一霊四魂
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一霊四魂(いちれいしこん)とは、
(1) 霊魂のこと。直霊(一霊)と、荒魂・和魂・奇魂・幸魂(四魂)から成る。
本ページでは(1)について解説する。
一霊四魂は人間の霊魂の構造を現す言葉である。
正欲
正欲は名位寿富(めいいじゅふう)の四つあり、義を併立する。
名は美を欲し、位は高を欲し、寿は長を欲し、富は大を欲す[1]。
義…四魂…正欲
- 断…荒魂…位、高
- 制…和魂…富、大
- 割…幸魂…寿、長
- 裁…奇魂…名、美
吾人の身に最も貴きものは、名と位と寿と富とであるが、これを与奪する大権利を有するものは、大霊魂である。故にこの四欲なるものは神賦の正欲である。
しかるに俗学者輩、みなこの真理を悟らず、自暴自棄し、まさに貴きを外に求めんとして居るが、何ぞそれ、身に貴きものは、この四欲の外に求めて得べけんやである。
名を後世にまで輝かすは、人生の目的の第一の要素である。しかしてその名は、必ず美を欲すべきである。位地を保つは、人生万業の上において最も必要なる要素である。しかしてその位置は、高きを欲すべきである。寿は人生の柱石であって、万業を為すに最も必要なる基本である。しかして寿は、最も長きを欲すべきである。富は人格を保つ上において第一の要具である。万業の資本である。しかして富は最も大を欲すべきである。
第10巻第29章「言霊解三」#では「正欲」という言葉は使われていない。単に「欲」と呼んでいる。
四つの正欲を一度に呼ぶ時の順序は必ず「名位寿富」である。ただし「富」が「福」や「宝」に置き換えられたり、「寿」が「命」に置き換えられる場合もある。
【用例】