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玉治別
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{{Otheruses|玉治別に改名した田吾作|その他|田吾作 (曖昧さ回避)}}
'''玉治別'''(たまはるわけ)は、[[霊界物語]]に登場する人物。旧名「'''田吾作'''(たごさく)」。[[宇都山村]]の農民であったが、後に[[三五教]]の[[宣伝使]]になる。
== 概要 ==
[[ファイル:霊界物語熊野・琉球にまつわる主な人物系図.jpg|thumb|霊界物語における熊野と琉球にまつわる主な人物の系図]]
* 初出:{{rm|6|44|俄百姓}}(田吾作)、{{rm|21|2|夢の懸橋}}(玉治別に改名)
* 性格は、慌て者。<ref>{{rm|20|6|梅花の痣}}:「田吾作は性来の慌者」</ref>
* 年齢は35歳。<ref>{{rm|35|24|歓喜の涙}}:玉治別のセリフ「ハイ、当年三十五歳になりました」</ref>
* 幼名は「'''富士咲'''(ふじさく)」。名の由来は、背中の真ん中に富士山の形の白いアザがあり、これは木花咲耶姫に因縁がある子供だろうということで、母親([[黒姫]])が名付けた。<ref>{{rm|35|24|歓喜の涙}}:黒姫のセリフ「私の捨てた子には、背中の正中に富士の山の形が、白い痣で出て居つた筈だ。これは全く木花咲耶姫さまの因縁のある子供だからといつて'''富士咲'''といふ名をつけておいたのだが」、玉治別のセリフ「私の小さい時は'''富士咲'''と申しました」</ref>
* 玉治別は捨て子である。生まれてすぐに捨てられた。産みの父母は誰だか分からなかったが、母は[[黒姫]]({{rm|35|24|歓喜の涙}}で判明)、父は[[高山彦]]({{rm|33|21|峯の雲}}で判明)だと判明する(→出生の経緯は「[[黒姫]]」「[[高山彦]]」を見よ)。玉治別は[[フサの国]]の[[高井ケ岳]]の山麓にある[[高井の村]]に住む人子の司の[[高依彦]]・[[高依姫]]夫婦に育てられた。15歳の春に、家に賊が侵入して両親と共に拉致され、[[高井ケ岳]]の山塞に連れて行かれた。山塞を逃げ出し、義父母を救い出そうとするが、すでに義父母は[[木花姫命]]に助けられ帰宅しており、無事再会した。やがて義父母の間に[[玉春別]]という男の子が生まれた。富士咲は義父母の許しを得て真の父母を探すため家を出る。[[月の国]]、[[オノコロ島]]へと渡り、[[宇都山村]]の[[春助]]に子がいなかったため養子となる。<ref>{{rm|33|20|昔語}}の玉治別の回顧歌による。</ref>
== 関係の深い人物 ==
* [[天の真浦]]:田吾作は誤って天の真浦の足の小指を鍬で切り落としてしまう。
* [[竜国別]](竜若)、[[国依別]](宗彦):竜国別・玉治別・国依別の三人で[[高春山]]の[[アルプス教]]を言向け和しに向かう。
* [[お勝]]:妻。天の真浦と国依別の妹。
* [[黒姫]]:実母。
* [[高山彦]]:実父。
* [[高依彦]]・[[高依姫]]:育ての父母。[[フサの国]]の[[高井の村]]の司。
* [[春助]]:養父。[[宇都山村]]の住民。
== 主なエピソード ==
=== 第20巻 (1) ===
[[留公]]に芋畑を荒らされた田吾作は、怒って鍬を振り上げた。しかし誤って[[天の真浦]]の足の小指を切り落としてしまった。〔{{rm|20|3|山河不尽}}〕
田吾作は[[お勝]](天の真浦の妹)と結婚した。〔{{rm|20|7|再生の歓}}〕
=== 第20巻 (2) ===
[[三国ケ岳]]の魔神を言向け和しに向かう[[宗彦]]に、田吾作と[[留公]]はお伴を申し出る。しかし宣伝使は[[一人旅]]であるため、宗彦は二人を連れて行くことを断った。だが二人はこっそり宗彦の後をついて行った。
宗彦は[[熊田の小村]]で、[[原彦]]が13年前に殺した男の怨霊に祟られ苦しんでいたのを助ける。その男は実は田吾作だった。〔ここまで、{{rm|20|8|心の鬼}}〕
原彦も同道し、一行4人([[宗彦]]、田吾作、[[留公]]、[[原彦]])で[[三国ケ岳]]を登る。大岩窟に入り、蜈蚣姫が桶伏山から奪った黄金の玉を取り返し、綾の聖地へ向かった。〔{{rm|20|9|童子教}}~{{rm|20|12|如意宝珠}}〕
=== 第21巻 ===
[[竜若]]([[高城山]]の[[松姫]]館に仕えていた)、田吾作、[[宗彦]]の3人はそれぞれ[[竜国別]]、玉治別、[[国依別]]と改名した。3人は[[言依別命]]に命じられ、[[高姫]]・[[黒姫]]の消息を探るため[[高春山]]に向かった。高姫・黒姫の2人は高春山の[[アルプス教]]の教主・[[鷹依姫]]を言向け和しに行ったのだが、3ヶ月経っても消息が無かったからである。
一行3人は[[亀山]]の[[珍の館]]に立ち寄り、[[高熊山]]の岩窟を参拝し、進んで行った。途中で6人の盗人([[遠州・雲州・甲州・三州・駿州・武州|遠雲甲三駿武]])に出会い、玉治別が諭して自分の子分にしてしまう。〔ここまで、{{rm|21|2|夢の懸橋}}~{{rms|21|4|砂利喰}}〕
[[アルプス教]]の秘密書類を手に入れ、[[杢助]]の家に寄り、[[津田の湖]]へ向かう。ここで3人は別々の道を行くことにする。[[竜国別]]は道を北に取って迂回して[[大谷山]]から、[[国依別]]は[[鼓の滝]]を越えて[[六甲山]]に登り、玉治別は[[津田の湖]]を舟で渡って、それぞれ[[高春山]]に向かうことにした。〔{{rm|21|5|言の疵}}~{{rms|21|8|津田の湖}}〕
子分にした元盗人6人が、仲間割れをして、3人が逃げ去った。玉治別は残り3人を舟に乗せ、漕いで高春山の山麓に向かう。すると途中で3人が態度を変えて、玉治別からアルプス教の秘密書類を奪おうとした。そこへ[[杢助]]と[[お初]]が舟に乗って現れ玉治別を救った。杢助・お初・玉治別は[[鷹依別]]が住む岩窟目指して高春山を登って行った。〔{{rm|21|8|津田の湖}}~{{rms|21|9|改悟の酬}}〕
高春山を登る途中、妻の[[お勝]]と出会う。父の[[松鷹彦]]が急病になり生きている間に夫に会わせたいと思い、後を追って来たのだ。しかし玉治別は、自分は宣伝使として高春山の[[言霊戦]]に出陣したのであり、それを知りながら公私を混同するような女は自分の女房ではないと厳しく諭す。お勝は非を悟り帰って行った。〔{{rms|21|14|恩愛の涙}}〕
[[杢助]]、[[お初]]、[[竜国別]]、玉治別、[[国依別]]の5人は、[[鷹依姫]]と[[高姫]]を言向け和し、[[紫の玉]]と[[如意宝珠]]の玉の二つの玉を持って[[綾の聖地]]に向かった。〔{{rm|21|16|約束履行}}~{{rms|21|18|解決}}〕
=== 第23巻 ===
[[国依別]]と玉治別は、熊野の[[若彦]]に会うために[[大台ケ原]]を旅していた。[[青山峠]]の頂上で、後ろから[[高姫]]の部下の[[魔我彦]]と[[竹彦]]がやって来て、二人を谷底に突き落としてしまう。落ちた二人は[[杢助]]に助けられた。〔{{rm|23|1|玉の露}}〕
[[杢助]]・[[国依別]]・玉治別の三人は[[普陀落山]]の麓の[[若彦館]]を訪れる。先に[[魔我彦]]・[[竹彦]]の二人が来ていた。二人は邪霊の神懸かりに騙されて松の木から落下し人事不省となるが、国依別・玉治別の鎮魂によって息を吹き返した。杢助は若彦・国依別・玉治別に[[三国ケ岳]]を探検して[[綾の聖地]]に帰るよう命じた。〔{{rm|23|3|松上の苦悶}}〕
=== 第24~25巻(竜宮島) ===
[[高姫]]・[[蜈蚣姫]]が、消えた[[三個の玉]]を探すため舟で海に出て[[竜宮島]]へ向かった。[[言依別命]]は高姫を助けに行くよう、[[初稚姫]]に命じた。[[初稚姫]]・玉治別・[[玉能姫]]は船で高姫たちの後を追いかけた。<ref>{{rm|24|8|島に訣別}}:[[玉能姫]]のセリフ「初稚姫様が教主言依別命様の命を奉じ、高姫さまは玉に心を奪はれ、いらぬ苦労をなさるのが気の毒だから、お迎ひ申して来いとの御命令、船は流され嘸お困りだといふ事を、神様が先にお分りだから、二つの船を持つてお迎ひに来たのです」</ref> 〔{{rm|24|8|島に訣別}}~〕
[[初稚姫]]・玉治別一行は、[[竜宮島]]の[[玉依姫命]]から五個の[[麻邇宝珠]]を受け取り、[[綾の聖地]]に持ち帰る。 →詳細は「[[第24巻]]」「[[第25巻]]」を見よ
=== 第27巻 ===
[[錦の宮]]に納められた五個の[[麻邇宝珠]]の拝観が行われた。玉は五個のうち四個までが石コロとすり替えられていた。これは神の経綸により[[言依別命]]が隠したのであった。言依別命と国依別は、船で[[高砂島]]に向かった。[[高姫]]は玉を取り返すため言依別命の後を追って高砂島へ向かった。[[杢助]]は[[初稚姫]]、'''玉治別'''、[[五十子姫]]、[[亀彦]]、[[音彦]]、[[黄竜姫]]、[[蜈蚣姫]]らを率いて、[[フサの国]]の[[ウブスナ山]]の[[斎苑の館]]へ向かった。〔{{rm|27|4|教主殿}}~{{rms|27|7|猫の恋}}〕
=== 第33~35巻 ===
(時間的には第34~35巻が先に起きた出来事で、第33巻が後の出来事になる)
[[黒姫]]は消えた玉を探すため、また消えた夫・[[高山彦]]を探すため、[[筑紫島]]へ上陸した。玉治別は[[言依別命]]に命じられ、黒姫を[[綾の聖地]]に連れ帰るため、その後を追って行った<ref>{{rm|35|24|歓喜の涙}}:「実は高山彦さまが、筑紫の島へ渡ると捨台詞を使つて、あなたにお別れになりました(略)高山彦さまは伊勢屋の奥座敷にかくれて暫く御座つたさうですが、黒姫さまがいよいよ自転倒島を立たれた時分から、ヌツと顔を出し、毎日日日錦の宮へ御出勤になつて居られますよ。そこで言依別命様が聖地を立たれる時……黒姫さまが可哀相だから、お前御苦労だが宣伝旁筑紫の島へ行つて、黒姫さまをお迎へ申して来い、さうして夫婦和合して御神業にお仕へなさるやう取計らへ……との御命令で、はるばる貴女の後を慕うて此処まで参つたの御座います」</ref>。〔{{rm|34|8|暴風雨}}、{{rm|34|19|生命の親}}〕
玉治別は、虎公一行4人([[虎公]]、[[お愛]]、[[三公]]、[[孫公]])が[[スッポンの湖]]の大蛇を言向け和すのを手伝う。〔{{rm|35|10|夢の誡}}~{{rms|35|16|浮島の花}}〕
[[火の国]]の都の館で、玉治別は[[黒姫]]が35年前に捨てた子だと判明する。〔{{rm|35|23|清交}}~{{rms|35|24|歓喜の涙}}〕
玉治別は黒姫と共に筑紫島から帰国した。[[桶伏山]]の東麓の黒姫の館で[[黒姫]]、玉治別、[[高山彦]]がそれぞれ回顧歌を歌う。その中で高山彦が玉治別の実父だと判明する。〔{{rm|33|17|感謝の涙}}~{{rms|33|21|峯の雲}}〕
=== 第39巻 ===
[[フサの国]]の[[斎苑の館]]で開かれた[[大黒主調伏相談会]]のメンバーに、玉治別の名がある。しかし特に事跡は記されていない。〔{{rm|39|1|大黒主}}〕
== 脚注 ==
<references/>
== 関連項目 ==
* {{kgm|452|太平柿の歌}}:「お腹が膨れる病には、国依別が詠んだ太平柿の歌を拝読すると全癒する」({{rm|27|11|茶目式}}に記されている国依別が歌った歌のこと)
{{デフォルトソート:たまはるわけ}}
[[Category:霊界物語の人物]]
'''玉治別'''(たまはるわけ)は、[[霊界物語]]に登場する人物。旧名「'''田吾作'''(たごさく)」。[[宇都山村]]の農民であったが、後に[[三五教]]の[[宣伝使]]になる。
== 概要 ==
[[ファイル:霊界物語熊野・琉球にまつわる主な人物系図.jpg|thumb|霊界物語における熊野と琉球にまつわる主な人物の系図]]
* 初出:{{rm|6|44|俄百姓}}(田吾作)、{{rm|21|2|夢の懸橋}}(玉治別に改名)
* 性格は、慌て者。<ref>{{rm|20|6|梅花の痣}}:「田吾作は性来の慌者」</ref>
* 年齢は35歳。<ref>{{rm|35|24|歓喜の涙}}:玉治別のセリフ「ハイ、当年三十五歳になりました」</ref>
* 幼名は「'''富士咲'''(ふじさく)」。名の由来は、背中の真ん中に富士山の形の白いアザがあり、これは木花咲耶姫に因縁がある子供だろうということで、母親([[黒姫]])が名付けた。<ref>{{rm|35|24|歓喜の涙}}:黒姫のセリフ「私の捨てた子には、背中の正中に富士の山の形が、白い痣で出て居つた筈だ。これは全く木花咲耶姫さまの因縁のある子供だからといつて'''富士咲'''といふ名をつけておいたのだが」、玉治別のセリフ「私の小さい時は'''富士咲'''と申しました」</ref>
* 玉治別は捨て子である。生まれてすぐに捨てられた。産みの父母は誰だか分からなかったが、母は[[黒姫]]({{rm|35|24|歓喜の涙}}で判明)、父は[[高山彦]]({{rm|33|21|峯の雲}}で判明)だと判明する(→出生の経緯は「[[黒姫]]」「[[高山彦]]」を見よ)。玉治別は[[フサの国]]の[[高井ケ岳]]の山麓にある[[高井の村]]に住む人子の司の[[高依彦]]・[[高依姫]]夫婦に育てられた。15歳の春に、家に賊が侵入して両親と共に拉致され、[[高井ケ岳]]の山塞に連れて行かれた。山塞を逃げ出し、義父母を救い出そうとするが、すでに義父母は[[木花姫命]]に助けられ帰宅しており、無事再会した。やがて義父母の間に[[玉春別]]という男の子が生まれた。富士咲は義父母の許しを得て真の父母を探すため家を出る。[[月の国]]、[[オノコロ島]]へと渡り、[[宇都山村]]の[[春助]]に子がいなかったため養子となる。<ref>{{rm|33|20|昔語}}の玉治別の回顧歌による。</ref>
== 関係の深い人物 ==
* [[天の真浦]]:田吾作は誤って天の真浦の足の小指を鍬で切り落としてしまう。
* [[竜国別]](竜若)、[[国依別]](宗彦):竜国別・玉治別・国依別の三人で[[高春山]]の[[アルプス教]]を言向け和しに向かう。
* [[お勝]]:妻。天の真浦と国依別の妹。
* [[黒姫]]:実母。
* [[高山彦]]:実父。
* [[高依彦]]・[[高依姫]]:育ての父母。[[フサの国]]の[[高井の村]]の司。
* [[春助]]:養父。[[宇都山村]]の住民。
== 主なエピソード ==
=== 第20巻 (1) ===
[[留公]]に芋畑を荒らされた田吾作は、怒って鍬を振り上げた。しかし誤って[[天の真浦]]の足の小指を切り落としてしまった。〔{{rm|20|3|山河不尽}}〕
田吾作は[[お勝]](天の真浦の妹)と結婚した。〔{{rm|20|7|再生の歓}}〕
=== 第20巻 (2) ===
[[三国ケ岳]]の魔神を言向け和しに向かう[[宗彦]]に、田吾作と[[留公]]はお伴を申し出る。しかし宣伝使は[[一人旅]]であるため、宗彦は二人を連れて行くことを断った。だが二人はこっそり宗彦の後をついて行った。
宗彦は[[熊田の小村]]で、[[原彦]]が13年前に殺した男の怨霊に祟られ苦しんでいたのを助ける。その男は実は田吾作だった。〔ここまで、{{rm|20|8|心の鬼}}〕
原彦も同道し、一行4人([[宗彦]]、田吾作、[[留公]]、[[原彦]])で[[三国ケ岳]]を登る。大岩窟に入り、蜈蚣姫が桶伏山から奪った黄金の玉を取り返し、綾の聖地へ向かった。〔{{rm|20|9|童子教}}~{{rm|20|12|如意宝珠}}〕
=== 第21巻 ===
[[竜若]]([[高城山]]の[[松姫]]館に仕えていた)、田吾作、[[宗彦]]の3人はそれぞれ[[竜国別]]、玉治別、[[国依別]]と改名した。3人は[[言依別命]]に命じられ、[[高姫]]・[[黒姫]]の消息を探るため[[高春山]]に向かった。高姫・黒姫の2人は高春山の[[アルプス教]]の教主・[[鷹依姫]]を言向け和しに行ったのだが、3ヶ月経っても消息が無かったからである。
一行3人は[[亀山]]の[[珍の館]]に立ち寄り、[[高熊山]]の岩窟を参拝し、進んで行った。途中で6人の盗人([[遠州・雲州・甲州・三州・駿州・武州|遠雲甲三駿武]])に出会い、玉治別が諭して自分の子分にしてしまう。〔ここまで、{{rm|21|2|夢の懸橋}}~{{rms|21|4|砂利喰}}〕
[[アルプス教]]の秘密書類を手に入れ、[[杢助]]の家に寄り、[[津田の湖]]へ向かう。ここで3人は別々の道を行くことにする。[[竜国別]]は道を北に取って迂回して[[大谷山]]から、[[国依別]]は[[鼓の滝]]を越えて[[六甲山]]に登り、玉治別は[[津田の湖]]を舟で渡って、それぞれ[[高春山]]に向かうことにした。〔{{rm|21|5|言の疵}}~{{rms|21|8|津田の湖}}〕
子分にした元盗人6人が、仲間割れをして、3人が逃げ去った。玉治別は残り3人を舟に乗せ、漕いで高春山の山麓に向かう。すると途中で3人が態度を変えて、玉治別からアルプス教の秘密書類を奪おうとした。そこへ[[杢助]]と[[お初]]が舟に乗って現れ玉治別を救った。杢助・お初・玉治別は[[鷹依別]]が住む岩窟目指して高春山を登って行った。〔{{rm|21|8|津田の湖}}~{{rms|21|9|改悟の酬}}〕
高春山を登る途中、妻の[[お勝]]と出会う。父の[[松鷹彦]]が急病になり生きている間に夫に会わせたいと思い、後を追って来たのだ。しかし玉治別は、自分は宣伝使として高春山の[[言霊戦]]に出陣したのであり、それを知りながら公私を混同するような女は自分の女房ではないと厳しく諭す。お勝は非を悟り帰って行った。〔{{rms|21|14|恩愛の涙}}〕
[[杢助]]、[[お初]]、[[竜国別]]、玉治別、[[国依別]]の5人は、[[鷹依姫]]と[[高姫]]を言向け和し、[[紫の玉]]と[[如意宝珠]]の玉の二つの玉を持って[[綾の聖地]]に向かった。〔{{rm|21|16|約束履行}}~{{rms|21|18|解決}}〕
=== 第23巻 ===
[[国依別]]と玉治別は、熊野の[[若彦]]に会うために[[大台ケ原]]を旅していた。[[青山峠]]の頂上で、後ろから[[高姫]]の部下の[[魔我彦]]と[[竹彦]]がやって来て、二人を谷底に突き落としてしまう。落ちた二人は[[杢助]]に助けられた。〔{{rm|23|1|玉の露}}〕
[[杢助]]・[[国依別]]・玉治別の三人は[[普陀落山]]の麓の[[若彦館]]を訪れる。先に[[魔我彦]]・[[竹彦]]の二人が来ていた。二人は邪霊の神懸かりに騙されて松の木から落下し人事不省となるが、国依別・玉治別の鎮魂によって息を吹き返した。杢助は若彦・国依別・玉治別に[[三国ケ岳]]を探検して[[綾の聖地]]に帰るよう命じた。〔{{rm|23|3|松上の苦悶}}〕
=== 第24~25巻(竜宮島) ===
[[高姫]]・[[蜈蚣姫]]が、消えた[[三個の玉]]を探すため舟で海に出て[[竜宮島]]へ向かった。[[言依別命]]は高姫を助けに行くよう、[[初稚姫]]に命じた。[[初稚姫]]・玉治別・[[玉能姫]]は船で高姫たちの後を追いかけた。<ref>{{rm|24|8|島に訣別}}:[[玉能姫]]のセリフ「初稚姫様が教主言依別命様の命を奉じ、高姫さまは玉に心を奪はれ、いらぬ苦労をなさるのが気の毒だから、お迎ひ申して来いとの御命令、船は流され嘸お困りだといふ事を、神様が先にお分りだから、二つの船を持つてお迎ひに来たのです」</ref> 〔{{rm|24|8|島に訣別}}~〕
[[初稚姫]]・玉治別一行は、[[竜宮島]]の[[玉依姫命]]から五個の[[麻邇宝珠]]を受け取り、[[綾の聖地]]に持ち帰る。 →詳細は「[[第24巻]]」「[[第25巻]]」を見よ
=== 第27巻 ===
[[錦の宮]]に納められた五個の[[麻邇宝珠]]の拝観が行われた。玉は五個のうち四個までが石コロとすり替えられていた。これは神の経綸により[[言依別命]]が隠したのであった。言依別命と国依別は、船で[[高砂島]]に向かった。[[高姫]]は玉を取り返すため言依別命の後を追って高砂島へ向かった。[[杢助]]は[[初稚姫]]、'''玉治別'''、[[五十子姫]]、[[亀彦]]、[[音彦]]、[[黄竜姫]]、[[蜈蚣姫]]らを率いて、[[フサの国]]の[[ウブスナ山]]の[[斎苑の館]]へ向かった。〔{{rm|27|4|教主殿}}~{{rms|27|7|猫の恋}}〕
=== 第33~35巻 ===
(時間的には第34~35巻が先に起きた出来事で、第33巻が後の出来事になる)
[[黒姫]]は消えた玉を探すため、また消えた夫・[[高山彦]]を探すため、[[筑紫島]]へ上陸した。玉治別は[[言依別命]]に命じられ、黒姫を[[綾の聖地]]に連れ帰るため、その後を追って行った<ref>{{rm|35|24|歓喜の涙}}:「実は高山彦さまが、筑紫の島へ渡ると捨台詞を使つて、あなたにお別れになりました(略)高山彦さまは伊勢屋の奥座敷にかくれて暫く御座つたさうですが、黒姫さまがいよいよ自転倒島を立たれた時分から、ヌツと顔を出し、毎日日日錦の宮へ御出勤になつて居られますよ。そこで言依別命様が聖地を立たれる時……黒姫さまが可哀相だから、お前御苦労だが宣伝旁筑紫の島へ行つて、黒姫さまをお迎へ申して来い、さうして夫婦和合して御神業にお仕へなさるやう取計らへ……との御命令で、はるばる貴女の後を慕うて此処まで参つたの御座います」</ref>。〔{{rm|34|8|暴風雨}}、{{rm|34|19|生命の親}}〕
玉治別は、虎公一行4人([[虎公]]、[[お愛]]、[[三公]]、[[孫公]])が[[スッポンの湖]]の大蛇を言向け和すのを手伝う。〔{{rm|35|10|夢の誡}}~{{rms|35|16|浮島の花}}〕
[[火の国]]の都の館で、玉治別は[[黒姫]]が35年前に捨てた子だと判明する。〔{{rm|35|23|清交}}~{{rms|35|24|歓喜の涙}}〕
玉治別は黒姫と共に筑紫島から帰国した。[[桶伏山]]の東麓の黒姫の館で[[黒姫]]、玉治別、[[高山彦]]がそれぞれ回顧歌を歌う。その中で高山彦が玉治別の実父だと判明する。〔{{rm|33|17|感謝の涙}}~{{rms|33|21|峯の雲}}〕
=== 第39巻 ===
[[フサの国]]の[[斎苑の館]]で開かれた[[大黒主調伏相談会]]のメンバーに、玉治別の名がある。しかし特に事跡は記されていない。〔{{rm|39|1|大黒主}}〕
== 脚注 ==
<references/>
== 関連項目 ==
* {{kgm|452|太平柿の歌}}:「お腹が膨れる病には、国依別が詠んだ太平柿の歌を拝読すると全癒する」({{rm|27|11|茶目式}}に記されている国依別が歌った歌のこと)
{{デフォルトソート:たまはるわけ}}
[[Category:霊界物語の人物]]