑依したものですなア〉と、竹彦の副守護神が発動したか、邪神が憑依して、あらぬことを言い出した、という体を装う。しかし若彦は〈イヤ邪神でもありますまい。大方此の守護神の言ふことは、事実に近いやうですよ。国依別、玉治別の宣伝使は、若しや或はマガタケル彦に谷底へ突き落されたのではありますまいかな〉と、真実を覚ってしまった。
章題は、竹彦が、副守護神が囁いたように装って、真実を若彦に告白したということ。