「バラモン教」の版間の差分

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バラモン軍と三五教の言霊隊との戦いが勃発する。
バラモン軍と三五教の言霊隊との戦いが勃発する。
== 特徴 ==
極端な難行苦行。生を軽んじ死を重んじる(軽生重死)。厳しい身分差別。霊魂偏重(霊主体従を標榜しているが、霊主体従を誤解しており、霊に偏重し過ぎている)。
* 〈大国別を大自在天と奉称し、茲に極端なる難行苦行を以て、神の御心に叶うとなせる教理を樹立し〉〔{{rm|15|1|破羅門}}〕
* 〈大国別自ら大自在天と称し、難行苦行を以て神の心に叶ふものとなし、霊主体従の本義を誤解し、肉体を軽視し、霊魂を尊重する事最も甚しき教なり。
** 此教を信ずる者は、茨の群に真裸となりて飛び込み、或は火を渡り、水中を潜り、寒中に真裸となり、崎嶇たる山路を跣足のまま往来し、修行の初門としては、足駄の表に釘を一面に打ち、之を足にかけて歩ましむるなり。故に此教を信ずる者は、身体一面に血爛れ、目も当てられぬ血達磨の如くなり、斯くして修行の苦業を誇る教なり。八頭八尾、及び金毛九尾、邪鬼の霊は、人の血を視ることを好む者なれば、霊主体従の美名の下に、斯の如き暴虐なる行為を、人々の身魂に憑りて慣用するを以て唯一の手段となし居るが故に、此教に魅せられたる信徒は、生を軽んじ、死を重んじ、無限絶対なる無始無終の歓楽を受くる天国に救はれむ事を、唯一の楽みとなし居るなり。如何に霊を重んじ体を軽んずればとて、霊肉一致の天則を忘れ、神の生宮たる肉体を塵埃の如く、鴻毛の如くに軽蔑するは、生成化育の神の大道に違反する事最も甚だしきものなれば、この教にして天下に拡充せられむか、地上の生物は残らず邪神の為に滅亡するの已むを得ざるに至るべく、
** また婆羅門教には上中下の三段の身魂の区別を厳格に立てられ、大自在天の大祖先たる大国彦の頭より生れたる者は、如何なる愚昧なる者と雖も庶民の上位に立ち、治者の地位に就き、又神の腹より生れたる者は、上下生民の中心に立ち、準治者の位地を受得して、少しの労苦もなさず、神の足より生れたりと云ふ多数の人民の膏血を絞り、安逸に生活をなさむとするの教理なり。
** 多数の人民は種々の難行苦行を強ひられ、体は窶れ或は亡び、怨声私かに国内に漲り、流石の天国浄土に住み乍ら、多数の人民は地獄の如き生活を続くるの已むを得ざる次第となりける〉〔{{rm|15|1|破羅門}}〕
* [[田加彦]]のセリフ〈大国彦の子孫たる大国別が、何故か又もやバラモン教と云ふ怪体な宗教を開き、表面は三五教の信条の如く霊主体従を標榜し、数多の人民の肉体を傷つけ血を出させて、それが信仰の本義と、すべての者に強ひるのですから堪つたものではありませぬ。けれども何にも知らぬ人民は後の世が恐ろしいと云つて、肉体が如何なる惨虐な目に遭はされても辛抱して喜んで居ると云ふ有様〉〔{{rm|15|1|破羅門}}〕
* [[鬼雲彦]]のセリフ〈当城(注・顕恩郷)は御聞及の通、霊主体従を本義と致すバラモン教の教を立つる屈強の場所、三五教は予て聞く霊主体従の正教にして、ウラル教の如き体主霊従の邪教にあらず、バラモン教は茲に鑑る所あり、ウラル教を改造して、真正の霊主体従教を樹立せしもの〉〔{{rm|15|3|十六花}}〕
* 〈ハムの一族鬼雲彦は バラモン教を楯となし 霊主体従を標榜し 現の世をば軽んじて 魂の行方の幽界を 堅磐常磐の住所ぞと 教へ諭すはよけれども〉〔{{rm|16|1|天橋立}}〕
* 〈生血を見ねば治まらぬ 残虐無道の荒修業 入信したる信徒は 霊主体従の名の下に 釘の打ちたる足駄履き 裸となりて茨室 飛び込み体をかき破り 或は猛火の中に入り 水底潜りさまざまと 怺へ切れない苦みに 一度寄り来し信徒も 悲しみもだえ日に月に 何時とはなしに逃げ去りて〉〔{{rm|30|1|主従二人}}〕


== ウラル教とバラモン教の関係 ==
== ウラル教とバラモン教の関係 ==