霊界物語第39巻の諸本相違点
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霊界物語の諸本相違点とは、霊界物語刊本の諸本(初版、校定版、愛善世界社版など)の本文の相違点のことである。
- 諸本すべてをチェックしたわけではない。飯塚弘明が霊界物語ネットのデータ作成の過程において気がついた相違点をピックアップしたものである。霊界物語ネットは愛善世界社版を底本にしており、主に愛善世界社版と八幡書店版との相違点をピックアップしてある。全ての相違点ではなく、あくまでも気がついた点だけである。
- 八幡書店版の本文は校定版とほぼ同じである。また、王仁DBのデータは霊界物語ネットと同じである。
- 各諸本を次のように略す。 初…戦前の初版 再…戦前の再版(第二版のこと) 三…戦前の三版(四版以降も同様に略す) 御…聖師御校正本 普…普及版 校…校定版 修…修補版 八…八幡書店版(八幡版) 愛…愛善世界社版(愛世版) R…霊界物語ネット
- 最も基準にすべき原典は御校正本であり、それと他の諸本を比較すべきである。また、八幡版の底本は校定版である。しかし霊界物語ネットのデータ作成の段階では御校正本や校定版が入手できなかったため、やむを得ず、八幡版や愛世版を基準にして、御校正本や校定版を比較しているかのような書き方をしている場合もある。
- 天祥地瑞は最初から校正された状態で発刊されているため、御校正本というものは存在しない。戦前発行された初版と、戦後発行された版(再版以降)との比較になる。
- ストーリー上の矛盾や、意味の変更を伴うような重大な相違点については 【重大】 という表示を付けた。
八 | p284上 | 大国彦の長子大国別はバラモン教の教主となり |
愛 | p11 | 大国彦命の長子大国別はバラモン教の教主となり |
R | 愛世版と同じ |
八 | p284下 | 鬼雲彦は大国彦の名を奪ひて、 |
愛 | p13 | 鬼雲彦は大国彦命の名を奪ひて、 |
R | 愛世版と同じ |
初 | p57(第3章) | 時置師父の命も初稚が |
校 | p51 | 初版と同じ |
八 | p297下 | 時置師父の命も初稚姫が |
愛 | p48 | 初版と同じ |
R | 初版と同じ |
初 | p76(第4章) | こちらは屈強盛りの男が五人 |
校 | p67 | 初版と同じ |
八 | p303上 | 初版と同じ |
愛 | p65 | こちらは屈竟盛りの男が五人 (屈竟も屈強とほぼ同じ意味) |
R | 初版と同じ |
初 | p87(第5章) | 名詮自称(めいせんじしよう)の月の国 |
校 | p76 | 初版と同じ |
八 | p306下 | 名詮自性(めいせんじしよう)の月の国 |
愛 | p73 | 初版と同じ |
R | 初版と同じ(これは仏教用語で、一般的には「名詮自称(みょうせんじしょう)」と書くが「名詮自称」とも書くので間違いではない。)(「名詮自称」を八幡版で「名詮自性」に直している箇所は他にも多数ある) |
初 | p102(第6章) | あの目から先えぐり出してやりませうか (「ゑ」ではなく「え」が使われている) |
校 | p87 | あの目から先にゑぐり出してやりませうか (「に」を補っている。また、「えぐる」の「え」は「ゑ」が正しいので、直したのだと思われる) |
八 | p310下 | 校定版と同じ |
愛 | p84 | あの目から先ゑぐり出してやりませうか |
R | 校定版と同じ (「に」を入れないと分かりにくいので) |
八 | p314下 | これから先へ善くない事をしようものなら |
愛 | p95 | これから先、善くない事をしようものなら |
R | 愛世版と同じ |
八 | p316下 | 一本の大きな木が枝振よく立つてゐて、 |
愛 | p100 | 一本の大きな松の木が枝振よく立つてゐて、 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p318上 | 改心さへいたしたらこんな苦労は免るるのだが、 |
愛 | p102 | 改心さへ致したらこんな苦悩は免るるのだが、 |
R | 愛世版と同じ |
初 | p133(第8章) | 自転倒島の中心地 なり果物も大江山 |
校 | p113 | 自転倒島の中心地 なる果物も大江山 |
八 | p320上 | 校定版と同じ |
愛 | p108 | 初版と同じ |
R | 校定版と同じ「なる」 |
八 | p324上 | 怒り心頭に達し、 |
愛 | p121 | 怒り心頭に徹し、 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p324下 | 思ふた事も水の泡 (電子ブック版では「泡」が欠落している) |
愛 | p123 | 思うた事も水の泡 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p331下 | ウンウン呻いてゐるやうだ |
愛 | p144 | ウンウン呻いてゐるそうだ |
R | 愛世版と同じ |
初 | p197(第11章) | ハム『アツハヽヽヽ、阿呆奴が、オホヽヽヽ臆病者奴、 |
校 | p168 | 初版と同じ |
八 | p337下 | 初版と同じ |
愛 | p160 | ハム『アツハヽヽヽ阿呆奴が、臆病者奴、 (「オホヽヽヽ」が抜けている) |
R | 初版と同じ |
八 | p352上 | 使命も果さずに、そんな私情のことはいたされまい、 |
愛 | p200 | 使命も果さずに、そんな私上の事は致されまい、 |
R | 愛世版と同じ |
初 | p260(第15章) | 『会ふた時に笠ぬげ式』で、 |
校 | p222 | 「会うた時に笠ぬげ」式で、 |
八 | p356上 | 「会ふた時に笠ぬげ」式で、 |
愛 | p210 | 『会うた時に笠ぬげ式』で、 |
R | 初版と同じ |
初 | p270(第15章) | オヽヽヽヽ(義太夫)思へば思へば |
校 | p229 | (義太夫)オヽヽヽヽ思へば思へば |
八 | p359上 | 校定版と同じ |
愛 | p218 | 初版と同じ |
R | 初版と同じ |
初 | p276(第16章) | ポーロ『立つて入らうと這うて入らうと、 |
校 | p235 | 『立つて入らうと這ふて入らうと、 (名前なし) |
八 | p361上 | 校定版と同じ |
愛 | p224 | ポール『立つて入らうと這うて入らうと、 (誤字) |
R | 「ポーロ」 |
八 | p372上 | 姿を変へてこの峠を越えることとしたしませう』 |
愛 | p255 | 姿を変へて此峠を越えることと致(いた)しませう』 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p372下 | 『何事も神様とお母ア様にお任せたしませう』 |
愛 | p255 | 『何事も神様とお母ア様にお任せ致(いた)しませう』 |
R | 愛世版と同じ |
初 | pあ(第18章) | と云ひ乍ら春公の突き出す二本の徳利を受取り |
校 | p18 | と春公の突き出す二本の徳利を受取り (なぜ「云ひ乍ら」が削除されたのか不明) |
八 | p376下 | と春公の突き出す徳利を受取り |
愛 | p266 | 校定版と同じ |
R | 初版と同じ |
八 | p387 | 水火、霊体等の意義なり。 |
愛 | p292 | 水火、霊体等の義也。 |
R | 愛世版と同じ |
初 | p363 | (附録大祓祝詞解 参) 語問ひし磐根樹根立草の片葉をも語止めて、天之八重雲を伊頭の千別に千別て、 |
校 | p311 | 初版と同じ |
八 | p390 | 語問ひし磐根樹根立草の片葉をも語止めて、天之磐座放ち、天之八重雲を伊頭の千別に千別て、 |
愛 | p297 | 初版と同じ |
R | 八幡版と同じ (「天之磐座放ち」が入っている方が正しいし、その次の頁に「天之磐座放ち」の解説(「磐座は高御座なり」云々)が書いてあるので、入っていた方がいいだろう) |
八 | p391 | 『七王も八王も世界にあれば、 |
愛 | p299 | 『七王も八王も王が世界にあれば、 |
R | 愛世版と同じ |
八 | p392 | 坐ながらにして御威徳は宇内に光被し、 |
愛 | p301 | 坐ながらにして其御威徳は宇内に光被し、 |
R | 愛世版と同じ |
初 | p368 | (附録大祓祝詞解 四) 法律臭い思想では其真意義はとても解し難い。 |
校 | p315 | 初版と同じ |
八 | p392 | 法律臭い思想ではとてもその真義は解し難い。 |
愛 | p301 | 初版と同じ |
R | 初版と同じ |
初 | p371 | (附録大祓祝詞解 五) 乙姫殿の御宝を上げて新規の金銀を綾部の大本に………。 |
校 | p318 | 乙姫殿のお宝を上げて新規の金銀を……。 (「綾部の大本に」が抜けている) |
八 | p394 | 校定版と同じ |
愛 | p304 | 初版と同じ |
R | 初版と同じ |
八 | p406 | より大きくも、また小さくも解釈が出来ることは |
愛 | p324 | より大きくも、又より小さくも解釈が出来る事は |
R | 愛世版と同じ |