大正維新の真相
Jump to navigation
Jump to search
大正維新の真相(たいしょういしんのしんそう)は、浅野和三郎の著書。大正8年(1919年)発行。大半は書き下ろしだが、一部分は大正6年後半に『神霊界』で発表した旧稿(#皇道大本概説)を訂正したものである[1]。書名は「大正維新」の真相だが、王仁三郎が唱えた「大正維新論」の解説はほんの数行書いてあるだけ(p161)で、三千世界の立替え立直しを大正維新と捉えており、本書のほとんどは皇道大本の教えの解説になっている。
目次
概要
題名 | 大正維新の真相 |
---|---|
著者 | 浅野和三郎 |
発行日 | 大正8年(1919年)10月1日 |
発行所 | 大日本修斎会 |
頁数 | 278 |
定価 | 1円 |
OBN | 1890 |
備考 |
- 昭和57年(1982年)に発行された『大本史料集成 Ⅱ運動篇』p137~184に、本書の第四版(大正8年12月25日発行)を底本にしたものが収録されている。
目次
- 緒言
- 序説
- p001/(一)世界の現状
- p008/(二)日本の修学時代の終結
- p014/(三)皇道大本の使命
- 第一章 宇宙の独一真神
- p017/(一)此神に対する理会の困難
- p021/(二)此神と宇宙
- p024/(三)霊力体の総本体
- p027/(四)時間と空間
- p029/(五)大正維新の真意義
- 第二章 宇宙の根本的大原則
- p037/(一)一元と二元との関係
- p043/(二)霊主体従
- p047/(三)進左退右
- p051/(四)天地日月星辰の剖判
- 第三章 造化の神界
- p057/(一)一神にして同時に多神
- p061/(二)顕幽の四階段
- p067/(三)幽之幽神
- 第四章 天の神界
- p072/(一)幽之顕神
- p081/(二)理想の標準
- 第五章 地の神界
- p093/(一)五彦神と三女神
- p102/(二)世界各地の至祖神
- p109/(三)元の活神と霊魂の神
- 第六章 世界に於ける日本国と綾部
- p118/(一)日本国と日本人
- p131/(二)世界の神都
- 第七章 皇道大本の出現と組織
- p142/(一)大本教祖の神憑
- p151/(二)大本教主の事業
- p158/(三)大正維新と教祖教主
- 第八章 天地惟神の大道
- p162/(一)真信仰と実務
- p172/(二)不完全なる在来の宗教哲学科学
- 第九章 大本神諭
- p182/(一)襤褸に包める宝珠
- p190/(二)神諭の内容
- p199/(三)神諭に対する臆説
- 第十章 皇典古事記と言霊学
- p204/(一)天下独歩の経典
- p210/(二)古事記の内容
- 第十一章 鎮魂帰神の神法
- p222/(一)鎮魂の特長
- p229/(二)四魂の運用
- p234/(三)生きたる宮
- p240/(四)正守護神と副守護神
- p245/(五)鎮魂帰神法の大主眼
- 第十二章 神罰天譴の降下
- p249/(一)行詰りの現代
- p257/(二)救はるべき身魂
- p266/(三)産土神
- p274/(四)皇道大本信条
皇道大本概説
本書の土台になっている『神霊界』掲載の旧稿とは、大正6年(1917年)後半に「浅野和邇三郎」名で発表され7回に分けて連載された「皇道大本概説」である。
- 6月1日号p15-24:序言、一 宇宙の独一真神と其顕現、二 神人両界の創造
- 7月1日号p21-33:(三)神霊界の大主宰者、(四)現世界の大主宰者、(五)地球上の大中心
- 8月1日号p29-33:(六)神人合一 祭政一致
- 9月1日号p29-32:(七)天地間純一無二の大道
- 10月1日号p27-32:(八)地球の大守神、(九)世界の大教主
- 11月1日号p33-41:(十)大本神諭、(十一)皇典古事記
- 12月1日号p27-33:(十二)生前死後の審判、(十三)産土神
大本略義
本書の第一章から第五章の(一)までは、出口王仁三郎の著述「大本略義」とほぼ同じ文章である。
「大本略義」は大正5年(1916年)9月に行われた講演の要旨を文章化したもので、大正8年(1919年)に大幅に加筆訂正されたものの、公刊はされず、写本によって教団内で読まれた[2]。それを本書に流用したようである。
「大本略義」は昭和32年(1957年)に抄出のタイプ印刷本が教団内の資料として少部数刊行された。昭和47年(1972年)に発行された『出口王仁三郎著作集 第一巻』に収録されたものが、完本が公刊された最初である。[2]
【目次】
- 序
- 大本の使命
- 真神
- 神と宇宙
- 霊力体
- 時間と空間
- 一元と二元
- 霊主体従
- 進左退右
- 天地剖判
- 顕幽の神称
- 幽の幽
- 幽の顕
- 理想の標準
- 厳瑞二霊