天山
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天山(てんざん)は、霊界物語に登場する山。国祖国治立命が太白星の十二個の玉を国魂として配置[1]した「十二の山」の一つ。
- 初出:第1巻第28章「崑崙山の戦闘」#
- 天山は霊主体従編にのみ登場する。
- 黄色の玉を鎮祭した宮殿を「埴安の宮」と呼ぶ。宮司は国代彦、妻は国代姫。[2]
- 大洪水後の修理固成で伊邪那岐命は、谷山彦を天山の国魂に、谷山姫を輔佐に任じた。[3]
- 天山は日本だと伊吹山に相応する。[4]
目次
主なエピソード
第3巻第22章
八頭神・谷山彦の妻・谷山姫は嫉妬猜疑心が強く、夫婦の仲は犬猿のごとく互いに嫉視反目を続けていた。
邪神が夫妻に憑依し、天山の八王神・斎代彦を追放して自分が成り代わろうと企む。埴安の宮の宮司・国代彦をそそのかして玉を盗み出そうとするが、悪事が発覚。
斎代彦は谷山彦夫妻を免職しようとするが、国代彦は、谷山彦夫妻は元より悪事を企てるような邪神ではない、悪霊が憑依した結果であるから審神してほしい、と奏上する。
斎代彦はそれを了承し、夫妻を審神すると、夫妻から体内から抜け出した邪神が悪狐の正体を現わし逃げ去って行った。
谷山彦夫妻は前非を悔い元の誠心に立ちかえる。斎代彦は夫妻の罪を赦し、八頭の職に復帰させた。〔第3巻第22章「神前の審判」#〕
その他
八王大神常世彦は世界の十二の八王八頭のうち、十までも配下に置いた。しかし万寿山の八王神・磐樟彦の一派と、天山の八王神・斎代彦の一派の神司は、天則を重ンじ苦節を守り上下一致して神政を保持していた。〔第3巻第42章「常世会議」#〕
現実の天山
現実の天山は、中央アジアにある天山山脈(Tianshan、ティエンシャン)がある。中国、カザフスタン、キルギスタンの国境地帯にあり、最高峰はボベーダ山(標高7,439m)。
ウイグル語で「天の山」を意味する。