「大地の母」の版間の差分
(→出版の経緯) |
|||
(同じ利用者による、間の4版が非表示) | |||
2行目: | 2行目: | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
− | + | 何度か改稿されており、次の5つのバージョンがある。 | |
+ | * 『[[おほもと]]』連載「大地の母 ─すみと王仁三郎─」全12回、昭和43年(1968年)6月号~44年5月号 | ||
* [[毎日新聞社]]・刊『大地の母』全12巻、昭和44年(1969年)9月~46年12月 →「[[#毎日新聞社版]]」 | * [[毎日新聞社]]・刊『大地の母』全12巻、昭和44年(1969年)9月~46年12月 →「[[#毎日新聞社版]]」 | ||
* [[いづとみづ]]・刊『大地の母』全3巻、昭和57年(1982年)8月~58年12月、B5版 →「[[#いづとみづ版]]」 | * [[いづとみづ]]・刊『大地の母』全3巻、昭和57年(1982年)8月~58年12月、B5版 →「[[#いづとみづ版]]」 | ||
10行目: | 11行目: | ||
=== 出版の経緯 === | === 出版の経緯 === | ||
− | 昭和38年(1963年)9月、[[出口和明]]は「野上竜」というペンネームで書いた小説「兇徒」で「第二回オール読物推理小説新人賞」を受賞した。和明は長い間、大本教団の活動から離れていたが、祖父・[[王仁三郎]]のために何か貢献したいと思い、小説を書く能力を活かして王仁三郎を小説にして発表してみようと考えた。しかし大本のことをよく知らなかったので勉強するため、昭和43年(1968年)3月7日に大本本部を訪ねた。すると『[[おほもと]]』編集者の[[窪田英治]]と出会い、偶然にもちょうど二代教主([[出口澄子]] | + | 昭和38年(1963年)9月、[[出口和明]]は「野上竜」というペンネームで書いた小説「兇徒」で「第二回オール読物推理小説新人賞」を受賞した。和明は長い間、大本教団の活動から離れていたが、祖父・[[王仁三郎]]のために何か貢献したいと思い、小説を書く能力を活かして王仁三郎を小説にして発表してみようと考えた。しかし大本のことをよく知らなかったので勉強するため、昭和43年(1968年)3月7日に大本本部を訪ねた。すると『[[おほもと]]』編集者の[[窪田英治]]と出会い、偶然にもちょうど二代教主([[出口澄子]])の伝記を和明に書いてもらいたいと告げられた。こうして出口澄子を主人公にした「大地の母 ─すみと王仁三郎─」<ref>「すみと王仁三郎」というサブタイトルが付けられていた。</ref>が『[[おほもと]]』昭和43年(1968年)6月号から連載され始めた。数回連載したところで[[毎日新聞社]]から出版の話が来て<ref>『おほもと』昭和43年(1968年)11月号123頁、「聖都通信」10月3日の項に、毎日新聞の東京本社編集局次長の見谷博が名古屋の出口和明宅を訪ねて「大地の母」を出版したいということで話し合われた旨が報じられている。</ref>、単行本として刊行することになった。『おほもと』誌の連載は12回(昭和44年5月号)で中断した<ref>『おほもと』昭和44年5月号104~105頁に出口和明による「中断についてのおわび」が記されている。</ref>。<ref>『[[第三次大本事件の真相]]』p170-172</ref> |
当初は、信徒から「大地の母」と慕われた二代教主・[[出口澄子]]を中心にしてその昇天までを描く予定で書き始め、題名もその呼び名から取った。しかし全12巻では収まりきれず、出口直の出生から昇天までの全生涯と、王仁三郎の前半生、また大本の開教から第一次大本事件前夜までの歴史だけで終わった。<ref>新評論版『出口王仁三郎』「序文」</ref> | 当初は、信徒から「大地の母」と慕われた二代教主・[[出口澄子]]を中心にしてその昇天までを描く予定で書き始め、題名もその呼び名から取った。しかし全12巻では収まりきれず、出口直の出生から昇天までの全生涯と、王仁三郎の前半生、また大本の開教から第一次大本事件前夜までの歴史だけで終わった。<ref>新評論版『出口王仁三郎』「序文」</ref> |
2024年4月10日 (水) 01:05時点における最新版
大地の母(だいちのはは)は、出口和明の著書。大本の草創期を描いた歴史長篇小説。出口直・王仁三郎の誕生から、出口直昇天直後の大正7年(1918年)年末までの出来事が記されている。昭和43年(1968年)から発表が開始された。
概要
何度か改稿されており、次の5つのバージョンがある。
- 『おほもと』連載「大地の母 ─すみと王仁三郎─」全12回、昭和43年(1968年)6月号~44年5月号
- 毎日新聞社・刊『大地の母』全12巻、昭和44年(1969年)9月~46年12月 →「#毎日新聞社版」
- いづとみづ・刊『大地の母』全3巻、昭和57年(1982年)8月~58年12月、B5版 →「#いづとみづ版」
- 新評論・刊『出口王仁三郎』全6巻、昭和60年(1985年)8月~63年2月 →「#新評論版」
- あいぜん出版(→みいづ舎)・刊『大地の母──実録出口王仁三郎伝』全12巻、平成5年(1993年)~6年、文庫本 →「#みいづ舎版」
出版の経緯
昭和38年(1963年)9月、出口和明は「野上竜」というペンネームで書いた小説「兇徒」で「第二回オール読物推理小説新人賞」を受賞した。和明は長い間、大本教団の活動から離れていたが、祖父・王仁三郎のために何か貢献したいと思い、小説を書く能力を活かして王仁三郎を小説にして発表してみようと考えた。しかし大本のことをよく知らなかったので勉強するため、昭和43年(1968年)3月7日に大本本部を訪ねた。すると『おほもと』編集者の窪田英治と出会い、偶然にもちょうど二代教主(出口澄子)の伝記を和明に書いてもらいたいと告げられた。こうして出口澄子を主人公にした「大地の母 ─すみと王仁三郎─」[1]が『おほもと』昭和43年(1968年)6月号から連載され始めた。数回連載したところで毎日新聞社から出版の話が来て[2]、単行本として刊行することになった。『おほもと』誌の連載は12回(昭和44年5月号)で中断した[3]。[4]
当初は、信徒から「大地の母」と慕われた二代教主・出口澄子を中心にしてその昇天までを描く予定で書き始め、題名もその呼び名から取った。しかし全12巻では収まりきれず、出口直の出生から昇天までの全生涯と、王仁三郎の前半生、また大本の開教から第一次大本事件前夜までの歴史だけで終わった。[5]
毎日新聞社版『大地の母』出版後、十数年の間に和明の思想に変化が生じた。中心軸を出口直から王仁三郎に変え、大幅に加筆訂正した『大地の母』を、株式会社いづとみづから発刊した。いづとみづ版は全3巻だが、サイズが大きく(B5版)頁数も多く、単行本4冊分を1冊にしたような文量がある。
いづとみづ版は少部数の発行であったが、それを新評論が写真入りの読みやすい形で発行してくれることになった。和明は、出口王仁三郎を中心に据えてその全生涯を描こうと思い、『出口王仁三郎』に改題した。と同時に、孫の和明としてではなく、一作家として取り組む覚悟で新しいペンネーム(十和田龍)を使うことにした。[6]
この新評論版は昭和60年(1985年)から刊行が開始されたが、出版社側の事情により[7]第6巻で中断してしまった。[8]
三つの版とも絶版になって久しく、再刊を望む声が寄せられたため、平成5年(1993年)に廉価で持ち運びやすい文庫本の『大地の母──実録出口王仁三郎伝』全12巻があいぜん出版(→みいづ舎)から発刊された。
毎日新聞社版
題名 | 大地の母 |
---|---|
著者 | 出口和明 |
発行所 | 毎日新聞社 |
OBN | OBN:127101~OBN:127112 |
- 第一巻 第一部第一 梅花一輪、昭和44年(1969年)、336頁
- 第二巻 第一部第二 立春の光、昭和44年(1969年)、357頁
- 第三巻 第一部第三 野の若竹、昭和44年(1969年)、349頁
- 第四巻 第一部第四 霊山の秘、昭和45年(1970年)、358頁
- 第五巻 第二部第一 狭霧の海、昭和45年(1970年)、333頁
- 第六巻 第二部第二 天雷の声、昭和45年(1970年)、341頁
- 第七巻 第二部第三 火水の戦、昭和45年(1970年)、341頁
- 第八巻 第二部第四 怒濤の響、昭和45年(1970年)、333頁
- 第九巻 第三部第一 丹波の曙、昭和46年(1971年)、354頁
- 第十巻 第三部第二 天下の秋、昭和46年(1971年)、338頁
- 第十一巻 第三部第三 東雲の風、昭和46年(1971年)、317頁
- 第十二巻 第三部第四 永久の道、昭和46年(1971年)、323頁
いづとみづ版
題名 | 大地の母 |
---|---|
著者 | 出口和明 |
発行所 | いづとみづ |
定価 | 各巻 8,000円 |
OBN | OBN:132401~OBN:132403 |
- 上の巻、昭和57年(1982年)8月7日、663頁
- 中の巻、昭和58年(1983年)5月5日、707頁
- 下の巻、昭和58年(1983年)12月8日、760頁
いづとみづ版の目次
上の巻
- 第一篇 白梅の花
- p009/他人の飯粒
- p024/ゆりの怨霊
- p041/直の結婚
- p064/家を売る
- p082/澄の誕生
- 第二篇 地獄の釜
- p103/戸閉め
- p122/政五郎の死
- p143/幼い日日
- p164/澄の初奉公
- p188/久の結婚
- 第三篇 立春の光
- p205/錯乱
- p225/霊夢と帰神
- p245/疑惑
- p256/王子の里
- p279/白藤
- 第四篇 有明の月
- p305/座敷牢
- p326/唐行き
- p343/初めの広前
- p356/筆先の解読
- p377/松竹梅
- 第五篇 若竹の園
- p401/深山の草
- p413/波濤の図
- p431/大岡忠相
- p447/久兵衛池事件
- p459/多情多恨
- 第六篇 青春の詩
- p485/安閑坊喜楽
- p513/亀山城
- p523/園部殖牛社
- p550/愛おとめ
- p567/借り猫
- 第七篇 霊山の秘
- p587/ラムネの泡
- p598/穴太精乳館
- p613/百日養子
- p631/三大学則
- p650/高熊山
- p661/舞台地図
- p662/参考図
中の巻
- 第八篇 尾上の月
- p009/床縛り
- p029/幽斎修業
- p051/梟の宵企み
- p077/煙の都
- p094/霊界の探険
- 第九篇 狭霧の海
- p117/オリオンの星
- p130/色ぼけ欲ぼけ
- p147/一霊四魂
- p167/去る女たち
- p183/開祖初会
- 第十篇 蛟龍の池
- p211/売僧の詐術
- p228/海老坂峠
- p254/変わった人
- p270/上谷修行場
- p286/三人世の元
- 第十一篇 竜宮の島
- p313/妖魅襲来
- p330/合縁奇縁
- p358/金明霊学会
- p383/冠島と沓島
- p401/鞍馬山出修
- p435/水の御用
- p460/朝陽の夢
- p481/火の御用
- p495/撫子の花
- p512/弥仙山籠り
- 第十三篇 砂上の城
- p539/在朝在野▲
- p554/砲兵工厰
- p574/人造精乳
- p591/錦の機
- p612/浮いたか瓢箪
- 第十四篇 水晶の種
- p633/岩戸開き
- p649/日露戦争勃発
- p662/婿選び
- p677/日の出神▲
- p693/大橋越えて
- p705/舞台地図
下の巻
- 第十五篇 怒涛の響
- p009/椿の寝床
- p024/竜宮の乙姫
- p046/金鵄勲章
- p066/皇典講究所
- p083/幣帛供進使
- 第十六篇 丹波の曙
- p105/十年目の弟子
- p127/世界改造業者
- p143/神霊迎え
- p158/大逆事件
- p178/新しい命
- 第十七篇 生命の灯
- p201/芸術は宗教の母
- p208/霊界問答
- p233/大の字逆さま
- p255/霊主体従
- p280/金神の籠池
- 第十八篇 九尾の狐
- p301/親指と小指
- p314/天地剖判
- p328/国祖御隠退
- p340/十万道
- p360/直霊軍
- 第十九篇 天下の秋
- p385/固いするめ
- p401/神授の石笛
- p415/神島開き
- p435/解放
- p452/新米審神者
- 第二十篇 東雲の風
- p479/秋山真之
- p498/大正維新
- p512/山吹の花
- p525/東京大地震
- p539/豪傑天狗
- 第二十一篇 系統の霊
- p563/背教者
- p575/世祢の証言
- p593/三兄弟
- p605/義理天上
- p625/是は誰か
- 第二十二篇 永久の道
- p651/相生の松
- p674/明治五十五年
- p693/七十五日の行
- p713/土だるま
- p734/開祖昇天
新評論版は、いづとみづ版「下の巻」第十五篇の最初の「椿の寝床」までを全6巻で分割している。章の構成は第一~四篇と第五~八篇の順序が入れ替わっているだけで、いづとみづ版とほぼ同じである。ただし第十三~十四篇の▲が付いている章は、新評論版には無いが、章題を変えたりして再構成しているようである。
新評論版
題名 | 出口王仁三郎 |
---|---|
著者 | 十和田龍 |
発行所 | 新評論 |
OBN | OBN:134301~OBN:134306 |
- 第一巻 青春の詩篇、昭和60年(1985年)7月発行、321頁
- 第二巻 地獄の釜篇、昭和60年(1985年)10月発行、333頁
- 第三巻 鬼門の金神篇、昭和61年(1986年)3月発行、311頁
- 第四巻 蛟竜の池篇、昭和61年(1986年)7月発行、317頁
- 第五巻 火水の戦篇、昭和62年(1987年)8月発行、301頁
- 第六巻 砂上の城篇、昭和63年(1988年)2月発行、307頁
新評論版の目次
第一巻 青春の詩篇
- 序
- p007/深山の草
- p021/波濤の図
- p044/大岡忠相
- p061/久兵衛池事件
- p076/多情多恨
- p104/安閑坊喜楽
- p137/亀山城
- p152/園部殖牛社
- p184/愛おとめ
- p205/借り猫
- p224/ラムネの泡
- p238/穴太精乳館
- p256/百日養子
- p279/三大学則
- p302/高熊山
- p315/出口王仁三郎年譜(青春の詩篇)
- p318/出口王仁三郎略年譜
- p320/出口王仁三郎──青春の詩篇《内容目次》
- p321/写真・図版一覧
第二巻 地獄の釜篇
- p007/床縛り
- p032/幽斎修業
- p057/梟の宵企み
- p089/煙の都
- p110/霊界の探険
- p134/オリオンの星
- p150/色ぼけ欲ぼけ
- p164/他人の飯粒
- p184/ゆりの怨霊
- p204/直の結婚
- p231/家を売る
- p255/澄の誕生
- p278/戸閉め
- p301/政五郎の死
- p328/出口王仁三郎年譜(地獄の釜篇)
- p332/出口王仁三郎略年譜
第三巻 鬼門の金神篇
- p007/幼い日日
- p030/澄の初奉公
- p058/久の結婚
- p076/錯乱
- p100/霊夢と帰神
- p123/疑惑
- p138/王子の里
- p166/白藤
- p193/座敷牢
- p217/唐行き
- p237/初めの広前
- p253/筆先の解読
- p280/松竹梅
- p306/出口直年譜(鬼門の金神篇)
- p310/出口王仁三郎略年譜
第四巻 蛟竜の池篇
- p007/一霊四魂
- p039/去る女たち
- p057/開祖初会
- p087/売僧の詐術
- p110/海老坂峠
- p141/変わった人
- p161/上谷修行場
- p181/三人世の元
- p209/妖魅襲来
- p229/合縁奇縁
- p262/金明霊学会
- p291/冠島と沓島
- p314/出口王仁三郎年譜(蛟龍の池篇)
- p316/出口王仁三郎略年譜
第五巻 火水の戦篇
- p007/呪い釘◆
- p019/鞍馬山出修
- p046/春蔵の亡霊◆
- p068/神代餅◆
- p093/元伊勢水の御用
- p115/取付け騒動◆
- p134/朝陽の夢
- p150/出雲火の御用
- p172/撫子の花
- p195/さっぱり来んの★◆
- p211/弥仙山篭もり
- p230/伏見の難◆
- p256/西田初宣教◆
- p280/三度目の高熊山修行◆
- p298/出口王仁三郎年譜(火水の戦篇)
- p300/出口王仁三郎略年譜
第六巻 砂上の城篇
- p007/豚小屋の住人◆
- p023/砲兵工厰
- p038/人造精乳
- p047/焚書の厄◆★
- p064/インバネス◆★
- p081/錦の機
- p098/石亀料理◆
- p113/浮いたか瓢箪
- p133/岩戸開き
- p153/久の苦難◆★
- p165/鐘と撞木◆★
- p176/日露戦争勃発
- p189/種痘騒ぎ◆★
- p201/婿選び
- p218/北桑田宣教◆
- p233/優曇華の花◆
- p248/善か悪か◆★
- p266/大橋越えて
- p274/沓島ごもり◆★
- p288/椿の寝床
- p304/出口王仁三郎年譜(砂上の城篇)
- p306/出口王仁三郎略年譜
みいづ舎版の第一~八巻は、新評論版の第一~六巻と章の構成がほぼ同じである。第五・六巻の★が付いている章は、みいづ舎版には無いが、文章は前後の章に合して再構成しているようである。◆が付いている章は、いづとみづ版には無い。
みいづ舎版
題名 | 大地の母 |
---|---|
副題 | 実録出口王仁三郎伝 |
著者 | 出口和明 |
発行所 | あいぜん出版(現在はみいづ舎から発行) |
OBN | OBN:138901~OBN:138912 |
- 第一巻 青春の詩、平成5年(1993年)12月8日、365頁
- 第二巻 霊山の秘、平成5年(1993年)12月22日、392頁
- 第三巻 地獄の釜、平成5年(1993年)12月28日、397頁
- 第四巻 立春の光、平成6年(1994年)1月12日、391頁
- 第五巻 蛟龍の池、平成6年(1994年)1月17日、350頁
- 第六巻 天雷の声、平成6年(1994年)1月25日、383頁
- 第七巻 火水の戦、平成6年(1994年)2月16日、349頁
- 第八巻 怒濤の響、平成6年(1994年)2月8日、349頁
- 第九巻 丹波の曙、平成6年(1994年)2月16日、383頁
- 第十巻 九尾の狐、平成6年(1994年)3月6日、399頁
- 第十一巻 天下の秋、平成6年(1994年)3月16日、413頁
- 第十二巻 永久の道、平成6年(1994年)3月30日、415頁
みいづ舎版の目次
第一巻「青春の詩」
- 文庫本『大地の母』刊行にあたり
- p003/深山の草
- p029/波濤の図
- p069/大岡忠相
- p099/久兵衛池事件
- p124/多情多恨
- p176/安閑坊喜楽
- p238/亀山城
- p260/園部殖牛社
- p319/愛おとめ
- p358/新評論刊『出口王仁三郎』序文より
- p363/出口王仁三郎略年譜
第二巻「霊山の秘」
- p003/借り猫
- p039/ラムネの泡
- p064/穴太精乳館
- p097/百日養子
- p138/三大学則
- p181/高熊山
- p205/床縛り
- p250/幽斎修行
- p299/梟の宵企み
- p353/煙の都
第三巻「地獄の釜」
- p003/霊界の探険
- p048/オリオンの星
- p077/色ぼけ欲ぼけ
- p101/他人の飯粒
- p136/ゆりの怨霊
- p173/直の結婚
- p223/家を売る
- p263/澄の誕生
- p304/戸閉め
- p347/政五郎の死
第四巻「立春の光」
- p003/幼い日日
- p046/澄の初奉公
- p099/久の結婚
- p131/錯乱
- p175/霊夢と帰神
- p218/疑惑
- p244/王子の里
- p294/白藤
- p345/座敷牢
第五巻「蚊龍の池」
- p003/唐行き
- p040/初めの広前
- p068/筆先の解読
- p117/松竹梅
- p163/一霊四魂
- p222/去る女たち
- p257/開祖初会
- p312/売僧の詐術
第六巻「天雷の声」
- p003/海老坂峠
- p061/変わった人
- p098/上谷修行場
- p134/三人世の元
- p186/妖魅襲来
- p223/合縁奇縁
- p287/金明霊学会
- p342/冠島と沓島
第七巻「火水の戦」
- p003/呪い釘◆
- p017/鞍馬山出修
- p049/春蔵の亡霊◆
- p074/神代餅◆
- p104/元伊勢水の御用
- p129/取付け騒動◆
- p152/朝陽の夢
- p171/出雲火の御用
- p196/撫子の花
- p242/弥仙山篭もり
- p264/伏見の難◆
- p295/西田初宣教◆
- p324/三度目の高熊山修行◆
第八巻「怒濤の響」
- p003/豚小屋の住人◆
- p022/砲兵工厰
- p040/人造精乳
- p070/錦の機
- p110/石亀料理◆
- p128/浮いたか瓢箪
- p152/岩戸開き
- p188/日露戦争勃発
- p217/婿選び
- p250/北桑田宣教◆
- p268/優曇華の花◆
- p285/大橋越えて
- p315/椿の寝床
第九巻「丹波の曙」
- p003/龍宮の乙姫
- p053/金鵄勲章
- p097/皇典講究所
- p124/幣帛供進使
- p177/十年目の弟子
- p198/妹の結婚◆
- p226/世界改造業者
- p240/鼬の最後屁◆
- p261/五百円気違い◆
- p283/神霊迎え
- p297/炬燵の中◆
- p316/大逆事件
- p339/新しい命
第十巻「九尾の狐」
- p003/芸術は宗教の母
- p019/霊界問答
- p073/大の字逆さま
- p121/霊主体従
- p176/金神の篭池
- p215/親指と小指
- p243/天地剖判
- p275/国祖御隠退
- p303/十万道
- p349/直霊軍
第十一巻「天下の秋」
- p009/固いするめ
- p040/神授の石笛
- p072/神島開き
- p117/解放
- p153/新米審神者
- p207/秋山真之
- p249/大正維新
- p281/山吹の花
- p309/豪傑天狗
- p324/東京大地震
- p354/時の鳥◆
- p386/背教者
第十二巻「永久の道」
- p003/世祢の証言
- p044/三兄弟
- p070/義理天上
- p115/是は誰か
- p167/相生の松
- p218/明治五十五年
- p260/七十五日の行
- p305/土だるま
- p351/開祖昇天
- p412/刊行を了えて
◆が付いている章は、いづとみづ版には無い。
脚注
- ↑ 「すみと王仁三郎」というサブタイトルが付けられていた。
- ↑ 『おほもと』昭和43年(1968年)11月号123頁、「聖都通信」10月3日の項に、毎日新聞の東京本社編集局次長の見谷博が名古屋の出口和明宅を訪ねて「大地の母」を出版したいということで話し合われた旨が報じられている。
- ↑ 『おほもと』昭和44年5月号104~105頁に出口和明による「中断についてのおわび」が記されている。
- ↑ 『第三次大本事件の真相』p170-172
- ↑ 新評論版『出口王仁三郎』「序文」
- ↑ 新評論刊『出口王仁三郎』「序文」
- ↑ 文庫版『大地の母』第1巻巻頭「文庫本『大地の母』刊行にあたり」
- ↑ 『神の国』平成5年(1993年)11月号p28-29「あいぜん出版版『大地の母』刊行にあたり」で著者の出口和明は「気骨のあった新評論社の社長の死により社の編集方針が大きく変わり、これまでの編集長が退社したことによる」と説明している。