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+ | 「プロローグ」によると平成15年(2003年)著者の早瀬のもとに、毎日新聞社時代の一年先輩である四方洋(しかた・ひろし。元『サンデー毎日』編集長。四方八洲男・元綾部市長の兄)を通して「二代教主[[出口すみ]]の生涯を書いてみないか」という話が持ち込まれ、執筆することになった。 | ||
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2024年4月1日 (月) 10:21時点における最新版
大本襲撃(おおもとしゅうげき)は、早瀬圭一(はやせ・けいいち。1937年生まれ。ジャーナリスト。毎日新聞客員編集委員)の著書。大本本部サイドからの依頼により執筆され、平成19年(2007年)に毎日新聞社から出版された。
題名 | 大本襲撃 |
---|---|
副題 | 出口すみとその時代 |
著者 | 早瀬圭一 |
発行日 | 2007年5月23日 第1刷 2010年4月19日 第5刷 |
発行所 | 毎日新聞社 |
頁数 | 396頁 |
ISBN-13 | 978-4620318141 |
OBN | 1788 |
定価 | 本体 1600 円+税(第5刷) |
2011年3月29日に新潮社から新潮文庫として刊行された。(ISBN-13:978-4101390062)
概要
「プロローグ」によると平成15年(2003年)著者の早瀬のもとに、毎日新聞社時代の一年先輩である四方洋(しかた・ひろし。元『サンデー毎日』編集長。四方八洲男・元綾部市長の兄)を通して「二代教主出口すみの生涯を書いてみないか」という話が持ち込まれ、執筆することになった。
副題に「出口すみとその時代」とあるが、しかし実際の内容は出口澄子の伝記部分はわずかである。大半は、第二次大本事件で京都府警察部特高課長として大本検挙を指揮した杭迫軍二の視点を主軸として、第二次大本事件の当局の動静、弾圧の状況、裁判の様子などを描いた作品になっている。
巻末には宗教学者の島薗進へのインタビュー記事「宗教学から見た大本」と、出口紅・五代教主へのインタビュー記事「歴史を受け継ぐ者として」(いずれも早瀬がインタビュアー)、第二次大本事件の裁判資料などが収録されている。
目次
頁 | 見出し |
---|---|
009 | プロローグ |
015 | 第一章 国家の影 |
内務省動く/内務官僚たちの思惑/杭迫の京都入り/内偵開始/資料精査/湖畔の別荘/教義の解読/治安維持法と不敬罪/カウントダウン | |
063 | 第二章 創成から繁栄へ |
すみの追想/父の病と死/初めての奉公/すみの足跡を歩く/なおの帰神と開教/激変した暮らしぶり/「筆先」のはじまり/奉公先での苦労/私市での体験と帰郷/王仁三郎とすみの結婚/長女直日の誕生/王仁三郎の動向と教団の発展/開祖なおの昇天と教団の変化/当局の警戒と強まる干渉/第一次大本事件 | |
133 | 第三章 襲撃と弾圧 |
急襲/島根と東京/記者の動き/信者への風当たり/留置助の王仁三郎/苛酷な取り調べ/警察署長時代の杭迫/拷問と自白/すみの獄中生活はじまる/ぼっかぶり/教団建造物の破却命令/加速する弾圧/日出麿の様子/岩田久太郎と栗原白嶺の死 | |
197 | 第四章 法廷闘争 |
起訴の核心部分/地裁での王仁三郎の答弁/弁護団の告発と一審判決/一審開廷の頃の日出麿/控訴審での王仁三郎の答弁/すみの出廷の様子と獄中書簡/控訴審の頃のすみ/控訴審判決/上告と保釈/大審院へ/その後の日出麿/事件の意味 | |
247 | 第五章 すみの昇天と大本のその後 |
再生への道程/すみの昇天/直日にとっての母/王仁三郎を見送ったすみ/天下無類のへたな字/土のめぐみ/平和なる道/天国の機織り | |
291 | エピローグ |
303 | 過去から未来へ──インタビュー── |
宗教学から見た大本 島薗進 | |
歴史を受け継ぐ者として 出口紅 | |
344 | あとがき |
347 | 裁判資料 |
385 | 出口すみ略年譜 |
392 | 「大本」歴代教主・教主補一覧 |
393 | 大本関係地図 |
394 | 主要参考文献 |
396 | 取材協力者一覧 |