「盤古大神」の版間の差分
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* 「塩長彦」と呼ばれることよりも、「盤古大神」や「盤古神王」と呼ばれることの方が多い。<ref>使用回数は、塩長彦52回、盤古大神148回、盤古神王145回</ref> | * 「塩長彦」と呼ばれることよりも、「盤古大神」や「盤古神王」と呼ばれることの方が多い。<ref>使用回数は、塩長彦52回、盤古大神148回、盤古神王145回</ref> | ||
* {{rm|5|46|油断大敵}}で盤古神王は[[ウラル彦]]によって[[ウラル山]]の宮殿から追放され、[[聖地エルサレム]]に逃げ落ちた<ref>{{rm|5|46|油断大敵}}:〈ウラル彦は勢を得て、遂に氷炭相容れざる盤古神王をウラル山上より駆逐せむとし、暗夜に乗じて八方より短兵急に攻め寄た〉〈奥殿に賓客として留まり居たる宣伝使日の出神は、盤古神王を励まし、塩長姫および塩治姫と共に夜陰に紛れてウラルの深林に隠れ、辛うじて聖地ヱルサレムに難を逃れ、荒れ果たる聖地に形ばかりの仮殿を造り〉</ref>。次章{{rms|5|47|改言改過}}でウラル彦は自ら盤古神王と名乗って、偽の盤古神王となった<ref>{{rm|5|47|改言改過}}:〈ウラル彦、ウラル姫は、一時地上の神界を意の如くに掌握し、権勢並ぶものなく、遂に盤古神王を排斥して自らその地位になほり、茲に盤古神王と自称するに致つた〉</ref>。それ以降の「盤古神王」は塩長彦を指す場合と、ウラル彦を指す場合がある。 | * {{rm|5|46|油断大敵}}で盤古神王は[[ウラル彦]]によって[[ウラル山]]の宮殿から追放され、[[聖地エルサレム]]に逃げ落ちた<ref>{{rm|5|46|油断大敵}}:〈ウラル彦は勢を得て、遂に氷炭相容れざる盤古神王をウラル山上より駆逐せむとし、暗夜に乗じて八方より短兵急に攻め寄た〉〈奥殿に賓客として留まり居たる宣伝使日の出神は、盤古神王を励まし、塩長姫および塩治姫と共に夜陰に紛れてウラルの深林に隠れ、辛うじて聖地ヱルサレムに難を逃れ、荒れ果たる聖地に形ばかりの仮殿を造り〉</ref>。次章{{rms|5|47|改言改過}}でウラル彦は自ら盤古神王と名乗って、偽の盤古神王となった<ref>{{rm|5|47|改言改過}}:〈ウラル彦、ウラル姫は、一時地上の神界を意の如くに掌握し、権勢並ぶものなく、遂に盤古神王を排斥して自らその地位になほり、茲に盤古神王と自称するに致つた〉</ref>。それ以降の「盤古神王」は塩長彦を指す場合と、ウラル彦を指す場合がある。 | ||
* さらに{{rm|7|1|日出山上}}では[[日の出神]]が、今[[聖地エルサレム]]にいる盤古神王は[[紅葉別]] | * さらに{{rm|7|1|日出山上}}では[[日の出神]]が、今[[聖地エルサレム]]にいる盤古神王は[[紅葉別]]であると述べている。塩長彦本人は日の出神によって地教山に移動した。<ref>{{rm|7|1|日出山上}}:〈ヱルサレムに現はれ給ふ盤古神王は、真の塩長彦命なれども、現在は仔細あつて地教の山に隠れ給ひ、ヱルサレムに在す盤古神王は、勢力微々たる国治立命の従神'''紅葉別命'''、今は盤古神王と故あつて偽り、天下の形勢を観望しつつあり(略)盤古神王をヱルサレムに迎へ奉り、かつまた地教山に遷し奉りしは斯く申す日の出神なり〉</ref> | ||
* [[第二次大本事件]]の際に当局は、盤古大神は[[瓊々杵尊]]のことだと解していた<ref>『大本史料集成 3』{{obc|B195503c2201|第1節 予審終結決定}}」:〈然るに国常立尊の退隠後支那に生し給ひたる盤古大神即ち'''瓊々杵尊'''日本に渡来せられ国常立尊の後を襲ひ給ひ」「茲に於て至仁至愛の大神は命令を下したる為盤古大神即ち天孫'''瓊々杵尊'''は地上の統治権を国常立尊即ち大国主命に返還するの巳むなきに至りたるに現御皇統は今猶日本を統治し給へり〉</ref>。それに対して王仁三郎は、そんなことは自分は書いていない、盤古大神という霊が世界に根を張って邪魔しているので、日本がまだ、天孫の神勅である世界統一が果たせていないという意味だ、と述べている。<ref>『大本史料集成 3』「{{obc|B195503c220206|地裁公判速記録(6)}}」:〈それで「盤古大神即ち瓊々杵尊」、こんなことは書いてありまへぬ、思うたこともない、是は盤古大神なる霊が──世界に根を張つてる処の悪霊が邪魔をして居るから、それで此の日本が今日迄、天孫の御神勅通り、世界を統一することがまだ出来て居らぬ、と云ふ意味で、世界には色々の悪魔が居ると云ふのです〉</ref> | * [[第二次大本事件]]の際に当局は、盤古大神は[[瓊々杵尊]]のことだと解していた<ref>『大本史料集成 3』{{obc|B195503c2201|第1節 予審終結決定}}」:〈然るに国常立尊の退隠後支那に生し給ひたる盤古大神即ち'''瓊々杵尊'''日本に渡来せられ国常立尊の後を襲ひ給ひ」「茲に於て至仁至愛の大神は命令を下したる為盤古大神即ち天孫'''瓊々杵尊'''は地上の統治権を国常立尊即ち大国主命に返還するの巳むなきに至りたるに現御皇統は今猶日本を統治し給へり〉</ref>。それに対して王仁三郎は、そんなことは自分は書いていない、盤古大神という霊が世界に根を張って邪魔しているので、日本がまだ、天孫の神勅である世界統一が果たせていないという意味だ、と述べている。<ref>『大本史料集成 3』「{{obc|B195503c220206|地裁公判速記録(6)}}」:〈それで「盤古大神即ち瓊々杵尊」、こんなことは書いてありまへぬ、思うたこともない、是は盤古大神なる霊が──世界に根を張つてる処の悪霊が邪魔をして居るから、それで此の日本が今日迄、天孫の御神勅通り、世界を統一することがまだ出来て居らぬ、と云ふ意味で、世界には色々の悪魔が居ると云ふのです〉</ref> | ||
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盤古大神(ばんこだいじん)または盤古神王(ばんこしんのう)は、霊界物語の登場人物。塩長彦の称号。 →詳細は「塩長彦」
概要
- 「ばんこしんのう」は旧仮名遣いだと「ばんこしんわう」になる。
- 「盤古」とはもともと〈中国で、天地を開闢した神の名〉〔広辞苑〕である。
- 塩長彦は太陽界から「支那の北方に降りた」[1]神なので、中国の神話に由来して「盤古」と名付けられたようである。[2]
- 第5巻第17章「勢力二分」#で、大自在天・大国彦が「常世神王」と改称したことに対抗して、盤古大神は「盤古神王」に改称した。[3]
- 「塩長彦」と呼ばれることよりも、「盤古大神」や「盤古神王」と呼ばれることの方が多い。[4]
- 第5巻第46章「油断大敵」#で盤古神王はウラル彦によってウラル山の宮殿から追放され、聖地エルサレムに逃げ落ちた[5]。次章第47章「改言改過」#でウラル彦は自ら盤古神王と名乗って、偽の盤古神王となった[6]。それ以降の「盤古神王」は塩長彦を指す場合と、ウラル彦を指す場合がある。
- さらに第7巻第1章「日出山上」#では日の出神が、今聖地エルサレムにいる盤古神王は紅葉別であると述べている。塩長彦本人は日の出神によって地教山に移動した。[7]
- 第二次大本事件の際に当局は、盤古大神は瓊々杵尊のことだと解していた[8]。それに対して王仁三郎は、そんなことは自分は書いていない、盤古大神という霊が世界に根を張って邪魔しているので、日本がまだ、天孫の神勅である世界統一が果たせていないという意味だ、と述べている。[9]
関連項目
外部リンク
脚注
- ↑ 第2巻総説#
- ↑ 第3巻凡例#:〈「支那」の人民が天王聖母として尊崇するところのものが盤古大神〉
- ↑ 第5巻第17章「勢力二分」#:〈そして盤古大神を盤古神王と改称し、常世神王にたいして対抗する事となつた〉
- ↑ 使用回数は、塩長彦52回、盤古大神148回、盤古神王145回
- ↑ 第5巻第46章「油断大敵」#:〈ウラル彦は勢を得て、遂に氷炭相容れざる盤古神王をウラル山上より駆逐せむとし、暗夜に乗じて八方より短兵急に攻め寄た〉〈奥殿に賓客として留まり居たる宣伝使日の出神は、盤古神王を励まし、塩長姫および塩治姫と共に夜陰に紛れてウラルの深林に隠れ、辛うじて聖地ヱルサレムに難を逃れ、荒れ果たる聖地に形ばかりの仮殿を造り〉
- ↑ 第5巻第47章「改言改過」#:〈ウラル彦、ウラル姫は、一時地上の神界を意の如くに掌握し、権勢並ぶものなく、遂に盤古神王を排斥して自らその地位になほり、茲に盤古神王と自称するに致つた〉
- ↑ 第7巻第1章「日出山上」#:〈ヱルサレムに現はれ給ふ盤古神王は、真の塩長彦命なれども、現在は仔細あつて地教の山に隠れ給ひ、ヱルサレムに在す盤古神王は、勢力微々たる国治立命の従神紅葉別命、今は盤古神王と故あつて偽り、天下の形勢を観望しつつあり(略)盤古神王をヱルサレムに迎へ奉り、かつまた地教山に遷し奉りしは斯く申す日の出神なり〉
- ↑ 『大本史料集成 3』第1節 予審終結決定#」:〈然るに国常立尊の退隠後支那に生し給ひたる盤古大神即ち瓊々杵尊日本に渡来せられ国常立尊の後を襲ひ給ひ」「茲に於て至仁至愛の大神は命令を下したる為盤古大神即ち天孫瓊々杵尊は地上の統治権を国常立尊即ち大国主命に返還するの巳むなきに至りたるに現御皇統は今猶日本を統治し給へり〉
- ↑ 『大本史料集成 3』「地裁公判速記録(6)#」:〈それで「盤古大神即ち瓊々杵尊」、こんなことは書いてありまへぬ、思うたこともない、是は盤古大神なる霊が──世界に根を張つてる処の悪霊が邪魔をして居るから、それで此の日本が今日迄、天孫の御神勅通り、世界を統一することがまだ出来て居らぬ、と云ふ意味で、世界には色々の悪魔が居ると云ふのです〉