テルモン山の神館
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概要
- 特に固有名詞はないようで、「テルモン山の神館」を始め、次のような色々な呼び方をされている。(括弧内は使用回数)
- テルモン山の神館(24回)
- テルモン山の館(9回)
- テルモン館(11回)
- テルモンの館(4回)
- テルモンの神館(1回)
- テルモンの珍の館(1回)
- テルモンの神の館(1回)
- テルモンの父の館(1回)
- テルモン山の霊地(3回)
- テルモン山の御旧蹟(1回)
- 小国別の館(3回)
- 初出:第56巻第2章「恋淵」#
- テルモン山の神館は、バラモン教発祥の旧蹟地。大教主の大黒主がまだ鬼雲彦と名乗っていた時期に、ここを第一の聖場と定めた。[2]
- 館の主は小国別で、妻は小国姫。娘はデビス姫、ケリナ姫の姉妹。
主なエピソード
- 三五教の宣伝使・三千彦はバラモン教の宣伝使アン・ブラックと偽名を名乗り、小国姫に案内されてテルモン山の神館に入った。小国姫は、重宝の如意宝珠の玉が行方不明で見つからなかったら夫婦で死んでお詫びをしなくてはならないと相談する。また夫の小国別はそれを苦にして大病にかかり、また3年前には娘のケリナ姫も男と家出をして行方不明で、悪いことが重なっている。何とか玉の在処を御神徳で知らせてくれないかと頼む。三千彦はスマートの精霊に「玉はワックス(家令オールスチンの息子)が隠しており、すぐに現れる。主人の小国別はもう少しの寿命だ。ケリナ姫は三五教の修験者に助けられ近いうちに帰ってくる」と教えられる。病床の小国別がワックス、ワックスと呻いているのを聞いて、家令オールスチンは息子が何か無礼なことをしたのではと思い、問いただすため家に帰る。〔第56巻第15章「猫背」#~第16章「不臣」#〕
- 三千彦と小国姫が待っているところへ、オールスチンが如意宝珠の玉を持って、息子ワックスを引き立て戻ってきた。オールスチンは息子が玉を盗んだことを小国姫に謝罪し、懐剣で自殺を図るが三千彦に制止される。ここで三千彦は自分は三五教の宣伝使だとカミングアウトする。病床の小国別に玉が戻ったことを報告した後、小国姫は三千彦に、娘のデビス姫(ケリナ姫の姉)がアン・ブラックの滝に祈願に行ったきりまだ帰ってこない、もしや滝壺に落ちたか猛獣に殺されたのでは…と相談する。三千彦は半時もしないで姉妹そろって修験者に送られて帰ってくる、と言う。ワックスは、玉を持ってきたのだからデビス姫の婿にしてくれと小国姫に要求するが、玉を盗んだことを責められ、ヤケクソになって外に飛び出した。その後を追い駆けた慌て者のエルが「ワックスがデビス姫の婿になる」とか「小国別が危篤だ」とか、あることないこと町中に触れ回ったので、宮町の住民がお祝いとお悔やみで館に押しかけた。〔第56巻第18章「寛恕」#~第20章「犬嘘」#〕
- ワックスは宮町の住民を煽動して、館に押しかけ、三千彦を捕まえて、岩窟に閉じ込めてしまう。第57巻第2章「煽動」#