肥の河
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肥の河(ひのかわ)は、日本神話で素盞嗚尊が八岐大蛇を退治した川。古事記では「肥の河」だが日本書紀では「簸の川」。霊界物語等の王仁三郎文献では厳密に使い分けがされているわけではなく、「肥の川」「簸野川」「日野川」とも書かれる。
霊界物語では古事記言霊解で「肥の河」が出て来る。〔第15巻第11章「大蛇退治の段」#〕
現実の肥の河
斐伊川
日本神話の肥の河は一般には斐伊川(ひいかわ)であるとされる。島根県仁多郡奥出雲町の船通山(せんつうざん)から流れ、宍道湖、中海を通って美保湾に注ぐ。
日野川
素盞嗚尊が八岐大蛇を退治した肥の河の河上の鳥髪(とりかみ)とは、一般には船通山の麓であるとされるが、王仁三郎は伯耆大山(ほうきだいせん)であると言う。→「伯耆大山#八岐大蛇を退治した山」参照
また肥の河とは日野川であるとする。日野川は鳥取県日野郡日南町の三国山(船通山の10kmほど南西に位置する)から流れ、伯耆大山の西麓を通って、美保湾に注ぐ。
斐伊川と日野川は流れる地域は異なるが、水源地や河口はほぼ同じ地域にある。