出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
並山(なみやま)は、霊界物語に登場する山。または現実の山。
(1) 霊界物語に登場する並山
タラハン国にある。第68巻第11章「宮山嵐」#に1回だけ出る。
民衆救護団(革命組織)のハンダとベルツの2人は、大宮山の社殿の中に隠れていたが、左守が沢山の部下を連れてやって来たため「森を潜り宮山の南麓の一本橋を渡つて一生懸命に並山の方面さして逃げて行く」。
宮山(大宮山)の近くにあるのかそれとも離れた所にあるのかよく分からない。
「那美山」と同じ山か?
(2) 現実の並山
王仁三郎の紀行歌に並山の名が見えるが、具体的ににどの山なのかは不明。固有名詞ではなく「並び連なる山々」という意味の普通名詞として使っている可能性もある。
[例]
- 高千穂で詠んだ歌:「並山を四方にめぐらすたかはらの高千穂峡やとこしへの春」〔『出口王仁三郎全集 第七巻』「昭和五年」#〕
- 天恩郷を逍遥して詠んだ歌:「並山の尾上にわける白雲は風にちぎれてゆふべさむしも」「並山の尾上ことごとしらくものたちこもらひて神苑に雨降る」〔『出口王仁三郎全集 第七巻』「昭和六年」#〕
- 北海道で詠んだ歌:「秋ふかみ蝦夷ヶ島根の並山のいろあからみつ霧けむるなり」「見わたせば空知平野の並山にやうやく秋のいろただよへる」〔同上〕
- 宮城県鎌先温泉で詠んだ歌:「並山の尾上くまなく晴れにつつ北吹く風のつめたき湯の里」〔『出口王仁三郎全集 第七巻』「昭和七年」#〕