艮の金神・坤の金神
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概要
- 表記ゆれ:艮金神、艮之金神、艮能金神、丑寅の金神、艮の根神など。
- 「艮」「金神」という言葉について王仁三郎は三鏡で次のように述べている。
艮と云ふ字にはハジメ、カタマル、ナガシ、トドメ等の意味がある。世をハジメ、カタメ、トドメをさす神様である。金神の金は金剛力であり、また金は総ての物を清浄にするものである、お守りの袋に金襴を用ゐたり、神様の事に錦や、金を使用するのはこの理によるのである。即ち、金神は至清至粋の金剛力を有する神の謂ひである。世を始め、世を固め、艮を刺す至清至純の金剛力をもつた神様が艮の金神様である。
名称の起源
国祖・国常立尊は悪神の常世彦らの陰謀によって、地上神界の主宰神を辞せざるを得なくなった。国祖は自発的隠退を決め、妻神・豊国姫命(豊雲野尊)に罪科が及ばないよう縁を絶ち、一人幽界に降って幽政を視ることとなった。しかし国祖の精霊は、地上神界なる聖地から見て東北にあたる七五三垣の秀妻国(日本列島)にとどまることとなった。神々は国祖の威霊が再び出現することを恐れて、七五三縄を張り回した。豊国姫命は夫神の境遇を座視するに忍びず、自ら聖地の西南にある島国(サルジニア島)に隠退した。ここに、艮の金神、坤の金神という名称が起こった。[1] [2]
上記のように国祖は自発的に艮に隠退したと表現される場合もあるが、悪神によって艮に押し籠められたと表現される場合もある。用例:「(略)蕃神は 所を得つつ天地の 大御祖神生神を 押し籠めおきて(略)」〔第33巻序歌#〕。「残らずの金神様、艮の金神はチト激しき神であるから、太古の神代に押込まれた神でありたぞよ」〔大本神諭 明治30年旧11月6日#〕。