「魔窟ケ原」の版間の差分
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* 初出:{{rm|16|6|石槍の雨}} | * 初出:{{rm|16|6|石槍の雨}} | ||
* 魔窟ケ原には[[ウラナイ教]]の[[黒姫]]の拠点がある。次に述べる地下の岩窟と[[衣懸松]](きぬかけまつ)の小屋である。 | * 魔窟ケ原には[[ウラナイ教]]の[[黒姫]]の拠点がある。次に述べる地下の岩窟と[[衣懸松]](きぬかけまつ)の小屋である。 | ||
** 魔窟ケ原の[[衣懸松]]の傍らには[[高姫]]の隠れ家があったが、火事で焼けた<ref>{{rm|16|8|衣懸松}}</ref>後、同じ場所に仮小屋が建てられ<ref>{{rm|16|18|遷宅婆}}:「悦子姫は宮川の渓流を溯り、険しき谷間を右に跳び、左に渉り漸くにして魔窟ケ原の中央に進み入り、衣懸松の傍に立ち止まり見れば、百日前に焼け失せたる高姫の隠家は又もや蔦葛を結び、新しく同じ場所に仮小屋が建てられありたり」</ref> | ** 魔窟ケ原の[[衣懸松]]の傍らには[[高姫]]の隠れ家があったが、火事で焼けた<ref>{{rm|16|8|衣懸松}}</ref>後、同じ場所に仮小屋が建てられ<ref>{{rm|16|18|遷宅婆}}:「悦子姫は宮川の渓流を溯り、険しき谷間を右に跳び、左に渉り漸くにして魔窟ケ原の中央に進み入り、衣懸松の傍に立ち止まり見れば、百日前に焼け失せたる高姫の隠家は又もや蔦葛を結び、新しく同じ場所に仮小屋が建てられありたり」</ref>、下記の岩窟と共に[[黒姫]]のアジトになった<ref name="rm1810">{{rm|18|10|赤面黒面}}:〈黒姫は、又もや魔窟ケ原に現はれ、草庵の焼跡に新に庵を結び、前年高姫と共に築き置きたる地底の大岩窟に居を定め、極力宣伝に従事して居たりしなり〉</ref>。 | ||
** 高姫と黒姫は魔窟ケ原の地底に大岩窟を築いた<ref>{{rm|18|10|赤面黒面}}:「前年高姫と共に築き置きたる地底の大岩窟に居を定め」、{{rm|16|8|衣懸松}}:(青彦のセリフ)「彼奴(鬼武彦のこと)が恐さに、万一の時の用意と、此処に巌窟を掘つておいたのではなかつたのですか」</ref>。高姫は[[秋山館]]で[[冠島]]・[[沓島]]の宝庫の鍵を盗んで[[如意宝珠の玉]]を呑み込んだ後、[[フサの国]] | ** 高姫と黒姫は魔窟ケ原の地底に大岩窟を築いた<ref>{{rm|18|10|赤面黒面}}:「前年高姫と共に築き置きたる地底の大岩窟に居を定め」、{{rm|16|8|衣懸松}}:(青彦のセリフ)「彼奴(鬼武彦のこと)が恐さに、万一の時の用意と、此処に巌窟を掘つておいたのではなかつたのですか」</ref>。高姫は[[秋山館]]で[[冠島]]・[[沓島]]の宝庫の鍵を盗んで[[如意宝珠の玉]]を呑み込んだ後、[[フサの国]]に逃げ帰ったが、それと入れ違いに黒姫がやって来て、小屋を建て、岩窟に居を定めた<ref name="rm1810" />。 | ||
== 主なエピソード == | == 主なエピソード == | ||