グロスの沼(ぐろすのぬま)は、霊界物語に登場する沼。紫微天界の葦原の国土(旧名・グロスの島)にある。後に「鏡の沼」に改名する。
グロスの沼にはグロノス、ゴロスという邪神が住み、天地を撹乱していた。朝香比女の神は忍ケ丘に大本営を置き、初頭比古の神、起立比古の神、立世比女の神、天晴比女の神の四柱を、グロス沼の邪神征伐に向かわせた。四柱の神が言霊を宣ると、グロノスとゴロスは水面をのたうち回り、鷹巣の山(たかしのやま)の方面さして逃げて行った。曲神が逃げ去った沼は鏡のように照り輝いた。これよりグロスの沼は「鏡の沼」と名を改める。〔第78巻第7章「四神出陣」#~第8章「鏡の沼」#〕