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神懸かり
,→帰神・神懸・神憑
簡潔に言うと、'''帰神'''とは主神の[[直接内流]]を受け主神と和合した状態。'''神懸'''とは主神の[[間接内流]]を受けた状態で、正神の神懸かり。'''神憑'''とは邪神の神懸かりである。
* 帰神(きしん)は、'''帰神'''(きしん)は、[[主神]]の[[直接内流]]を受けて、主神と和合する状態。「帰神」の意は、自分の精霊がその本源である主神の神格に帰一和合するということである。帰神した者は、最も霊界の真相を伝える予言者・伝達者である。<ref>{{rm|48|1|聖言}}:「而して人間の精霊が直接大元神即ち主の神(又は大神といふ)に向つて神格の内流を受け、大神と和合する状態を帰神といふのである。帰神とは、我精霊の本源なる大神の御神格に帰一和合するの謂である。故に帰神は大神の直接内流を受くるに依つて、予言者として最も必要なる霊界真相の伝達者である」</ref>* 神懸(しんけん)は、'''神懸'''(しんけん)は、[[霊国天人]](エンゼル)が人間の精霊に降り来た状態である。[[主神]]の[[間接内流]]ともいう。神界の消息をある程度まで人間界に伝達する。<ref>{{rm|48|1|聖言}}:「次に大神の御神格に照らされ、知慧証覚を得、霊国に在つてエンゼルの地位に進んだ天人が、人間の精霊に降り来り、神界の消息を人間界に伝達するのを神懸といふ。又之を神格の間接内流とも云ふ。之も亦予言者を求めて其精霊を充たし、神界の消息を或程度まで人間界に伝達するものである」</ref>* 神憑(しんぴょう)とは、'''神憑'''(しんぴょう)とは、[[邪霊]]が外部から人間の肉体に侵入して罪悪と虚偽を行わせる状態である。この邪霊を悪霊とか[[副守護神]]とも言う。偽予言者・偽救世主は、この副守護神が説き教える言葉を、尊い神だと信じている。またその副守護神自身も自らの言葉を尊い神の言葉だと信じている。神憑は、自愛と世間愛から来る凶霊が、世人を迷わし、主神の神格を毀損することになる。<ref>{{rm|48|1|聖言}}:「外部より人間の肉体に侵入し、罪悪と虚偽を行ふ所の邪霊がある。之を悪霊又は副守護神といふ。此情態を称して神憑といふ」「すべての偽予言者、贋救世主などは、此副守の囁きを人間の精霊自ら深く信じ、且憑霊自身も貴き神と信じ、其説き教へる所も亦神の言葉と、自ら自らを信じてゐるものである。すべてかくの如き神憑は自愛と世間愛より来る凶霊であつて、世人を迷はし且つ大神の神格を毀損すること最も甚しきものである」</ref>
* 王仁三郎の文献において、この三種の言葉が必ずしも使い分けされているわけではない。
** 霊界物語の戦前の版では、三種の語が厳密に使い分けされていない。たとえば邪霊の「神懸り」だとか、正神の「神憑り」と表記されている。これは筆録や植字の段階で、三種の語の違いを意識しなかったのだと思われる。筆録者によって表記のクセがある可能性もある。同じ章の中で同じ出来事を指すのに「神懸り」と「神憑り」が混用されている場合もあるが、これは植字のミスだとも考えられる。[[聖師御校正本]](戦前の版を使って王仁三郎が自筆で校正した本)を見ると、そもそも王仁三郎自身が校正の段階で三種の違いを訂正していない。