破軍の剣
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概要
登場場面
次の3回登場する。いずれも第3巻。
- 「たちまち百雷の一時にとどろく如き音響とともに、破軍星の精魂たる武満彦命降りきたり、破軍の剣をもつて空中を切り捲りたまふにぞ、今まで春日姫と思ひし女性は、銀毛八尾の悪狐と化し、そこに斃死しゐたりける。」〔第3巻第32章「破軍の剣」#〕
- 「進退いよいよ谷まりたる天使長大八洲彦命以下の天使神将は、やむをえず大神の禁を破つて破軍の剣を抜き放ち、寄せくる空中の敵軍目がけて打ち振るやいなや、剣の尖より不思議の神光あらはれ、天地四方に雷鳴電光おこり、疾風吹き荒び雨の降るがごとく、数百千の磐船は一隻も残らず地上に墜落し、敵軍の大半はほとんど滅亡したりける。さしも猛烈なる敵の魔軍も、大八洲彦命以下の神司らの犠牲的英断と破軍の剣の威徳をもつて、もろくも潰滅したりける。」〔第3巻第43章「配所の月」#〕
- 「言霊姫はまたもや破軍の剣を抜放ち、敵の魔軍にむかつて前後左右に空中目がけて打ち振りしにぞ、宝剣の威徳ただちに現はれたまひて、敵の将卒は雨のごとく地上に落下し、あるひは火焔の中に墜落して黒焦となり滅亡したり。」〔第3巻第44章「可賀天下」#〕