中津滝(なかつたき)は、霊界物語に登場する滝。紫微天界の高照山にある。「中滝(なかたき)」とも呼ぶ。
如衣比女の神は御子(美玉姫の命)が日に月に育つのを楽しみにして、高照谷の中津滝で禊をしようと滝壺に飛び込んだ。すると猛烈な渦に巻き込まれて水底深く沈んでしまう。如衣比女の神は、頭に鹿のような大きな角を生やした大蛇くわえられて水中に姿を隠し、昇天してしまった。〔第73巻第23章「中の高滝」#〕
それを聞いた太元顕津男の神は、如衣比女の神を弔い、大蛇を言向け和すため、高日の宮で言霊を宣り上げる。大御母の神たちは中津滝の周囲に整列し、生言霊を宣り上げる。すると大蛇は両眼に涙を流し、天に向かって逃げて行った。〔第73巻第24章「天国の旅」#~第25章「言霊の滝」#〕