罔象神

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罔象神(みずはのかみ)は、霊界物語第6巻第30章#の章題。

概要

〈時にもつとも虐げられたる人間の中より、埴安彦神、埴安姫神の二神が現はれ、吾久産霊なる仁慈の神々を多く率ゐて救ひの道を宣伝し、|水波廼女《みづはのめ》なる正しき人間を多く救うた。されど、その数は千中の一つにも足らない位の比較である。〉

つまり「水波廼女」は正しい人間のことだと記されていることが、章題の由来。

霊界物語に「罔象神」という神名の神は登場しない。「罔象神」とは記紀神話のミズハノメ(弥都波能売や罔象女と表記)という神で、イザナミがカグツチを産んだ後に尿から生まれた神である[1]。霊界物語では「罔象女」という神は前章(第6巻第29章泣沢女#)で名前が歌われているだけである。〈尿に成ります和久産霊 世を清め行く罔象女

「罔(もう、ぼう)」は「網」と同じような意味。「罔象(もうしょう)」は〈①もやもやとただようさま。②水中にいるという怪物。〉[2]のこと。

戦前の版

戦前の版では「罔象」が前後逆で「象罔」となり、「象罔神」という章題だった。→「霊界物語第6巻の諸本相違点」参照

戦後の版では、編者が誤植だと判断したようで、「罔象神」に修正されている。

荘子は「象罔(しょうもう)」という言葉を使っており、〈虚無の別名〉[2]としている。[3]

外部リンク

脚注

  1. イザナミの吐瀉物から2柱、大便から2柱、尿から2柱(ミズハノメとワクムスビ)の計6柱が生まれている。
  2. 2.0 2.1 学研『漢字源』による
  3. 原富男 著『荘子 : 荘周とその書の研究 現代語訳』1962年、春秋社