顕国の宮
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顕国の宮(うつしくにのみや)は、霊界物語に登場する宮。コーカス山にある。最初はウラル教の管掌だったが、三五教の管掌となった後、「飯成の宮(いいなりのみや)」と改称された[1]。
概要
主なエピソード
大気津姫(ウラル彦・ウラル姫を始め、衣食住に贅を尽くす体主霊従人種のこと)の一隊は、コーカス山中の最も風景の佳い場所に荘厳な宮殿を建設した。国魂の神として大地の霊魂である金勝要大神を始め、大地の霊力である国治立命、大地の霊体である素盞嗚尊の神霊を鎮祭した。この宮を「顕国の宮」と呼ぶ。
鎮祭の祭典は三日間続いた。数多の八王神(やっこすがみ)、ヒッコス、クスの神(奇の神)たちは、酒に溺れ、歌い、踊り、舞い狂う。神殿は恐ろしい音を立てて鳴動を始めた。そこへ三五教の宣伝使たち(松竹梅の宣伝使、石凝姥神、天之目一箇神、淤縢山津見神、時置師神、八彦神、鴨彦神)が現れて宣伝歌を歌うと、神殿の鳴動はピタリと止んだ。大気津姫の一派は逃げ去った。
石凝姥神、天之目一箇神、天之児屋根神は、高倉ら白狐に、顕国の宮に捧げ奉れる稲、麦、豆、黍、粟の穂を銜えさせ、世界各地に播種させた。
その後、国治立命、神素盞嗚命、金勝要神の三柱を祭り、名を「飯成の宮」と改めた。〔ここまで、第11巻第23章「保食神」#〕
神須佐之男命は地教山を発ち、顕国の宮に入り、天之目一箇神に十握の剣を多数造らせ、またアルプス山に派遣して鋼鉄を掘らせ数多の武器を造らせた。これが天照皇大神に疑いを持たせる種となる。〔第11巻第24章「顕国宮」#〕