「堺峠」の版間の差分

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月照り渡る夜、[[ウラル教]]の[[テルヂー]]・[[コロンボ]]は、[[バラモン教]]の[[谷丸]]・[[鬼丸]]から[[玉照彦]]を奪おうと画策し、堺峠の山麓で天狗の声色を使って脅かすが失敗。テルヂー・コロンボの2人はそこから逃げて、堺峠の天狗岩で落ち合うが、谷丸・鬼丸の2人も天狗岩で落ち合うことにしていたので、4人は鉢合わせになり、互いに自分の相棒を勘違いしてしまう。谷丸は自分が抱えていたのは玉照彦ではなく石だったことに気づく。4人は玉照彦を探すために堺峠の麓を指して下りて行く。〔{{rm|19|13|混線}}〕
 
月照り渡る夜、[[ウラル教]]の[[テルヂー]]・[[コロンボ]]は、[[バラモン教]]の[[谷丸]]・[[鬼丸]]から[[玉照彦]]を奪おうと画策し、堺峠の山麓で天狗の声色を使って脅かすが失敗。テルヂー・コロンボの2人はそこから逃げて、堺峠の天狗岩で落ち合うが、谷丸・鬼丸の2人も天狗岩で落ち合うことにしていたので、4人は鉢合わせになり、互いに自分の相棒を勘違いしてしまう。谷丸は自分が抱えていたのは玉照彦ではなく石だったことに気づく。4人は玉照彦を探すために堺峠の麓を指して下りて行く。〔{{rm|19|13|混線}}〕
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4人は山麓を探すがどこにも玉照彦はいない。赤児の泣き声が聞こえてくるが、どこから聞こえてくるのか分からない。4人は東西南北に分かれて探すが、その声に耳を引っ張られるように、目を回し、4人ともパタリと倒れた。ふと目を醒ますと、4人は天狗岩の根元にずぶ濡れになって眠っていた(夢だった)。4人は坂道を下りて行くと途中で[[言照姫]]が玉照彦を抱いて上ってくるのに出会う。言照姫は、ウラル教とバラモン教とで玉照彦の手を引っ張り合い、勝った方に玉照彦をやろうと提案するが、玉照彦は痛いと悲鳴を上げ、自分はどちらにも行かない、三五教の[[松姫]]が迎えに来るからそちらに行く、と言う。そこへ松姫が現れ玉照彦を背負って帰ろうとするが、4人は松姫に襲い掛かって玉照彦を奪って逃げてしまった。松姫は気が付くと、二柱の女神が立っており、彼らは石を玉照彦だと思って運んで行った、高熊山にいる玉照彦を迎えに行け、と命じる。松姫は高熊山に向かった。〔{{rm|19|14|声の在所}}〕
  
 
== 堺峠のお紋狐 ==
 
== 堺峠のお紋狐 ==
{{rm|37|6|手料理}}の[[次郎松]]のセリフに「皆サン、眉毛に唾でもつけて居らぬと、'''堺峠のお紋狐'''につままれますぞ」と出て来るが、「堺峠のお紋狐」とは何のことなのか不明。
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{{rm|37|6|手料理}}の[[次郎松]]のセリフに「皆サン、眉毛に唾でもつけて居らぬと、'''堺峠のお紋狐'''につままれますぞ」と出て来るが、「堺峠のお紋狐」について王仁三郎は座談会の中で次のように語っている。
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{{Inyou|亀岡の士族で、川上さんといふ先生があつて、犬飼の学校に居つて、また佐伯の学校に転任になつた。峠境(注・堺峠の誤字か?)に'''オモン狐'''といふ悪い狐があつたが、或日その川上といふ先生が、峠をどんどん上つたり下つたりばかりしてゐるのぢや。フツと見ると天狗岩の処に狐が居つてペツと尾をこちらへ振ると、どんどんどんどんとこつちへ下りるし、あつちへ振ると、またどんどんとあつちヘ上つてゆく。たうたう死んでしまふたけれども……|『出口王仁三郎全集 第二巻』「{{obc|B121802c158|神霊問答}}」}}
  
 
== 現実の堺峠 ==
 
== 現実の堺峠 ==
  
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{{rm|19|13|混線}}の冒頭で、テルヂー・コロンボの2人が「高熊山の峰伝ひ 大原山の山麓に 月の光を浴び乍ら 二人テクテク進み来る」とあり、そこで谷丸・鬼丸が話をしているのを聞いて玉照彦を奪い取ろうと画策し、「元来し道へ引返し、'''堺峠'''の山麓に帰り着いた」とあるので、[[穴太]]の[[高熊山]]・[[大原山]]の近辺に堺峠があることになる。
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[[小幡神社]]の裏山(大原山)から尾根伝いに、高熊山の登り口に通じる峠道があり、その途中に巨岩(霊界物語に登場する堺峠の天狗岩)がある。<ref>『[[みろくのよ]]』平成26年(2014年)4月号「霊界物語ゆかりの地探訪8 高熊山」p32</ref>
  
したがって、[[穴太]]の[[高熊山]]・[[大原山]]の近辺にあるようだが、具体的にどこにあるのかは不明。
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== 脚注 ==
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[[Category:霊界物語の峠|さかいとうけ]]
 
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2018年11月20日 (火) 17:18時点における最新版

堺峠(さかいとうげ)は、霊界物語に登場する峠。丹波の国にある。

概要

主なエピソード

月照り渡る夜、ウラル教テルヂーコロンボは、バラモン教谷丸鬼丸から玉照彦を奪おうと画策し、堺峠の山麓で天狗の声色を使って脅かすが失敗。テルヂー・コロンボの2人はそこから逃げて、堺峠の天狗岩で落ち合うが、谷丸・鬼丸の2人も天狗岩で落ち合うことにしていたので、4人は鉢合わせになり、互いに自分の相棒を勘違いしてしまう。谷丸は自分が抱えていたのは玉照彦ではなく石だったことに気づく。4人は玉照彦を探すために堺峠の麓を指して下りて行く。〔第19巻第13章混線#

4人は山麓を探すがどこにも玉照彦はいない。赤児の泣き声が聞こえてくるが、どこから聞こえてくるのか分からない。4人は東西南北に分かれて探すが、その声に耳を引っ張られるように、目を回し、4人ともパタリと倒れた。ふと目を醒ますと、4人は天狗岩の根元にずぶ濡れになって眠っていた(夢だった)。4人は坂道を下りて行くと途中で言照姫が玉照彦を抱いて上ってくるのに出会う。言照姫は、ウラル教とバラモン教とで玉照彦の手を引っ張り合い、勝った方に玉照彦をやろうと提案するが、玉照彦は痛いと悲鳴を上げ、自分はどちらにも行かない、三五教の松姫が迎えに来るからそちらに行く、と言う。そこへ松姫が現れ玉照彦を背負って帰ろうとするが、4人は松姫に襲い掛かって玉照彦を奪って逃げてしまった。松姫は気が付くと、二柱の女神が立っており、彼らは石を玉照彦だと思って運んで行った、高熊山にいる玉照彦を迎えに行け、と命じる。松姫は高熊山に向かった。〔第19巻第14章声の在所#

堺峠のお紋狐

第37巻第6章手料理#次郎松のセリフに「皆サン、眉毛に唾でもつけて居らぬと、堺峠のお紋狐につままれますぞ」と出て来るが、「堺峠のお紋狐」について王仁三郎は座談会の中で次のように語っている。

亀岡の士族で、川上さんといふ先生があつて、犬飼の学校に居つて、また佐伯の学校に転任になつた。峠境(注・堺峠の誤字か?)にオモン狐といふ悪い狐があつたが、或日その川上といふ先生が、峠をどんどん上つたり下つたりばかりしてゐるのぢや。フツと見ると天狗岩の処に狐が居つてペツと尾をこちらへ振ると、どんどんどんどんとこつちへ下りるし、あつちへ振ると、またどんどんとあつちヘ上つてゆく。たうたう死んでしまふたけれども……
出典:『出口王仁三郎全集 第二巻』「神霊問答#

現実の堺峠

第19巻第13章混線#の冒頭で、テルヂー・コロンボの2人が「高熊山の峰伝ひ 大原山の山麓に 月の光を浴び乍ら 二人テクテク進み来る」とあり、そこで谷丸・鬼丸が話をしているのを聞いて玉照彦を奪い取ろうと画策し、「元来し道へ引返し、堺峠の山麓に帰り着いた」とあるので、穴太高熊山大原山の近辺に堺峠があることになる。

小幡神社の裏山(大原山)から尾根伝いに、高熊山の登り口に通じる峠道があり、その途中に巨岩(霊界物語に登場する堺峠の天狗岩)がある。[1]

脚注

  1. みろくのよ』平成26年(2014年)4月号「霊界物語ゆかりの地探訪8 高熊山」p32