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[[ファイル:本田親徳1.jpg|thumb|本田親徳]] | |||
'''本田親徳'''(ほんだ ちかあつ、1822~1889年)は、古神道家。霊学の分野で[[出口王仁三郎]]に大きな影響を与えた。 | '''本田親徳'''(ほんだ ちかあつ、1822~1889年)は、古神道家。霊学の分野で[[出口王仁三郎]]に大きな影響を与えた。 | ||
== 略歴 == | == 略歴 == | ||
この略歴は鈴木重道・著『本田親徳研究』p541- | この略歴は鈴木重道・著『本田親徳研究』p541-545の「本田親徳先生略年譜」をもとにして作成した(特記ある場合を除く)。年齢は満年齢。 | ||
* 文政5年(1822年)1月13日、薩摩国の川辺郡加世田郷武田村(現在の鹿児島県南さつま市加世田武田)で、士族の本田主蔵(典医)の長男として生まれる。幼名は九郎。 | * 文政5年(1822年)1月13日、薩摩国の川辺郡加世田郷武田村(現在の鹿児島県南さつま市加世田武田)で、士族の本田主蔵(典医)の長男として生まれる。幼名は九郎。 | ||
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=== 王仁三郎と本田親徳の邂逅 === | === 王仁三郎と本田親徳の邂逅 === | ||
[[王仁三郎]] | [[王仁三郎]]は明治21年(1888年)18歳(数え年)の時に、老ノ坂の[[梨木峠]](なしのきとうげ)で本田親徳と出会った。また[[出口直]]も[[八木]]の辺りで本田親徳と出会っている<ref>[[服部静夫]]『[[大本教祖出口直子伝]]』(大正9年発行)p21にもこの出会いのエピソードが書いてある。</ref>。 | ||
{{Inyou|本田は一八八八(明治二一)年ころ、世界の高天原発見の目的で諸国を遊歴し、丹後の元伊勢、比沼真奈比にも参拝し、綾部にも足跡を残したといわれているが、この年三月中旬、喜三郎と丹波の梨木峠で対面し、神道家として国のために尽くすように、とさとしたと伝えられる。また、船井郡鳥羽村八木嶋<ref>旧・吉富村。現在の南丹市八木町の一部。</ref>の村はずれで開祖とも出会し、開祖の身上について話し、七人の女の中の随一であるといったという。|『[[大本七十年史]] 上巻』「{{obc|B195401c1434|稲荷講社と本田親徳}}」}} | {{Inyou|本田は一八八八(明治二一)年ころ、世界の高天原発見の目的で諸国を遊歴し、丹後の元伊勢、比沼真奈比にも参拝し、綾部にも足跡を残したといわれているが、この年三月中旬、喜三郎と丹波の梨木峠で対面し、神道家として国のために尽くすように、とさとしたと伝えられる。また、船井郡鳥羽村八木嶋<ref>旧・吉富村。現在の南丹市八木町の一部。</ref>の村はずれで開祖とも出会し、開祖の身上について話し、七人の女の中の随一であるといったという。|『[[大本七十年史]] 上巻』「{{obc|B195401c1434|稲荷講社と本田親徳}}」}} | ||
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此巻物は本田親徳先生より、長沢豊子の手を通じて授けられたる無二の宝典である。片時も肌を離さず、危急存亡の場合、神のお許しあるまで、決して開くなとの教を確守し、今迄大切に肌の守りにしてゐたのであるが、今や一行の精霊を救はねばならぬ場合に当り、始めて開く玉手箱、何が記してあるかと、恐る恐る押頂き伏し拝み、披き見れば…… | 此巻物は本田親徳先生より、長沢豊子の手を通じて授けられたる無二の宝典である。片時も肌を離さず、危急存亡の場合、神のお許しあるまで、決して開くなとの教を確守し、今迄大切に肌の守りにしてゐたのであるが、今や一行の精霊を救はねばならぬ場合に当り、始めて開く玉手箱、何が記してあるかと、恐る恐る押頂き伏し拝み、披き見れば…… | ||
尊きかも、畏きかも、救世の神法、霊学の大本と数十百に亘る神業、其大要は喜楽が高熊山の霊山にて見聞したる事実と符合し、神秘に属し、他言を許されぬもののみであつた。会長は此一巻に納めたる、神法を実行する時機正に到来したりと、天にも昇るが如く勇み立ち(略)と宣る言霊に、不思議や風やみ雨やみ波従つて静まりぬ。|{{rm|38|15|怒濤}} }} | 尊きかも、畏きかも、救世の神法、霊学の大本と数十百に亘る神業、其大要は喜楽が高熊山の霊山にて見聞したる事実と符合し、神秘に属し、他言を許されぬもののみであつた。会長は此一巻に納めたる、神法を実行する時機正に到来したりと、天にも昇るが如く勇み立ち(略)と宣る言霊に、不思議や風やみ雨やみ波従つて静まりぬ。|霊界物語{{rm|38|15|怒濤}} }} | ||
=== 著作が『神霊界』に掲載される === | === 著作が『神霊界』に掲載される === | ||
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== 主な著作 == | == 主な著作 == | ||
* | * 鈴木重道・編『[[本田親徳全集]]』(全1巻)1976年、山雅房 | ||
** 同上、1983年、八幡書店 | ** 同上、1983年、八幡書店 | ||
** 同上、2000年、八幡書店 | ** 同上、2000年、八幡書店 | ||
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* 『[[大地の母]] 第二巻』「{{obc|B138902c09|梟の宵企み}}」 | * 『[[大地の母]] 第二巻』「{{obc|B138902c09|梟の宵企み}}」 | ||
* 『[[大地の母]] 第二巻』「{{obc|B138902c10|煙の都}}」 | * 『[[大地の母]] 第二巻』「{{obc|B138902c10|煙の都}}」 | ||
== 関連項目 == | == 関連項目 == | ||
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== 外部リンク == | == 外部リンク == | ||
* | * {{wp|本田親徳}} | ||
* [https://www.hachiman.com/shopdetail/000000000185/ 本田親徳全集(全1巻)] - 八幡書店 | * [https://www.hachiman.com/shopdetail/000000000185/ 本田親徳全集(全1巻)] - 八幡書店 | ||
* [https://www.hachiman.com/shopdetail/000000000184/ 本田親徳研究(鈴木重道・著)] - 八幡書店 | * [https://www.hachiman.com/shopdetail/000000000184/ 本田親徳研究(鈴木重道・著)] - 八幡書店 | ||
== 脚注 == | |||
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[[Category:人物]] | [[Category:人物]] |