「斎苑の館」の版間の差分

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
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'''斎苑の館'''(いそのやかた)とは、[[フサの国]][[ウブスナ山脈]]の山頂「[[斎苑の高原]]」にある宮殿で、[[神素盞嗚大神]]の本拠地<ref>{{rm|15|19|第一天国}}:「神素盞嗚の大神は、ウブスナ山脈の頂上斎苑の高原に宮殿を造り(略)此宮殿を本拠と定め」</ref>である。
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'''斎苑の館'''(いそのやかた)は、[[霊界物語]]に登場する館。[[フサの国]][[ウブスナ山脈]]の山頂「[[斎苑の高原]]」にある宮殿で、[[神素盞嗚大神]]の本拠地<ref>{{rm|15|19|第一天国}}:「神素盞嗚の大神は、ウブスナ山脈の頂上斎苑の高原に宮殿を造り(略)此宮殿を本拠と定め」</ref>である。
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
* 表記ゆれ:「斎苑」を「イソ」「伊曽」「伊祖」と書く場合があり、次のような色々な表記がある。
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* 表記ゆれ:「斎苑」を「イソ」「伊曽」「伊祖」「伊苑」と書く場合があり、次のような色々な表記がある。
  
 
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* 初出:{{rm|15|19|第一天国}}で「神素盞嗚の大神は、ウブスナ山脈の頂上斎苑の高原に宮殿を造り」と出て来る(ただし「斎苑の館」等の名称は記されていない)。{{rm|16|9|法螺の貝}}(斎苑の宮居)、{{rm|19|9|身魂の浄化}}(斎苑の館)
 
* 丸木柱で造られており、用材は桧、杉、松、樅など種々の木を使い、あまり広からず狭からず、風流な草葺きの屋根が、幾棟も立ち並んでいる。<ref>{{rm|15|22|和と戦}}</ref>
 
* 丸木柱で造られており、用材は桧、杉、松、樅など種々の木を使い、あまり広からず狭からず、風流な草葺きの屋根が、幾棟も立ち並んでいる。<ref>{{rm|15|22|和と戦}}</ref>
* [[神素盞嗚大神]]は、[[千座の置戸]]を負って[[高天原]]を追放された後、[[ウブスナ山]]の山頂に斎苑の館を造り、ここを本拠と定めた。そして[[熊野樟日の命]](別名・[[八島主命]])<ref>熊野樟日の命は五男神の第五男。</ref><ref>{{rm|15|19|第一天国}}には「八十猛神をして固く守らしめ」と書いてあるが八十猛神は素盞嗚尊の部下の神々のこと。</ref>に館を守らせ、自分は表面罪人の名を負って、世界漂泊の旅に出た(最初に向かった場所は[[自転倒島]]の[[由良の港]]の[[秋山彦]]の館である)。<ref>{{rm|15|19|第一天国}}:「此宮殿を本拠と定め、八十猛神をして固く守らしめ、自らは表面罪人の名を負ひ給ひて、大八洲国に蟠まる大蛇、悪鬼、醜の神々を根絶せむと心を砕き身を苦しめ、変幻出没極まり無く、斯くして御国を守らせ玉ひつつありき」</ref><ref>{{rm|16|2|暗夜の邂逅}}:(亀彦のセリフ)「御父上様は高天原の事変より、千座の置戸を負はせ給ひ、世界漂泊の旅にお出ましになりました。私は斎苑の山の頂に於て、御父上の御消息を知り、自転倒島にお下り遊ばしたと聞いた故」</ref><ref>{{rm|17|6|瑞の宝座}}:「ウブスナ山の頂に 斎苑の宮居を建て給ひ 熊野樟日の命をば 守護の神と定めつつ 神素盞嗚の大神は 八洲の国を悉く 廻り給ひて今此処に 自転倒島に渡りまし」</ref>
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* [[神素盞嗚大神]]は、[[千座の置戸]]を負って[[高天原]]を追放された後、[[ウブスナ山]]の山頂に斎苑の館を造り、ここを本拠と定めた。そして熊野樟日の命(別名・[[八島主]])<ref>熊野樟日の命は五男神の第五男。</ref><ref>{{rm|15|19|第一天国}}には「八十猛神をして固く守らしめ」と書いてあるが八十猛神は素盞嗚尊の部下の神々のこと。</ref>に館を守らせ、自分は表面罪人の名を負って、世界漂泊の旅に出た(最初に向かった場所は[[自転倒島]]の[[由良の港]]の[[秋山彦]]の館である)。<ref>{{rm|15|19|第一天国}}:「此宮殿を本拠と定め、八十猛神をして固く守らしめ、自らは表面罪人の名を負ひ給ひて、大八洲国に蟠まる大蛇、悪鬼、醜の神々を根絶せむと心を砕き身を苦しめ、変幻出没極まり無く、斯くして御国を守らせ玉ひつつありき」</ref><ref>{{rm|16|2|暗夜の邂逅}}:(亀彦のセリフ)「御父上様は高天原の事変より、千座の置戸を負はせ給ひ、世界漂泊の旅にお出ましになりました。私は斎苑の山の頂に於て、御父上の御消息を知り、自転倒島にお下り遊ばしたと聞いた故」</ref><ref>{{rm|17|6|瑞の宝座}}:「ウブスナ山の頂に 斎苑の宮居を建て給ひ 熊野樟日の命をば 守護の神と定めつつ 神素盞嗚の大神は 八洲の国を悉く 廻り給ひて今此処に 自転倒島に渡りまし」</ref>
  
 
== 主なエピソード ==
 
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[[大黒主]]は斎苑の館の[[三五教]]を攻撃するため軍を出撃させた<ref>{{rm|39|1|大黒主}}</ref>。斎苑の館に向かう途中で宣伝使たちと遭遇し戦いになり、結局、斎苑の館まで辿り着かず、その喉元の[[河鹿峠]]までしか進んでいない。
 
== その他 ==
 
* イソの館というのは「イミゾノ(斎苑)」の言霊反しである。「イミ」は「イ」に返り、「ソノ」は「ソ」に返る。〔{{kgm|619|たまがへしの二三種}}〕
 
 
== 脚注 ==
 
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== 関連人物 ==
 
== 関連人物 ==
 
* [[神素盞嗚大神]]
 
* [[神素盞嗚大神]]
* [[八島主]]
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* [[八島主]]:斎苑の館の教主。<ref>{{rm|50|3|高魔腹}}:「終には八島主の'''教主'''さまをおつ放り出し」、他。</ref>
 
* [[国武彦]]
 
* [[国武彦]]
 
* [[八十猛]]
 
* [[八十猛]]
 
* [[杢助]]:斎苑の館の総務。
 
* [[杢助]]:斎苑の館の総務。
 
* [[安彦]]、[[国彦]]
 
* [[安彦]]、[[国彦]]
* [[東助]]
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* [[東助]]:錦の宮から斎苑の館に転勤となり、副教主となった<ref>{{rm|49|12|お客さん}}:(高姫のセリフ)「杢助さまの一段上となり、'''副教主'''の地位迄進ましやんしたお方だもの」</ref> <ref>{{rm|50|3|高魔腹}}:(高姫のセリフ)「実の処は[[杢助]]さまは、あの我の強い東野別の[[東助]]さまと云ふ'''副教主'''との間に事務上の衝突が起り、それがために斎苑の館を追ひ出されなさつたのですよ」(この杢助は[[妖幻坊の杢助]])</ref>。(総務との記述もある<ref>{{rm|72|1|老の高砂}}:「ウブスナ山にかけ上り '''総務を勤むる東別''' 司に面会せむものと」</ref>)
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== その他 ==
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* 「イソ」の館というのは「イミゾノ(斎苑)」の言霊反しである。「イミ」は「イ」に返り、「ソノ」は「ソ」に返る。〔{{kgm|619|たまがへしの二三種}}〕
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== 関連項目 ==
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* [[河鹿峠]]:「斎苑の館の咽喉(いんこう)」と呼ばれている。
  
 
[[Category:霊界物語の館|いそのやかた]]
 
[[Category:霊界物語の館|いそのやかた]]

2022年2月19日 (土) 20:29時点における最新版

この項目では、霊界物語に登場する「斎苑の館」について説明しています。宣伝歌集の「斎苑の館」については「斎苑の館 (宣伝歌集)」をご覧ください。

斎苑の館(いそのやかた)は、霊界物語に登場する館。フサの国ウブスナ山脈の山頂「斎苑の高原」にある宮殿で、神素盞嗚大神の本拠地[1]である。

概要

  • 表記ゆれ:「斎苑」を「イソ」「伊曽」「伊祖」「伊苑」と書く場合があり、次のような色々な表記がある。
表記 使用回数
斎苑の館 254回
斎苑館(いそやかた) 71回
斎苑の神館(いそのかむやかた) 2回
斎苑の宮居 2回
イソの館 93回
イソ館 36回
イソの神館 1回
伊曽の館 1回
伊曽館 2回
伊祖の神館 1回
伊祖の館 2回
伊苑館 1回

主なエピソード

霊界物語(特に第39巻以降)に斎苑の館の名前は頻繁に出るが、舞台となりドラマが展開するのは次の3回しかない。

  1. 言依別命の一行4人(言依別命玉彦厳彦楠彦)が斎苑の館に着くと、国武彦八十猛神の長)が出迎え中に案内する。神素盞嗚大神は10日ほど前に館を出て常世の国へ向かったため不在で、八島主が留守を預かっていた。歓迎の宴の最中、バラモン軍が急襲するが、八島主も言依別命も意に介せず平気で宴を続けている。亀彦梅彦は防戦に行こうとするが愛子姫に引っ掛け戻された。バラモン軍の鬼雲彦が現れ降伏を迫るが、八島主はバラモン軍に霊縛をかけて動けなくした。そこへ国武彦が入ってきて、日の出神が数多の神軍を率いて現れ敵を動けなくしたと報告する。玉彦は敵の負傷者を癒して回った。八島主が霊縛を解くと、バラモン軍は逃げて行った。〔第15巻第22章和と戦#
  2. 神素盞嗚大神は月の国を支配するバラモン教の大教主・大黒主(旧名・鬼雲彦)を言向け和すため、斎苑の館に数多の神司を集めて、大黒主調伏相談会を開いた。5組6人の宣伝使が選抜され、ハルナの都に向かって旅立った。〔第39巻第1章大黒主#第3章出師#〕 →詳細は「大黒主調伏相談会」を見よ
  3. 初稚姫ハルナの都に向かう前に、神素盞嗚大神の命により自宅で百有余日の修業をした後、斎苑の館へ挨拶のため出向いた(神素盞嗚大神は不在)。そして八島主から婚姻に関して説示を受け、自分は独身主義ではないが、ハルナの都の御用が済んでからそれ相当の夫を持つつもりだと答えた。その答えに八島主は満足する。互いに歌を詠み交わし、初稚姫は旅立った。〔第49巻第6章梅の初花#

大黒主は斎苑の館の三五教を攻撃するため軍を出撃させた[8]。斎苑の館に向かう途中で宣伝使たちと遭遇し戦いになり、結局、斎苑の館まで辿り着かず、その喉元の河鹿峠までしか進んでいない。

関連人物

その他

  • 「イソ」の館というのは「イミゾノ(斎苑)」の言霊反しである。「イミ」は「イ」に返り、「ソノ」は「ソ」に返る。〔玉鏡「たまがへしの二三種」#

脚注

  1. 第15巻第19章第一天国#:「神素盞嗚の大神は、ウブスナ山脈の頂上斎苑の高原に宮殿を造り(略)此宮殿を本拠と定め」
  2. 第15巻第22章和と戦#
  3. 熊野樟日の命は五男神の第五男。
  4. 第15巻第19章第一天国#には「八十猛神をして固く守らしめ」と書いてあるが八十猛神は素盞嗚尊の部下の神々のこと。
  5. 第15巻第19章第一天国#:「此宮殿を本拠と定め、八十猛神をして固く守らしめ、自らは表面罪人の名を負ひ給ひて、大八洲国に蟠まる大蛇、悪鬼、醜の神々を根絶せむと心を砕き身を苦しめ、変幻出没極まり無く、斯くして御国を守らせ玉ひつつありき」
  6. 第16巻第2章暗夜の邂逅#:(亀彦のセリフ)「御父上様は高天原の事変より、千座の置戸を負はせ給ひ、世界漂泊の旅にお出ましになりました。私は斎苑の山の頂に於て、御父上の御消息を知り、自転倒島にお下り遊ばしたと聞いた故」
  7. 第17巻第6章瑞の宝座#:「ウブスナ山の頂に 斎苑の宮居を建て給ひ 熊野樟日の命をば 守護の神と定めつつ 神素盞嗚の大神は 八洲の国を悉く 廻り給ひて今此処に 自転倒島に渡りまし」
  8. 第39巻第1章大黒主#
  9. 第50巻第3章高魔腹#:「終には八島主の教主さまをおつ放り出し」、他。
  10. 第49巻第12章お客さん#:(高姫のセリフ)「杢助さまの一段上となり、副教主の地位迄進ましやんしたお方だもの」
  11. 第50巻第3章高魔腹#:(高姫のセリフ)「実の処は杢助さまは、あの我の強い東野別の東助さまと云ふ副教主との間に事務上の衝突が起り、それがために斎苑の館を追ひ出されなさつたのですよ」(この杢助は妖幻坊の杢助
  12. 第72巻第1章老の高砂#:「ウブスナ山にかけ上り 総務を勤むる東別 司に面会せむものと」

関連項目

  • 河鹿峠:「斎苑の館の咽喉(いんこう)」と呼ばれている。