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− | + | 第1~8巻からの抄出で、全4冊発行された。漢字は旧字体だが仮名遣いは新仮名遣いになっている。ルビは必要最小限だけ付いている。 | |
− | * | + | * 『霊界物語抄一』…昭和24年(1949年)5月30日発行。第1~3巻の抄出。 |
− | * | + | * 『霊界物語抄二』…昭和24年(1949年)8月6日発行。第4~5巻の抄出。 |
− | * | + | * 『霊界物語抄三』…昭和25年(1950年)4月18日発行。第6~7巻の抄出。 |
− | * | + | * 『霊界物語抄四』…昭和26年(1951年)10月30日発行。第7~8巻の抄出。 |
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抄出版の編集方針として抄一の「はしがき」を引用する。 | 抄出版の編集方針として抄一の「はしがき」を引用する。 | ||
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+ | 霊界物語は明治三十一年旧二月九日から一週間、聖師が郷里の高熊山において修行されたとき、聖師の霊魂が霊界に逍遥して見聞されたことを基礎として口述されたものである。霊感状態にあつて口述されるのであるから参考書も何もあるわけでなく、聖師が口述されるのを傍に数名の筆録者が居て筆記するのである。普通寝床に横臥しつつ口述されるのであるが、次から次へと語り出される有様は、恰もこんこんとして泉の湧き出ずるが如く、一巻が四六版約三百六十頁あり、最も速いときは僅か三日で口述を終つている。霊界物語といつても、ただ目に見えぬ霊魂の世界を述べられたものでなく、現界(現実界)、幽界(地獄)、神界(天国)にわたり、過去、現在、未来を貫く霊妙な世界を描かれたものである。出口聖師が霊界物語を口述された目的は、開祖出口なお子刀自の筆先の真精神を詳説し、愛善の教により人群万類を安心立命せしめんがためであつて、神界の組織経綸および神と人との関係、みろくの世の建設、また政治、経済、教育、芸術等人生の諸問題の解決に至るまで、主として物語の形式によつて示されている。<br> | ||
+ | 聖師はこの物語において吾々にむかつて説示せられるのに、直接「斯くせよ」「斯くするな」とは命令してはおられない。吾々は聖師の示された形式に従つて素直に考えればよいのである。それ故、よほど敬虔の心を持して、読まなければ、ただ人生の諸問題を扱つた面白い小説、或は夢物語にしか感じないであろう。しかし、敬虔の心を持して読む人々には、まことにこの上もなき霊性の糧であり霊感の源泉なのである。<br> | ||
+ | 霊界物語は愛善苑の教典であつて、その一部分は国際補助語エスペラントによつて既に海外に紹介されているが、全巻をことごとく読了しなくては理解されないというものではない。不断に心読して内分を充たされんことを希望する。<br> | ||
+ | 昭和二十四年五月 愛善苑宣教部<br> | ||
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== 関連項目 == | == 関連項目 == | ||
− | * [[霊界物語の諸本]] | + | * [[霊界物語の諸本]]:諸本の一覧 |
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2019年3月9日 (土) 17:55時点における版
抄出版(しょうしゅつばん)とは、昭和24年(1949年)から26年にかけて瑞光社が刊行した霊界物語のこと。編集者は大崎勝夫。
第1~8巻からの抄出で、全4冊発行された。漢字は旧字体だが仮名遣いは新仮名遣いになっている。ルビは必要最小限だけ付いている。
- 『霊界物語抄一』…昭和24年(1949年)5月30日発行。第1~3巻の抄出。
- 『霊界物語抄二』…昭和24年(1949年)8月6日発行。第4~5巻の抄出。
- 『霊界物語抄三』…昭和25年(1950年)4月18日発行。第6~7巻の抄出。
- 『霊界物語抄四』…昭和26年(1951年)10月30日発行。第7~8巻の抄出。
編集方針
抄出版の編集方針として抄一の「はしがき」を引用する。
はしがき
昭和十年の事件以来絶版になつていた「霊界物語」が今度「霊界物語抄」として発刊されることになつた。霊界物語は大正十年の秋から出口聖師が口述を始められて全部で八十一巻あるが、今日は用紙その他の事情でこれを全部刊行することのできないのは遺憾であるけれども、それはいずれ将来の時期を俟つより致し方はない。
霊界物語は明治三十一年旧二月九日から一週間、聖師が郷里の高熊山において修行されたとき、聖師の霊魂が霊界に逍遥して見聞されたことを基礎として口述されたものである。霊感状態にあつて口述されるのであるから参考書も何もあるわけでなく、聖師が口述されるのを傍に数名の筆録者が居て筆記するのである。普通寝床に横臥しつつ口述されるのであるが、次から次へと語り出される有様は、恰もこんこんとして泉の湧き出ずるが如く、一巻が四六版約三百六十頁あり、最も速いときは僅か三日で口述を終つている。霊界物語といつても、ただ目に見えぬ霊魂の世界を述べられたものでなく、現界(現実界)、幽界(地獄)、神界(天国)にわたり、過去、現在、未来を貫く霊妙な世界を描かれたものである。出口聖師が霊界物語を口述された目的は、開祖出口なお子刀自の筆先の真精神を詳説し、愛善の教により人群万類を安心立命せしめんがためであつて、神界の組織経綸および神と人との関係、みろくの世の建設、また政治、経済、教育、芸術等人生の諸問題の解決に至るまで、主として物語の形式によつて示されている。
聖師はこの物語において吾々にむかつて説示せられるのに、直接「斯くせよ」「斯くするな」とは命令してはおられない。吾々は聖師の示された形式に従つて素直に考えればよいのである。それ故、よほど敬虔の心を持して、読まなければ、ただ人生の諸問題を扱つた面白い小説、或は夢物語にしか感じないであろう。しかし、敬虔の心を持して読む人々には、まことにこの上もなき霊性の糧であり霊感の源泉なのである。
霊界物語は愛善苑の教典であつて、その一部分は国際補助語エスペラントによつて既に海外に紹介されているが、全巻をことごとく読了しなくては理解されないというものではない。不断に心読して内分を充たされんことを希望する。
昭和二十四年五月 愛善苑宣教部
関連項目
- 霊界物語の諸本:諸本の一覧