鹿島立(かしまだち)は、霊界物語第9巻第12章#の章題。

「鹿島立ち」とは、旅行の出発や、新しく物事を始めるための旅立ちを言う。広辞苑によると〈(鹿島・香取の2神が、天孫降臨に先だち葦原中つ国を平定した吉例に基づくとも、また、辺防の軍旅に赴く武人・防人が、鹿島神宮の前立《まえだち》、阿須波神に途上の安全を祈ったことに基づくともいう)旅行に出で立つこと。かどで。出立〉。

正鹿山津見の館に数日滞在していた淤縢山津見は、珍山彦駒山彦を伴い、再び宣伝に旅立とうとした。すると松竹梅の三姉妹が、自分たちも宣伝に一緒に連れて行って欲しいと頼んだ。珍山彦が〈女が三人寄れば姦《かしま》しいと云ふことがある。イヤもう、さうなれば鹿島立でなくて、かしましい立ちだ。併しながら其の志は感心々々〉と誉める。父・正鹿山津見も娘たちの勇気に感じて、旅立ちを許した。こうして松竹梅の三姉妹は淤縢山津見一行に加わって旅立った。