白旗団

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
Jump to navigation Jump to search

白旗団(びゃっきだん、ワイス・ファーネ、Weis Fahne)は、ドイツの新精神運動団体。1926年(大正15年)に大本と白旗団は提携を行なった。

概略

不明

大本との提携

出口王仁三郎の命を受けて宣教のため欧州で活動していた宣伝使・西村光月は、1926年(大正15年)5月15日に、ドイツのプフリンゲン(Pfullingen)にある新精神運動 白旗団の本部を訪問した。

白旗団の機関誌『白色旗』の編集人オー・ケイ・シュミットは、『ヘロルド・デ・エスペラント』誌上で大本の紹介記事を読んでおり、シュミットが大本の海外宣伝課にあてた1925年7月1日付の長文の手紙には、大本の運動についてなみなみならぬ関心が示されていた。

この手紙には、物質文明を超越して、近代人の退嬰的な傾向を克服し、実生活においても精神面においても、不幸な分裂を救済するためには、「内的外的ともに統一されたところの完全なる人間」をつくることを主張していた。

白旗団本部は、団長のシュヴァイツェル博士の住宅の一部があてられていた。

博士はよく肥えた老人であったが、シュミットはまだ23歳の青年であった。

西村はエスペランチストでもあるシュミットと会談して、次の取り決めを行なった。

  1. 大本と白旗団とは相互に記事や講演の交換を行なうこと。
  2. 白旗団はドイツで大本に関するドイツ語の単行本を発行すること。
  3. 白旗団は大本の主宰する世界宗教連合会に加入すること。
  4. 互いにその機関紙に広告を交換すること。
  5. 白旗団は大本の支部たること。同時に大本の欧州本部に白旗団の支部を設けること。もって協同一致の宣伝を行なうこと。

この取り決めによって、大本と白旗団との関係は固く結ばれることになった。

白旗団はドイツ文の大本宣伝冊子『新精神運動大本』(菊判34頁)を発刊した。初版は1万8千部つくられ、そのうち1万部は新精神運動の団体や、ドイツや外国における会員に、2千部はドイツ中の新聞社・雑誌社に送った。約50の新聞や雑誌がそれを紹介した。


出典

  • 『大本七十年史 上巻』789頁~791頁