「大井川 (葭原の国土)」の版間の差分
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* [[艶男]](国津神)と妻・[[燕子花]](竜神族)は朝夕庭園を仲睦まじく逍遥していたが、燕子花は何故か水辺を好み、大井川の清流をジッと見つめて浮かない顔をする。艶男がその理由を尋ねると、燕子花は竜神の性が体に残っており、川で水浴したいという。艶男は岩を集めて大井川に堰を造り、「大井の堰」と名付けた。堰き止められて水かさが高くなり、数十丈の深い淵(大井の淵)となる。堰を溢れた川水は滝となって下流に落ちて行く。燕子花は裸となり、元の竜体となって大井の淵で水浴した。〔{{rm|79|19|大井の淵}}〕 | * [[艶男]](国津神)と妻・[[燕子花]](竜神族)は朝夕庭園を仲睦まじく逍遥していたが、燕子花は何故か水辺を好み、大井川の清流をジッと見つめて浮かない顔をする。艶男がその理由を尋ねると、燕子花は竜神の性が体に残っており、川で水浴したいという。艶男は岩を集めて大井川に堰を造り、「大井の堰」と名付けた。堰き止められて水かさが高くなり、数十丈の深い淵(大井の淵)となる。堰を溢れた川水は滝となって下流に落ちて行く。燕子花は裸となり、元の竜体となって大井の淵で水浴した。〔{{rm|79|19|大井の淵}}〕 | ||
− | * 燕子花は子供([[竜彦]] | + | * 燕子花は子供([[竜彦]])を出産する。艶男は産屋を覗くと、燕子花は竜体となって、子を抱いて眠っていた。その姿に肝を潰して艶男は逃げて行く。燕子花はこの姿を夫に見られたことを恥じらい、大井川の底深く飛び込んでしまった。〔{{rm|79|20|産の悩み}}〕 |
* 燕子花は大井の淵の底から艶男の声を聞いて楽しむのみの生活を覚悟した。一方、艶男は突然の出来事に驚き歎き、淵に身を投げて死ぬことを決心するが、[[岩ケ根]]や四天王([[真砂]]、[[白砂]]、[[水音]]、[[瀬音]])に諭され、死を思いとどまる。〔{{rm|79|21|汀の歎き}}〕 | * 燕子花は大井の淵の底から艶男の声を聞いて楽しむのみの生活を覚悟した。一方、艶男は突然の出来事に驚き歎き、淵に身を投げて死ぬことを決心するが、[[岩ケ根]]や四天王([[真砂]]、[[白砂]]、[[水音]]、[[瀬音]])に諭され、死を思いとどまる。〔{{rm|79|21|汀の歎き}}〕 | ||
* 艶男は大井ケ淵に舟を浮かべて舟遊びをしていると、竜神族の[[白萩]]、[[白菊]]、[[女郎花]]の声が聞こえて来て、それぞれ艶男への恋の恨みを歌う。すると水煙と共に人面竜身の[[燕子花]]が現れた。暴風が吹き荒波が立ち、舟は沈んでしまう。〔{{rm|79|22|天変地妖}}〕 | * 艶男は大井ケ淵に舟を浮かべて舟遊びをしていると、竜神族の[[白萩]]、[[白菊]]、[[女郎花]]の声が聞こえて来て、それぞれ艶男への恋の恨みを歌う。すると水煙と共に人面竜身の[[燕子花]]が現れた。暴風が吹き荒波が立ち、舟は沈んでしまう。〔{{rm|79|22|天変地妖}}〕 |
2018年7月4日 (水) 19:44時点における版
この項目では、紫微天界の大井川について説明しています。その他の用法については「大井川」をご覧ください。
大井川(おおいがわ)は、霊界物語に登場する川。紫微天界の葭原の国土にある。
概要
- 表記ゆれ:大井の川
- 大井川の堰き止められた所(下記エピソード参照)を、大井の堰、大井ケ堰、大井の淵、大井ケ淵、等と呼ぶ。[1]
- 初出:第79巻第15章「宴遊会」#
- 第79巻と第80巻だけに出る。
- 水上山の麓を流れている。[2]
主なエピソード
第79巻の第19~23章で、大井川を舞台とし、艶男と竜神族の女神たちとの凄惨なドラマが繰り広げられる。
- 艶男(国津神)と妻・燕子花(竜神族)は朝夕庭園を仲睦まじく逍遥していたが、燕子花は何故か水辺を好み、大井川の清流をジッと見つめて浮かない顔をする。艶男がその理由を尋ねると、燕子花は竜神の性が体に残っており、川で水浴したいという。艶男は岩を集めて大井川に堰を造り、「大井の堰」と名付けた。堰き止められて水かさが高くなり、数十丈の深い淵(大井の淵)となる。堰を溢れた川水は滝となって下流に落ちて行く。燕子花は裸となり、元の竜体となって大井の淵で水浴した。〔第79巻第19章「大井の淵」#〕
- 燕子花は子供(竜彦)を出産する。艶男は産屋を覗くと、燕子花は竜体となって、子を抱いて眠っていた。その姿に肝を潰して艶男は逃げて行く。燕子花はこの姿を夫に見られたことを恥じらい、大井川の底深く飛び込んでしまった。〔第79巻第20章「産の悩み」#〕
- 燕子花は大井の淵の底から艶男の声を聞いて楽しむのみの生活を覚悟した。一方、艶男は突然の出来事に驚き歎き、淵に身を投げて死ぬことを決心するが、岩ケ根や四天王(真砂、白砂、水音、瀬音)に諭され、死を思いとどまる。〔第79巻第21章「汀の歎き」#〕
- 艶男は大井ケ淵に舟を浮かべて舟遊びをしていると、竜神族の白萩、白菊、女郎花の声が聞こえて来て、それぞれ艶男への恋の恨みを歌う。すると水煙と共に人面竜身の燕子花が現れた。暴風が吹き荒波が立ち、舟は沈んでしまう。〔第79巻第22章「天変地妖」#〕
- これより日夜地震雷暴風雨が止まず水上山の聖場は大惨事となり、大井ケ淵では四頭の竜神が艶男を奪おうと格闘を続ける。そこへ天から御樋代神の朝霧比女の神が降臨し、この惨状をもたらしたのは、竜神は人面だが身体は獣であり、神の子の御魂を持ちながら獣と結婚したのは罪であり、艶男はそのため命を落とした、と教戒する。そして天の数歌を歌い言霊を宣ると地震雷鳴暴風雨はぱったり止まった。〔第79巻第23章「二名の島」#〕