「海月なす漂える国」の版間の差分

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上(かみ)の件(くだり)の五柱の神は、別天つ神。|倉野憲司・校注『古事記』岩波書店、1963年、p18}}
 
上(かみ)の件(くだり)の五柱の神は、別天つ神。|倉野憲司・校注『古事記』岩波書店、1963年、p18}}
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2019年2月16日 (土) 23:18時点における最新版

海月なす漂える国(くらげなすただよえるくに)とは、霊界物語で使われている用語で、地球大地がクラゲのようにフワフワと漂い、固まっていないことを表している。

【用例】

  • 第5巻総説 嵐の跡#:「諾冊二神の自転倒嶋に降りたまひて、海月如す漂へる国を修理固成せむとして」
  • 第6巻第29章泣沢女#:「女男二柱相並び 天の瓊矛を取り持ちて 黄金の橋に立ち列び 海月の如く漂へる 大海原の渦中を こおろこおろに掻き鳴らし」
  • 第38巻第19章鞍馬山(二)#:「大神は天地開闢の太初にあたり、海月なす漂へる国土を修理固成して豊葦原の瑞穂の国を建設し」
  • 第79巻第1章湖中の怪#:「天未だ備はらず、地又稚くして、水母なす漂へる島々の中にも、別けて美しく地固まりし天恵の島あり」

「海月なす漂へる」とは、もともと古事記で使われている表現である。一番最初の、別天神(ことあまつかみ)の五柱が誕生する場面で使われている。

天地(あめつち)初めて発(ひら)けし時、高天の原に成れる神の名は、天之御中主神。次に高御産巣日神。次に神産巣日神。この三柱の神は、みな独神(ひとりがみ)と成りまして、身を隠したまひき。

次に国稚く浮きし脂の如くして、海月なす漂へる時、葦牙(あしかび)の如く萌え騰(あが)る物によりて成れる神の名は、宇摩志阿斯訶備比古遅神。次に天之常立神。この二柱の神もまた、独神と成りまして、身を隠したまひき。

上(かみ)の件(くだり)の五柱の神は、別天つ神。
出典:倉野憲司・校注『古事記』岩波書店、1963年、p18

古事記の原文では「多陀用幣流国(ただよえるくに)」と表記されており、霊界物語でも第6巻第28章身変定」/a101#で1回だけ使われている。「多陀用幣流国といふ意義はあおうえい 五声父音の発作なりけり」