三重の金殿
三重の金殿(みえのきんでん)は、霊界物語に登場する神殿。竜宮城にあったが、大洪水の前に「天の浮橋」に変化した。
概要
エピソード
- シオン山から運ばれて来た「顕国の御玉」は三重の金殿に深く秘蔵された。至堅至牢な三重の金殿に八重畳を布き、その上に玉を納めた御輿もろとも安置し、十二重の戸帳でこれを掩い、深く秘斎された。それより三重の金殿はにわかに光を増し、その光は天を照らし、葦原の瑞穂国を隈無く照り輝かした。〔第1巻第38章「黄金水の精」#〕
- 国祖隠退後、八王大神常世彦の神務は全く破壊され、祭典は年に一回行われるだけで、至聖至厳なるべき神殿は野ネズミの住み家となってしまった。竜宮城の三重の金殿は、最下層の間は常世姫の遊楽の場所となった。しかし顕国の御玉を祭った最高段に上ることは、いかに常世彦といえども、神威に畏れて敢行することが出来なかった。〔第5巻第1章「栄華の夢」#〕
- 聖地エルサレムや竜宮城で異変が多発するようになった。三重の金殿はにわかに鳴動し、天に向かって延長して雲にまで達し、その尖端が左右に分かれて東西に延長し、満天に黄金の橋を架け渡したように変わってしまった。これの丁字形の黄金橋を「天の浮橋(あまのうきはし)」と呼ぶ。→「天の浮橋」を見よ