橘島
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概要
主なエピソード
第12巻第21章「立花島」#で舞台となる。天の岩戸開きの御神業の一部が行われる。
国武丸(呉の海をコーカス山の麓に向かって進んでいる[2])が橘島に着くと、6人の宣伝使(石凝姥、時置師、行平別、高光彦、玉光彦、国光彦)を始め船中の人々は一人も残らず島に上陸した。
この島には世界一切のあらゆる草木が繁茂し、稲麦豆粟黍の類、果物、蔓物総て自然に出来ている蓬莱の島である。天候不良のため、地上の山川草木は涸れ干し、萎れて生気を失っているにもかかわらず、この島だけは瑞々しく草木や果物が実っていた。
何処ともなく現れた高尚優美な橘姫は、右手に稲穂を持ち、左手に橙の実を携え、天の数歌を歌い終わって、稲穂と橙の実を天空高く放り上げると、四方に散乱し、豊葦原の瑞穂国(地球上)の食べ物果物は良く実り、万民安堵の神世の端緒が開かれた。これは天の岩戸開きの御神業の一部である。
橘姫は国光彦と結婚し、この島に永遠に鎮まって国土鎮護の神となった。古事記の誓約の段で現れた多岐都比売は橘姫の後身である。