「祠の森」の版間の差分

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(2) [[フサの国]]の[[河鹿峠]]の南坂を下った途中にある。
(2) [[フサの国]]の[[河鹿峠]]の南坂を下った途中にある。


本ページでは(2)について解説する。
本項では(2)について解説する。
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* 初出:{{rm09|43|0002|総説}}、{{rm|43|7|森議}}
* 初出:{{rm09|43|0002|総説}}、{{rm|43|7|森議}}
* {{rm|43|6|祠前}}からこの森が舞台として出ている(ただし「祠の森」という名は出ない)。
* {{rm|43|6|祠前}}からこの森が舞台として出ている(ただし「祠の森」という名は出ない)。
* [[河鹿峠]]の南の坂を下ったところに八分ばかり壊れた祠([[祠の宮]]、[[山神の祠]])があり、その辺りの森が「祠の森」と呼ばれる。<ref>{{rm|43|6|祠前}}</ref> <ref>{{rm|43|7|森議}}:「勇み進んで河鹿山 峠の南に下り行く 日は西山に舂きて 黄昏近き晩秋の 空に輝く月影を 力と頼み古ぼけし 祠の前に一行は 息を休らひ立上り」「常磐木の老樹の枝を以て天を封じた祠の森は」</ref>
* [[河鹿峠]]の南の坂を下ったところに八分ばかり壊れた祠([[山神の祠]])があり、その辺りの森が「祠の森」と呼ばれる。<ref>{{rm|43|6|祠前}}</ref> <ref>{{rm|43|7|森議}}:「勇み進んで河鹿山 峠の南に下り行く 日は西山に舂きて 黄昏近き晩秋の 空に輝く月影を 力と頼み古ぼけし 祠の前に一行は 息を休らひ立上り」「常磐木の老樹の枝を以て天を封じた祠の森は」</ref>
* 最初は何神を祀った祠なのか不明とされているが、後にそこが[[大自在天]]を祀る祠だと明かされている。<ref>大自在天の祠だと初めて明かされるのは{{rm|43|14|忍び涙}}で、マツ公の祝詞の中に「大自在天大国彦」と出て来る。</ref> <ref>{{rm|44|8|光と熱}}:「河鹿峠の祠の森は、実際は大自在天を祀つたものであるが、いつとはなしに山神の祠と称へらるるやうになつた。それは此山口の森の神(注・大山祇神)と混同されて了つたのである。すべて古き神社の祭神の不明になるのは、右様の理由に依るものが甚だ多いやうである」</ref>
* 最初は何神を祀った祠なのか不明とされているが、後にそこが[[大自在天]]を祀る祠だと明かされている。<ref>大自在天の祠だと初めて明かされるのは{{rm|43|14|忍び涙}}で、マツ公の祝詞の中に「大自在天大国彦」と出て来る。</ref> <ref>{{rm|44|8|光と熱}}:「河鹿峠の祠の森は、実際は大自在天を祀つたものであるが、いつとはなしに山神の祠と称へらるるやうになつた。それは此山口の森の神(注・大山祇神)と混同されて了つたのである。すべて古き神社の祭神の不明になるのは、右様の理由に依るものが甚だ多いやうである」</ref>
* 後に[[玉国別]]によって三五教の神殿が建てられた(祠の森の聖場とか、[[祠の宮]]と呼ぶ)。


== 主なエピソード ==
== 主なエピソード ==
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祠の森で起きたエピソードは次の2つのエピソードに大別できる。
祠の森で起きたエピソードは次の2つのエピソードに大別できる。
* (1) [[玉国別]]が祠の森に三五教の神殿(祠の森の聖場)を造る。〔第43巻第6章~第44巻第6章、第49巻第3章~第5章〕
* (1) [[玉国別]]が祠の森に三五教の神殿(祠の森の聖場)を造る。〔第43巻第6章~第44巻第6章、第49巻第3章~第5章〕
* (2) その神殿を[[高姫]]と[[妖幻坊の杢助]]が乗っ取ろうとする。〔第49巻第9章~第50章〕
* (2) その神殿を[[高姫]]と[[妖幻坊の杢助]]が乗っ取ろうとする。〔第49巻第9章~第50巻〕


=== (1) ===
=== (1) ===