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ロッキー山
,'''ロッキー山'''(ろっきーざん)は、[[霊界物語]]に登場する山。国祖[[国治立命]]が[[太白星の十二個の玉]]を国魂として配置<ref>{{rm|3|2|八王神の守護}}</ref>した「[[十二の山]]」の一つ。[[常世の国]]にある。
* 玉の色:紺色
* [[八王神]]:[[貴治彦]]
* [[八頭神]]:[[靖国別]] (妻)[[靖国姫]]
----
* 初出:{{rm|2|3|美山彦命の出現}}
* ロッキー山は主に[[霊主体従]]篇に登場する。
* ロッキー山麓に常世国の都([[常世の都]])がある。<ref>{{rm|2|21}}:「ここに'''ロッキー山麓の常世の都'''にいたるべき左右に岐れたる二筋の大道が開かれてある」</ref>
* [[常世城]]から見てロッキー山は東北方面にあると思われる。<ref>{{rm|2|25|||a068|a070}}:常世城にて「常世姫はいよいよ進退谷まり、ただちに黒雲を呼び、金毛八尾の悪狐と化して東北の空高く遁げのびた」、{{rm|2|26}}:「元照彦の攻撃に進退きはまり、金毛八尾白面の悪狐となりてロッキー山の方面に雲をおこして逃げ帰りしと見えしは」──この2つの記述は常世城から常世姫が「東北」=「ロッキー山の方面」に逃げたと記してあるので、常世城の東北方面にロッキー山があると考えられる。</ref>
* 常世の国を東西に分けてロッキー山が立っている。<ref>{{rm|10|16|固門開}}:「常世の国を東西に、分ちて立てるロッキーの」</ref>
* ロッキー山の東方に「[[安泰山]]」がある。<ref>{{rm|2|3|美山彦命の出現}}:「(ロッキー山に立て籠もっていた)真の美山彦命は神示によつて、東方に位する安泰山に第二の陣営をつくり」</ref>
* [[大洪水]]後の修理固成で[[伊邪那岐命]]は、[[国玉別]]をロッキー山の国魂に、[[国玉姫]]を輔佐に任じた。<ref>{{rm|6|27|神生み}}</ref>
* ロッキー山には[[ウラル教]]の本山がある。<ref>{{rm|30|17|出陣}}:「秘露の国日暮シ山の山腹に広大なる岩窟を掘り、ウラル教の霊場を作り、'''ロッキー山の本山'''と相応じて、一旦亡びかけたるウラル教も再び頭を擡げ、巴留の国の西北部よりヒル全体に其勢力を拡大して居る」</ref>
== 主なエピソード ==
* 【美山彦命の石像】<ref>{{rm|2|3|美山彦命の出現}}</ref>
** 天使・[[大八州彦命]]と[[真澄姫]]が最も信頼する[[美山彦命]]は、内命を受けてロッキー山に立て籠もり、魔軍の内情を偵察していた。
** 邪神の[[棒振彦]]と[[高虎姫]]は、美山彦命とその妻・[[国照姫]]の名を騙り、[[竜宮城]]にロッキー山へ援軍を送るように要求する。
** 本物の美山彦命は神示により、ロッキー山の東方にある[[安泰山]]に第二の陣営をつくり出陣していた。後には岩で自分や従臣の石像を作り、これをロッキー山の城塞に立てておいた。
** 応援の神軍はロッキー山に向かうと、山腹に偽の美山彦命と国照姫が待ち受けていた。それを本物と信じてしまった神軍は、偽の美山彦命らの軍勢(つまり魔軍)に加わってしまう。
** 偽美山彦(棒振彦)は軍を率いて竜宮城に向かおうとしたが、そのとき大八州彦命が真の美山彦命と共に現われたので、悪神の謀計は見事失敗に帰した。
** 神軍は不覚不識を謝し、美山彦命に従って安泰山に出軍した。
** その隙をついて棒振彦はロッキー山を占領するが、美山彦命らの石像が火を発して魔軍を悩ました。
** 棒振彦は[[鬼城山]]に退却する。
* 偽美山彦(棒振彦)らは死海に沈んだ黒玉を爆発させ、[[長白山]]の周囲に邪気を発生させた。これが世界に広がりペストの病菌となった。[[佐倉姫]]が天の木星から授かった榊葉を「左右左」と打ち振ると、東風が吹き来たり、長白山の邪気は散逸してロッキー山の方に向かって消滅した。<ref>{{rm|2|5|黒死病の由来}}</ref>
* 【偽高天原となったロッキー山】<ref>{{rm|3|5|不審の使神}}~{{rm|3|8|従神司の殊勲}}</ref>
** ロッキー山は極めて平穏に治まっていた。
** [[地の高天原]]の主宰神・[[国直姫命]]がロッキー山に逃げて来た。地の高天原が魔軍に占領されたと説明するが、八王神・[[貴治彦]]はひそかに調べた結果、これは魔神の謀略で、偽の国直姫命([[常世姫]]の部下の[[醜玉姫]])だと分かった。
** 偽の国直姫命は、ロッキー山に地の高天原を建設して[[国治立命]]をお迎えする、と宣示する。
** ロッキー山に偽の国直姫命が現われたとの報を聞き、地の高天原から急いで調査にやって来た[[言霊別命]]は、逆に偽物扱いされて牢獄に投げ込まれる。
** 八王神・[[貴治彦]]と八頭神・[[靖国別]]は、偽の国直姫命と偽の国治立命([[六面八臂の邪鬼]]の変化)を厳しく追及する。
** しかし城内の諸神将は本物の国直姫命と国治立命だと信じているので、神に暴言を吐く天則違反者だとして、この二人をロッキー山から追放してしまう。
** 八王神の貴治彦は[[モスコー]]に逃れたが、八頭神の靖国別は行方不明となる。
** こうしてロッキー山は悪魔の手に落ち、諸神将卒は国治立命と国直姫命が邪神だと覚ることなく、偽高天原はある時期まで続いた。<ref>ここまで{{rm|3|5|不審の使神}}~{{rms|3|6|籠の鳥}}</ref>
** 大八州彦命はロッキー山を悪神の手から取り戻したいが、言霊別命が人質になっているので、手出しが出来ない。そこで言霊別命の侍者の[[言代別]]はロッキー山に潜入し、牢番となって、時期を待った。
** 十五夜の月見の宴のとき、皆が酒に酔っている隙に、言代別は牢獄の中の言霊別命を救出する。そしてまた何食わぬ顔で牢番を続けたが、言代別の犯行だとは気づかれなかった。
** やがて言代別は漸次重用されて、遂に偽国直姫命の参謀にまで出世する。これよりロッキー城内はほとんど言代別の意のままに動くようになる。
** 天使・[[大足彦]]が率いる神軍がロッキー山に総攻撃をかけた。言代別は魔軍を一ヶ所に集めた。大足彦が国の真澄の鏡で照らすと邪鬼、悪狐、悪蛇の正体を現わして消え去る。また国治立命と国直姫命の顔も照らすと、邪鬼、悪狐の正体を現わして逃げ去った。
** 大足彦は言代別の忠勇義烈を賞し、命の名を与えて言代別命と称させ、ロッキー山の八王神とした。また東門の武将・[[足世彦]]に命の名を与へ足世彦命と称させ、八頭神とした。<ref>ここまで{{rm|3|7|諷詩の徳}}~{{rm|3|8|従神司の殊勲}}</ref>
* 常世城を占領した[[常世神王]](旧名・[[大自在天]])[[大国彦]]は、[[月日明神]]の宣伝歌を聞いて改心し、重臣の[[大鷹別]]に命じて、ロッキー山上に仮殿を建てさせる。<ref>{{rm|5|18}}</ref>
=== 黄泉比良坂の戦いにおけるロッキー山のエピソード ===
[[第10巻]]の「[[黄泉比良坂の戦い]]」の決戦場は[[黄泉島]]であるが、物語の主な舞台は[[常世城]]、[[ロッキー城]]、[[ロッキー山城]]<ref name="sanjyou">「ロッキー山城(ろっきーさんじょう)」という言葉は霊界物語に1回だけしか出て来ない。{{rm|10|23|||a047|a048}}:「ロッキー山城を後に見て、ロッキー城に向つて駆けつくる」</ref>において展開している。
* [[竜宮城]]にいた[[伊弉冊命]]は[[日の出神]]に守られて八尋の亀に乗り常世国のロッキー山に移った<ref>{{rm|8|12}}</ref>…と見せかけたのは神策で、実は秘かに伊邪那岐大神がいる[[天教山]]に帰っていた。
* ロッキー山にいる日の出神の正体は[[大国彦]]([[常世神王]])であり、伊弉冊命の正体はその妻・[[大国姫]]であった。
* 大国彦は種々の作戦計画を進め、遂に黄泉比良坂の戦いを起こすことになる。
* 故に黄泉比良坂に登場する伊弉冊命の故事は、真の伊弉冊命ではなく、大国姫のことである。<ref>ここまで{{rm|8|24}}</ref>
* 三五教の宣伝使・[[淤縢山津見]]はロッキー山の山麓に到着したが、魔軍はほとんど黄泉比良坂の戦いに出陣してしまった。戦いに参加し遅れたことを淤縢山津見は悔しがるが、突然どこからか現われた宣伝使・[[照彦]]は──遅れたのは神の仕組であり、出陣するのみが神業ではない、別の神業をするためにここに来たのだ──と言い残して姿が消える。<ref>{{rm|10|14|松風の音}}</ref>
* 淤縢山津見はロッキー城に入り、偽の日の出神(大国彦)と面会。淤縢山津見は今は三五教に帰順して宣伝使をやっているが、昔は[[醜国別]]という名で大国彦の宰相をしていた。
* 淤縢山津見と[[固山彦]](固虎)は大国彦に──自分は三五教にスパイとして潜り込んでいる、常世神王に扮している[[広国別]]が表面は大国彦に帰順していると見せかけて実は三五教と通じ、大国彦の計画を転覆させようと謀っている──と言葉巧みに述べ立てる。
* 大国彦はそれを信じて激怒し、部下の[[逆国別]]に命じて常世城にいる広国別を捕まえに行かす。
* 常世城で逆国別は、[[笠取別]]を広国別だと勘違いして逮捕し、ロッキー城に連行した。<ref>ここまで{{rm|10|17}}~{{rms|10|19}}</ref>
* 黄泉比良坂の戦いに出陣したはずの[[竹山彦]](その正体は三五教の[[鬼武彦]])が軍を率いて常世城に帰還した。常世神王(広国別)の身の危険を察知して途中で引き返して来たのだという。竹山彦はロッキー城を攻撃して日の出神(大国彦)を捕まえてしまおうと、反逆を提案。広国別はこれに力を得て、ロッキー城を攻撃することにする。
* それを知ったロッキー城では、黄泉比良坂の戦いに向かう軍の一部を急遽帰城させたため、黄泉比良坂の兵力はその大半を削がれることになった。(つまり鬼武彦の奇策によって魔軍が内紛を起こし、黄泉島に進軍した魔軍の兵力は小さくなった、ということ)<ref>ここまで{{rm|10|20|還軍}}</ref>
* 魔軍は黄泉比良坂の戦いで苦戦しているとの報がロッキー山に届く。大国彦は大国姫に、伊弉冊尊として出陣して味方の士気を鼓舞し勝利へ導け、と命じる。
* 一方ロッキー城は、常世城の広国別の軍が攻めて来たため落城寸前だった。
* 大国彦は淤縢山津見と固山彦を連れてロッキー城に駆け付ける。するとロッキー城には味方も敵も一人もいなかった。
* ここで淤縢山津見と固山彦は正体を明かす。今まで大国彦の味方と偽っていたのは、悪逆無道を懲らすためである、と。
* 大国彦は淤縢山津見にすっかり言向け和される。
* ロッキー城にも常世城にも三五教の[[十曜の神旗]]が翻り、常世国は一時天国楽園と化した。<ref>{{rm|10|22}}~{{rms|10|23}}</ref>
== ロッキー城とロッキー山城 ==
第3巻ではロッキー山と[[ロッキー城]]はほぼ同じものとして扱われているが、第10巻ではロッキー山の城(ロッキー山の館、[[ロッキー山城]]<ref name="sanjyou" />)とロッキー城は別個のものとして扱われている。
== 現実のロッキー山 ==
現実のロッキー山はアメリカのロッキー山脈である。北米大陸を北西から南東に走る、長さ約5千キロメートルの巨大な山脈で、最高峰は標高4399メートルのエルバート山。
== 熊本のみろく岩とロッキー山の神像 ==
{{rm|2|3|美山彦命の出現}}でロッキー山に美山彦命(後に言霊別命と改名)が石像を造ったが、王仁三郎は熊本県山鹿市蒲生の山腹にある奇岩「不動岩(ふどうがん)」がそれに相応すると教示し、これを「みろく岩」と名づけた。→ 詳細は「[[みろく岩]]」を見よ
== 脚注 ==
<references/>
== 外部リンク ==
* <wp>ロッキー山脈</wp>
[[Category:霊界物語の山|ろつきいさん]]
* 玉の色:紺色
* [[八王神]]:[[貴治彦]]
* [[八頭神]]:[[靖国別]] (妻)[[靖国姫]]
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* 初出:{{rm|2|3|美山彦命の出現}}
* ロッキー山は主に[[霊主体従]]篇に登場する。
* ロッキー山麓に常世国の都([[常世の都]])がある。<ref>{{rm|2|21}}:「ここに'''ロッキー山麓の常世の都'''にいたるべき左右に岐れたる二筋の大道が開かれてある」</ref>
* [[常世城]]から見てロッキー山は東北方面にあると思われる。<ref>{{rm|2|25|||a068|a070}}:常世城にて「常世姫はいよいよ進退谷まり、ただちに黒雲を呼び、金毛八尾の悪狐と化して東北の空高く遁げのびた」、{{rm|2|26}}:「元照彦の攻撃に進退きはまり、金毛八尾白面の悪狐となりてロッキー山の方面に雲をおこして逃げ帰りしと見えしは」──この2つの記述は常世城から常世姫が「東北」=「ロッキー山の方面」に逃げたと記してあるので、常世城の東北方面にロッキー山があると考えられる。</ref>
* 常世の国を東西に分けてロッキー山が立っている。<ref>{{rm|10|16|固門開}}:「常世の国を東西に、分ちて立てるロッキーの」</ref>
* ロッキー山の東方に「[[安泰山]]」がある。<ref>{{rm|2|3|美山彦命の出現}}:「(ロッキー山に立て籠もっていた)真の美山彦命は神示によつて、東方に位する安泰山に第二の陣営をつくり」</ref>
* [[大洪水]]後の修理固成で[[伊邪那岐命]]は、[[国玉別]]をロッキー山の国魂に、[[国玉姫]]を輔佐に任じた。<ref>{{rm|6|27|神生み}}</ref>
* ロッキー山には[[ウラル教]]の本山がある。<ref>{{rm|30|17|出陣}}:「秘露の国日暮シ山の山腹に広大なる岩窟を掘り、ウラル教の霊場を作り、'''ロッキー山の本山'''と相応じて、一旦亡びかけたるウラル教も再び頭を擡げ、巴留の国の西北部よりヒル全体に其勢力を拡大して居る」</ref>
== 主なエピソード ==
* 【美山彦命の石像】<ref>{{rm|2|3|美山彦命の出現}}</ref>
** 天使・[[大八州彦命]]と[[真澄姫]]が最も信頼する[[美山彦命]]は、内命を受けてロッキー山に立て籠もり、魔軍の内情を偵察していた。
** 邪神の[[棒振彦]]と[[高虎姫]]は、美山彦命とその妻・[[国照姫]]の名を騙り、[[竜宮城]]にロッキー山へ援軍を送るように要求する。
** 本物の美山彦命は神示により、ロッキー山の東方にある[[安泰山]]に第二の陣営をつくり出陣していた。後には岩で自分や従臣の石像を作り、これをロッキー山の城塞に立てておいた。
** 応援の神軍はロッキー山に向かうと、山腹に偽の美山彦命と国照姫が待ち受けていた。それを本物と信じてしまった神軍は、偽の美山彦命らの軍勢(つまり魔軍)に加わってしまう。
** 偽美山彦(棒振彦)は軍を率いて竜宮城に向かおうとしたが、そのとき大八州彦命が真の美山彦命と共に現われたので、悪神の謀計は見事失敗に帰した。
** 神軍は不覚不識を謝し、美山彦命に従って安泰山に出軍した。
** その隙をついて棒振彦はロッキー山を占領するが、美山彦命らの石像が火を発して魔軍を悩ました。
** 棒振彦は[[鬼城山]]に退却する。
* 偽美山彦(棒振彦)らは死海に沈んだ黒玉を爆発させ、[[長白山]]の周囲に邪気を発生させた。これが世界に広がりペストの病菌となった。[[佐倉姫]]が天の木星から授かった榊葉を「左右左」と打ち振ると、東風が吹き来たり、長白山の邪気は散逸してロッキー山の方に向かって消滅した。<ref>{{rm|2|5|黒死病の由来}}</ref>
* 【偽高天原となったロッキー山】<ref>{{rm|3|5|不審の使神}}~{{rm|3|8|従神司の殊勲}}</ref>
** ロッキー山は極めて平穏に治まっていた。
** [[地の高天原]]の主宰神・[[国直姫命]]がロッキー山に逃げて来た。地の高天原が魔軍に占領されたと説明するが、八王神・[[貴治彦]]はひそかに調べた結果、これは魔神の謀略で、偽の国直姫命([[常世姫]]の部下の[[醜玉姫]])だと分かった。
** 偽の国直姫命は、ロッキー山に地の高天原を建設して[[国治立命]]をお迎えする、と宣示する。
** ロッキー山に偽の国直姫命が現われたとの報を聞き、地の高天原から急いで調査にやって来た[[言霊別命]]は、逆に偽物扱いされて牢獄に投げ込まれる。
** 八王神・[[貴治彦]]と八頭神・[[靖国別]]は、偽の国直姫命と偽の国治立命([[六面八臂の邪鬼]]の変化)を厳しく追及する。
** しかし城内の諸神将は本物の国直姫命と国治立命だと信じているので、神に暴言を吐く天則違反者だとして、この二人をロッキー山から追放してしまう。
** 八王神の貴治彦は[[モスコー]]に逃れたが、八頭神の靖国別は行方不明となる。
** こうしてロッキー山は悪魔の手に落ち、諸神将卒は国治立命と国直姫命が邪神だと覚ることなく、偽高天原はある時期まで続いた。<ref>ここまで{{rm|3|5|不審の使神}}~{{rms|3|6|籠の鳥}}</ref>
** 大八州彦命はロッキー山を悪神の手から取り戻したいが、言霊別命が人質になっているので、手出しが出来ない。そこで言霊別命の侍者の[[言代別]]はロッキー山に潜入し、牢番となって、時期を待った。
** 十五夜の月見の宴のとき、皆が酒に酔っている隙に、言代別は牢獄の中の言霊別命を救出する。そしてまた何食わぬ顔で牢番を続けたが、言代別の犯行だとは気づかれなかった。
** やがて言代別は漸次重用されて、遂に偽国直姫命の参謀にまで出世する。これよりロッキー城内はほとんど言代別の意のままに動くようになる。
** 天使・[[大足彦]]が率いる神軍がロッキー山に総攻撃をかけた。言代別は魔軍を一ヶ所に集めた。大足彦が国の真澄の鏡で照らすと邪鬼、悪狐、悪蛇の正体を現わして消え去る。また国治立命と国直姫命の顔も照らすと、邪鬼、悪狐の正体を現わして逃げ去った。
** 大足彦は言代別の忠勇義烈を賞し、命の名を与えて言代別命と称させ、ロッキー山の八王神とした。また東門の武将・[[足世彦]]に命の名を与へ足世彦命と称させ、八頭神とした。<ref>ここまで{{rm|3|7|諷詩の徳}}~{{rm|3|8|従神司の殊勲}}</ref>
* 常世城を占領した[[常世神王]](旧名・[[大自在天]])[[大国彦]]は、[[月日明神]]の宣伝歌を聞いて改心し、重臣の[[大鷹別]]に命じて、ロッキー山上に仮殿を建てさせる。<ref>{{rm|5|18}}</ref>
=== 黄泉比良坂の戦いにおけるロッキー山のエピソード ===
[[第10巻]]の「[[黄泉比良坂の戦い]]」の決戦場は[[黄泉島]]であるが、物語の主な舞台は[[常世城]]、[[ロッキー城]]、[[ロッキー山城]]<ref name="sanjyou">「ロッキー山城(ろっきーさんじょう)」という言葉は霊界物語に1回だけしか出て来ない。{{rm|10|23|||a047|a048}}:「ロッキー山城を後に見て、ロッキー城に向つて駆けつくる」</ref>において展開している。
* [[竜宮城]]にいた[[伊弉冊命]]は[[日の出神]]に守られて八尋の亀に乗り常世国のロッキー山に移った<ref>{{rm|8|12}}</ref>…と見せかけたのは神策で、実は秘かに伊邪那岐大神がいる[[天教山]]に帰っていた。
* ロッキー山にいる日の出神の正体は[[大国彦]]([[常世神王]])であり、伊弉冊命の正体はその妻・[[大国姫]]であった。
* 大国彦は種々の作戦計画を進め、遂に黄泉比良坂の戦いを起こすことになる。
* 故に黄泉比良坂に登場する伊弉冊命の故事は、真の伊弉冊命ではなく、大国姫のことである。<ref>ここまで{{rm|8|24}}</ref>
* 三五教の宣伝使・[[淤縢山津見]]はロッキー山の山麓に到着したが、魔軍はほとんど黄泉比良坂の戦いに出陣してしまった。戦いに参加し遅れたことを淤縢山津見は悔しがるが、突然どこからか現われた宣伝使・[[照彦]]は──遅れたのは神の仕組であり、出陣するのみが神業ではない、別の神業をするためにここに来たのだ──と言い残して姿が消える。<ref>{{rm|10|14|松風の音}}</ref>
* 淤縢山津見はロッキー城に入り、偽の日の出神(大国彦)と面会。淤縢山津見は今は三五教に帰順して宣伝使をやっているが、昔は[[醜国別]]という名で大国彦の宰相をしていた。
* 淤縢山津見と[[固山彦]](固虎)は大国彦に──自分は三五教にスパイとして潜り込んでいる、常世神王に扮している[[広国別]]が表面は大国彦に帰順していると見せかけて実は三五教と通じ、大国彦の計画を転覆させようと謀っている──と言葉巧みに述べ立てる。
* 大国彦はそれを信じて激怒し、部下の[[逆国別]]に命じて常世城にいる広国別を捕まえに行かす。
* 常世城で逆国別は、[[笠取別]]を広国別だと勘違いして逮捕し、ロッキー城に連行した。<ref>ここまで{{rm|10|17}}~{{rms|10|19}}</ref>
* 黄泉比良坂の戦いに出陣したはずの[[竹山彦]](その正体は三五教の[[鬼武彦]])が軍を率いて常世城に帰還した。常世神王(広国別)の身の危険を察知して途中で引き返して来たのだという。竹山彦はロッキー城を攻撃して日の出神(大国彦)を捕まえてしまおうと、反逆を提案。広国別はこれに力を得て、ロッキー城を攻撃することにする。
* それを知ったロッキー城では、黄泉比良坂の戦いに向かう軍の一部を急遽帰城させたため、黄泉比良坂の兵力はその大半を削がれることになった。(つまり鬼武彦の奇策によって魔軍が内紛を起こし、黄泉島に進軍した魔軍の兵力は小さくなった、ということ)<ref>ここまで{{rm|10|20|還軍}}</ref>
* 魔軍は黄泉比良坂の戦いで苦戦しているとの報がロッキー山に届く。大国彦は大国姫に、伊弉冊尊として出陣して味方の士気を鼓舞し勝利へ導け、と命じる。
* 一方ロッキー城は、常世城の広国別の軍が攻めて来たため落城寸前だった。
* 大国彦は淤縢山津見と固山彦を連れてロッキー城に駆け付ける。するとロッキー城には味方も敵も一人もいなかった。
* ここで淤縢山津見と固山彦は正体を明かす。今まで大国彦の味方と偽っていたのは、悪逆無道を懲らすためである、と。
* 大国彦は淤縢山津見にすっかり言向け和される。
* ロッキー城にも常世城にも三五教の[[十曜の神旗]]が翻り、常世国は一時天国楽園と化した。<ref>{{rm|10|22}}~{{rms|10|23}}</ref>
== ロッキー城とロッキー山城 ==
第3巻ではロッキー山と[[ロッキー城]]はほぼ同じものとして扱われているが、第10巻ではロッキー山の城(ロッキー山の館、[[ロッキー山城]]<ref name="sanjyou" />)とロッキー城は別個のものとして扱われている。
== 現実のロッキー山 ==
現実のロッキー山はアメリカのロッキー山脈である。北米大陸を北西から南東に走る、長さ約5千キロメートルの巨大な山脈で、最高峰は標高4399メートルのエルバート山。
== 熊本のみろく岩とロッキー山の神像 ==
{{rm|2|3|美山彦命の出現}}でロッキー山に美山彦命(後に言霊別命と改名)が石像を造ったが、王仁三郎は熊本県山鹿市蒲生の山腹にある奇岩「不動岩(ふどうがん)」がそれに相応すると教示し、これを「みろく岩」と名づけた。→ 詳細は「[[みろく岩]]」を見よ
== 脚注 ==
<references/>
== 外部リンク ==
* <wp>ロッキー山脈</wp>
[[Category:霊界物語の山|ろつきいさん]]