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=== 千草の高姫時代 ===
=== 千草の高姫時代 ===
第70~71巻に、千草の高姫(千草姫の肉体に高姫の精霊が宿った)の活動が描かれている。死ぬ前の高姫と較べて、言動がさらに凶悪化している。
(1) 【[[第70巻]]】(第8章以降) 舞台:[[トルマン国]]
高姫の精霊が宿った[[千草姫]]は性格が一変して横暴で脱線だらけの言動を繰り広げるようになった。千草姫は妖僧[[キューバー]]と手を組んでトルマン国を乗っ取ろうとたくらむ<ref>{{rm|70|8|大勝}}:千草姫のセリフ〈暫くは両人共猫をかぶり、時期の至るを待つて此王城を奪ひ、七千余国の覇者とならうでは御座いませぬか〉</ref>。
千草姫は、[[ガーデン王]]の頭に足を乗せて悪霊を注入した。それ以降、王は千草姫を活神だと信じるようになってしまった<ref>{{rm|70|15|地位転変}}</ref>。
千草姫は三五教の宣伝使・[[照国別]]と[[照公]]を投獄し、二人の子供([[チウイン太子]]、[[チンレイ王女]])を世界視察を名目に城外に放逐し、ついにトルマン国を乗っ取ってしまった<ref>{{rm|70|15|地位転変}}:〈此張本人は三五教の宣伝使照国別、照公の両人に間違ひはなからう。一時も早く彼をふん縛り、キユーバーを押込めありし牢獄へ、時を移さず打込めよ〉〈太子チウイン、王女チンレイを修行の為一笠一蓑の旅人として一杖を与へ、一時も早く当城を出立せしめられよ〉。{{rm|70|17|春の光}}:〈照国別、照公の神司を神勅と称して無念晴らしの為め無理やりに牢獄に王の命令を藉りて投ぜしめ(略)又チウイン太子、チンレイを修行の為めと称して城内より放逐し〉</ref>。
一方、[[キューバー]]は行方不明になっていた(チウイン太子によって山奥に投獄された)<ref>{{rm|70|9|針魔の森}}、{{rms|70|12|大魅勒}}</ref>。千草姫は恋慕するキューバー(千草の高姫はキューバーを杢助だと思い込んでいる)を探すよう命じる。しかし神殿に参詣した帰途、美男子を見つけると、その男を城に連れて帰った<ref>{{rm|70|18|鳳恋}}</ref>。この男は[[梅公]]と言い、実はトルマン国を救うために現れた、第一霊国の天人・[[言霊別命]]の化身である。梅公は杢助になりすまし、仁恵令を施すよう千草姫に勧めた。千草姫は囚人を全員解放するよう王に命じた。その結果、千草姫が今まで捕まえた三五教の宣伝使や反体制活動家までも釈放された。それにより、チウイン太子を中心とする教政改革の協議会が組織された<ref>{{rm|70|19|梅花団}}、{{rms|70|20|千代の声}}</ref>。
チウイン太子が宣伝使の[[照国別]]、[[照公]]らを連れて帰城した。照国別らが千草姫の部屋に入ると、なんと千草姫は左守の妻の[[モクレン]]の乳房を火箸で焼き切ろうとしている最中だった。照国別は「ウン」と一声、神力をかけて千草姫をにらみつけると、千草姫は悪狐の姿となって窓から消え去った<ref>{{rm|70|22|優秀美}}</ref>。
(2) 【[[第71巻]]】(第14章以降) 舞台:[[タラハン国]]
妖僧・[[玄真坊]]と部下の[[コブライ]]、[[コオロ]]の3人は大金を持って逃げる途中、捕り手に追われて川に飛び込んだ。気絶して[[八衢]]を彷徨う。ハッと気が付くと川端で千草姫(千草の高姫)に介抱されていた。千草姫は玄真坊に、夫婦になって一仕事しようと持ちかける。コブライとコオロを土中に生き埋めにすると、二人で大金(黄金)を持って立ち去った。〔{{rm|71|14|障路}}~{{rms|71|16|妖魅返}}〕
千草姫と玄真坊は[[入江の里]]の[[浜屋旅館]]に滞在した。玄真坊は何とかして千草姫と肉体関係を持とうとするが、千草姫は拒否する。千草姫の目的は玄真坊が持っている黄金だけだった。高姫は玄真坊を気絶させ、黄金を奪い取る。たまたま同じ宿に泊まっていた杢助([[妖幻坊の杢助]])と遭遇した。3年ぶりに再開した二人は、また一緒に悪事に励むことになる。[[照国別]]、[[照公]]、[[梅公別]]の宣伝使一行3人が浜屋旅館に泊まるためやって来る。二人は宣伝使たちを恐れ、舟を盗んで逃げ出した。〔{{rm|71|18|金妻}}~{{rms|71|20|困客}}〕
(3) 【[[第72巻]]】 舞台:[[トルマン国]]
千草姫(千草の高姫)と妖幻坊(妖幻坊の杢助)が乗った舟が嵐に遭い、木っ端微塵に打ち砕かれてしまった。二人は離れ島([[太魔の島]])に漂着した。妖幻坊は竹藪の中で白蟻と蜘蛛の数万匹の大群に全身を噛まれて藻掻き苦しむ。千草姫はたまたま島に来ていた若いカップル([[フクエ]]、[[岸子]])を騙して服を奪い取り、その二人に妖幻坊を助け出させた。そして彼らを白蟻の餌食にすると、彼らが乗ってきた舟を盗み、千草姫と妖幻坊は島から逃げ出した。〔{{rm|72|1|老の高砂}}~{{rms|72|4|銀杏姫}}、{{rms|72|6|夜鷹姫}}〕
[[スガの港]]に到着した千草姫と妖幻坊は、[[スガ山]]に三五教の神殿([[スガの宮]])が新築されたと聞いて、その神殿を奪い取ろうとたくらんだ。宿泊している旅館を偽札で買い取り、ウラナイ教の看板を掲げた。そこへ[[キューバー]]が現れた。キューバーは愛しい千草姫のためにウラナイ教の宣伝に努めた。〔{{rm|72|14|新宅入}}~{{rms|72|16|東西奔走}}〕
千草姫はスガの宮に出向き宗教問答を挑んだ。千草姫はスガの宮の神司[[ヨリコ姫]]の罪(山賊の親分だった)を責めてスガの宮から追放してしまう。関係者を全て追い出し、スガの宮を乗っ取ってしまった。〔{{rm|72|17|六樫問答}}~{{rms|72|19|旧場皈}}〕
ヨリコ姫を始め三五教の宣伝使たちがスガの宮に現れて、千草姫に「貴女の身には一点の曇りもないのか」と念を押すと、千草姫は「自分には何の悪事欠点もない」とぬけぬけと答える。すると、[[太魔の島]]で殺したはずの男女が白装束で現れた(梅公別が救出した)。悪事の動かぬ証拠を見せつけられて千草姫は顔面蒼白になる。そこへ数十頭の猛犬が現れて一斉に吠えると、妖幻坊は怖くなり、正体を現して姿をくらました。高姫も最早これまでと、金毛九尾の悪狐の姿となって空の彼方へ消え去った。〔{{rm|72|22|妖魅帰}}〕


== 神集の玉 ==
== 神集の玉 ==