「神示の宇宙」の版間の差分
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* 氷山が解けるという現象は地球に近い氷山が解けているだけであり、大部分の氷山は決して解けることがない。〔47〕 | * 氷山が解けるという現象は地球に近い氷山が解けているだけであり、大部分の氷山は決して解けることがない。〔47〕 | ||
* 地球は一種の光輝を有しており、暗体ではない。〔47〕 | * 地球は一種の光輝を有しており、暗体ではない。〔47〕 | ||
地球が平面だという説は古代より世界各地に存在する。また近年では「フラットアース」としてキリスト教原理主義や陰謀論の文脈から地球平面説を主張する人たちがいる。しかしそれらは人間の目から見た地球が平面だという説であり、神の目から見た地球は平面だとする王仁三郎の地平説とは似て非なるものである。 | |||
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== 脚注 == | == 脚注 == |
2025年5月25日 (日) 13:38時点における最新版
神示の宇宙(しんじのうちゅう)とは、
(1) 霊界物語第4巻第9篇「宇宙真相」に含まれる、第46章から第50章までの5つの章の章題。[1]
(2) 上記5章及び関連する諸教示で示された宇宙観を「神示の宇宙」と呼ぶ。つまり出口王仁三郎が説く宇宙観、宇宙に関する宗教思想のこと。これは人間の次元ではなく、神の目[2]から見た宇宙の姿であり、神示の宇宙観である[3]。したがって現代科学が説く宇宙観とは全く異なっている。
本項では(2)について解説する。
概要
- 王仁三郎は神示の宇宙を著した理由として〈国祖大神以下の神々の御退隠について、その地点を明示する必要上、神示の宇宙を次章に述べ示さむとす〉と記している〔第4巻第45章「あゝ大変」#章末〕。
- 霊界物語に書き記した神示の宇宙は現代の学者に分からせるためではなく、〈幾百年後の智者学者の為めに書き残して置くのである〉と王仁三郎は述べている。〔玉鏡「神示の宇宙」#〕
- 神示の宇宙の最大の特徴は、地球は「球」ではなく平らな「地平」だという「地平説」である(後述)。ただし神の目から見た場合に平面に見えるということであり、人間の目から見た時には球体である。
「神示の宇宙」全5章以外に、神示の宇宙観に言及した教示として次のものがある。
主な内容
文末の〔00〕内の2桁の数字は、そのことが記述されている第4巻内の章番号を表す。
宇宙の基本的な構造



- いわゆる太陽系宇宙を「小宇宙」と呼ぶ。〔46〕 (ただし天文学で言う太陽系宇宙や小宇宙と同一の概念ではない。後述のように、この「小宇宙」には北極星や北斗七星なども含まれる)
- 宇宙全体を「大宇宙」と呼ぶ。大宇宙には小宇宙が56億7千万個ある。〔46〕
- われわれが住む小宇宙の高さは、縦が56億7千万里、横も56億7千万里ある。(1里4kmで計算すると56億7千万里は226億8千万km)〔46〕
- 小宇宙の霊界を修理固成する神を国常立命と呼び、大宇宙を統括する神を大六合常立命または天之御中主大神と呼ぶ。〔46〕
- 小宇宙は「大空《たいくう》」と「大地《だいち》」の二つの領域に二大別される。両者の間は「中空《ちゅうくう》」と呼ぶ。〔46〕
- 大空および大地の厚さはそれぞれ28億3500万里ある。〔46〕
- 大空には、太陽および諸星が配置される。(第2図参照)〔46〕
- 中空には月(太陰)および北極星、北斗七星、三ツ星等が配置される。〔46〕
- 大地には地球および「地汐《ちげき》」、「地星《ちせい》」が配置される。地汐・地星は地底にある。〔46〕
- 大空の星は「火水《ほし》」と呼び、大地の地星は「水火《しお》[5]」と呼ぶ。〔46〕
- 大空の星と、大地の地星の数は、同じだけある。〔46〕
- 大空の星はそれぞれ光っており、光のない「暗星」と球竿状になっている。(星と暗星が鉄アレイのようにつながっている=球竿状。第1図参照)〔46〕
- 大空の暗星の数は、光星の100倍以上ある。〔46〕
- 大地の氷山の最高部と、大空の最濃厚部とは密着している。〔46〕
- 大空は清く軽く、大地は濁り重い。〔46〕
- 大空の中心には太陽が結晶している。太陽の大きさは大空の約150万分の1である。地球も大地の約150万分の1の容積がある。〔46〕
- 銀河は、太陽の光が大地の氷山に放射され、それが大空に反射し、その反射した光によって、大空にある無数の暗星がわれわれの目に見える。銀河の外縁に凸凹があるのは、氷山の高低に凸凹があるからである。〔47〕
- 小宇宙の圏外を「大虚空《だいこくう》」と呼ぶ。〔47〕
- 彗星は大虚空を運行した時に、大地から眺めることができる。〔47〕
- 大虚空は青色、大空は緑色をしている。われわれは大空の色だけでなく、青色の大虚空も共に通して見るために、碧色に見える。〔47〕
- 小宇宙を外から見ると、大空は大地よりずっと薄い紫、赤、青などの色の霊衣で覆われている。大地は黄、浅黄、白などの色の霊衣で包まれている。宇宙全体は紫色をしている。これを「顕国の御玉」と呼ぶ。〔47〕
- わが小宇宙は、他の小宇宙とそれぞれ霊線で、蜘蛛の巣のように四方八方に連絡し、通じあっている。(第5図参照)〔47〕
- 他の小宇宙には、われわれの地球と同じような人間や動植物は生息していない。わが小宇宙の、地球以外の星には、神々はいるが、地球上に棲息するような生物はいない。(→詳細は「宇宙人」)〔47〕
傾斜運動
- 太陽は自働的傾斜運動を行っている。ただし位置は大空の中心にあり、変わることはない。〔46〕
- 地球は大地の表面の中心にあり、大地全体と共に、自働的傾斜運動を行っている。その傾斜の程度によって、昼夜や春夏秋冬の区別が生じる。小傾斜は1日ごとに行われ、大傾斜は四季ごとに行われる。彼岸の中日(春分、秋分)には太陽と地球の大傾斜が揃う時である。また60年ごと、約360年ごとにも、それぞれ大々傾斜が行われる。大地と地球が大変動を来す時は、極大傾斜が行われる時である。〔46〕
- 太陽が東から昇り西に沈むのは人間の目から見た現象である。神の目から見た場合には、太陽も地球も位置を変化させず、単に自働的傾斜を行っているだけである。〔46〕
太陽

- 太陽は暗体である。太陽の色が白っぽい赤に見えるのは、水が光っているからである。〔47〕
- 太陽の背後には「水球《すいきゅう》」があり球竿状になっている。その水球から水気を湧出し、本来暗黒である太陽を助けて火を発せさせ、光り輝かせている。〔46〕
- 小宇宙は互いに牽引している。それと同様に、太陽の位置が固定されているのは、諸星の牽引力による。〔47〕
- 諸星はみなそれ自体が光っており、太陽より高い位置にある。〔47〕
- 太陽と地球との距離は、小宇宙の直径の8分の1(56億7千万里÷8=7億875万km)である。〔47〕
- 太陽の光は大空に向かっては放射されない。懐中電灯のように、すべて大地に向かって放射されている。(第3図参照)〔47〕
- 太陽はその中心に、水球から水を適度に注入して、天空に燃えて光を放射する。大地は、氷山や水の自然の光を、地中の火球から調節して、それ自体の光を適度に発射している。〔48〕
月

- 中空《ちゅうくう》の月(太陰)は、大空《たいくう》の太陽と同じ容積があり、一定不変の軌道を運行する。(太陽も地球も動かずに傾斜運動を行っているだけであり、月のみが軌道を回って動いている)〔46〕
- 月は天地の水気を調節し、太陽が酷熱にならないように、また大地が極寒極暑にならないように、保護している。〔46〕
- 月の形は円球で、半面は水球であり透明体であり、光り輝いている。他の半面は火球である。(第4図参照)〔46〕
- 月は中空を、西から東に運行する。それに伴い、地汐《ちげき》によって水を地球に送らせ、あるいは退かせている。それにより満潮・干潮の現象が起きる。〔46〕
- 月の火球は呼気作用を司り、大地の地汐は吸気作用を司る。〔46〕
- 「月の大神様はこの世の御先祖様である」という神諭は、月が大空と大地の呼吸作用(火水)を調節していることを示している。〔46〕
- 「富士と鳴門の仕組が致してある」という神諭は、火球の出口は富士山であり、地汐は鳴門を入口として水を地底に吸い込んでいることを示している。〔46〕
- 火球と地汐からは、人体の血管や神経のように、四方八方に脈絡が地球表面に通じている。〔46〕
- 宇宙全体で最も重要な役目を果たしているのは、月である。宇宙の万物は月の運行に微妙かつ重大な関係を持っている。〔47〕
- 月は29日余で中空を一周する。ただし自転はしない。単に同一の姿勢を保ち、西から東に向かって運行している。〔47〕
- 第1図の上線を通過している時だけわれわれの目に見える。下線を通過している時はわれわれの目には見えない。月が上線を運行する時は月読命の活動であり、下線を運行する時は素盞嗚尊の活動である。〔47〕
- 月面の模様は、地球の五大洲の影が月面に映っているのである。そのためいつも同じ模様が見えている。月の欠けた半面に朧気な影が見えるのは、月それ自体の影である。つまり月の半面の火球の部分が見えているのである。〔47〕
地球

- 地球は、円球ではなく、平面の「地平」である。〔46〕
- 大地には「火球《かきゅう》」があり、地球と球竿状になっている。火球は地球に熱を与え、光輝を発射している。〔46〕
- 宇宙には本来東西南北の区別は存在しないが、仮に東西南北を言うのであれば、大地の中心にある地球が北極に当たる。「北《きた》」とは「気垂《きたる》」「水火垂《いきたる》」「呼吸垂《いきたる》」の意であり、「南《みなみ》」とは「皆見《みなみ》える」という意味の言霊である。〔47〕
- 地球は大地の中心にある一部分であり、大地の大部分は氷山である。その氷山は地球から離れるほど険峻になる。〔47〕
- 氷山が解けるという現象は地球に近い氷山が解けているだけであり、大部分の氷山は決して解けることがない。〔47〕
- 地球は一種の光輝を有しており、暗体ではない。〔47〕
地球が平面だという説は古代より世界各地に存在する。また近年では「フラットアース」としてキリスト教原理主義や陰謀論の文脈から地球平面説を主張する人たちがいる。しかしそれらは人間の目から見た地球が平面だという説であり、神の目から見た地球は平面だとする王仁三郎の地平説とは似て非なるものである。
- 地球平面説 - ウィキペディア:
星
- 地上から見て、諸星の運行にとても遅速があるように見えるのは、星の位置に遠近、高低の差があるため、急速に運行するように見える星があったり、遅く運行するように見える星があるのである。大地に近く、低い星は速く運行しているように見え、遠く高い星は遅く運行しているように見える。たとえば汽車の窓から山を眺めると、近くの山は急速に汽車と反対方向に動いて見え、遠方にある山は動かずに見えたり、極めて遅く動いて見えるのと同じ理由である。〔48〕
- 大空の諸星の光度に強弱、厚薄があり、光の色が一定していないのは、星の老若や大小によるものではない。水火の調節の分量及び金銀銅鉄などの包含の多少によって、種々に光色が変わって見えるのである。水の分量が多い星は白光し、火の分量が多い星は赤色となる。〔49〕
- 星の光が五光射形に見えるのは火の分量が多い星であり、六光射形に見えるのは水の分量が多い星である。火という字は五光射形をしており、水という字は六光射形をしている。また、五は天・火を象り、六は地・水を象る。〔49〕
- 星は太陽のように自働的傾斜運動をしない。〔49〕
- 星は月球のように星自体が安定して光っているので、五光射・六光射が地球からよく見える。〔49〕
- 太陽も傾斜運動をしなかったら、五光射形または六光射形に見える。しかし傾斜運動を激しく行っているため、円く見えるのである。〔49〕
- 北斗七星は(北極星を中心に)円を描いて運行しているように地上から見えるが、大空の傾斜運動と大地の傾斜運動によって、運行しているように見えるだけである。(この現象を理解するための実験)たとえば雨傘を広げて、その中心部に北極星を、やや下に北斗七星を描き、その他傘の一面に星を描き、傘の柄を握って東西南北と傾斜運動をさせてみると、北斗七星は円を描いて軌道を巡るように見える。傘の端になるほど、そこに描いた星が、東から西へ運行するように見える。〔49〕
- 大地の中心は北極つまり地球である。しかし大地に直射する太陽光線の中心は赤道である。これも太陽の傾斜運動と地球の傾斜運動との関係で、太陽光線の中心が地球の中心つまり〈北部なる我日本〉に直射しないのである。〔49〕
- 赤道から南に行くほど、北極星や北斗七星がだんだんと低く見え、ついには見えなくなってしまう。これは大空と大地の傾斜の程度と、自分がいる位置とに関係している。これは雨傘を2本上下に合わして傾斜回転をさせてみると、その理由が分かってくる。〔49〕
霊素と体素
- 宇宙には「神霊原子」というものがある[6]。「霊素」または「火素」とも呼ぶ。この火素は万物に包含されており、空中にも充満している。〔50〕
- 「体素」または「水素」と呼ぶものもある。〔50〕
- 火素と水素とが互いに抱擁帰一して、「精気」が宇宙に発生する。〔50〕
- 精気から「電子」が生まれ、電子は発達して宇宙に「電気」を発生し、万物の活動の原動力となる。〔50〕
- この霊素(火素)を神界にては、高皇産巣日神と呼び、体素(水素)を神御産巣日神と呼ぶ。〔50〕
- この霊体二素の神霊から、科学で言う「電気」が発生し、宇宙に八力(動静解凝引弛合分)が完成し、ついに大宇宙・小宇宙が形成された。〔50〕
- 霊体の二大原動力から発生した電気の応用が進み、無線・電信や電話やラジオが活用されるようになったのは、五六七神政の魁けとして結構なことである。しかし電気の濫用によって、宇宙の霊妙なる精気を費消すればするだけ、反対に「邪気」を発生させて宇宙の精気を抹消し、そのために人間を始め一切の生物を軟弱にさせ、精神的に退化させている。邪悪の気が宇宙に満ちれば満ちるほど、空気は濁り、悪病が発生し、害虫が増加する。電気よりもさらに進んで不増不減の「霊気」を使うようになれば、邪気の発生を防ぎ、至粋至純の精気によって、世界は完全に治まってくる。〔50〕
【関連する教示】
関連項目
脚注
- ↑ 戦前の版では「〔其一〕」のように亀甲括弧で括られ、漢字で「其」だが、戦後の校定版や愛善世界社版では括弧は無く、「その一」のように平仮名で「その」と表記されている。これは単なる表記の問題であり重要ではない。オニペディアでは「その一」のように表記する。
- ↑ 第4巻第46章「神示の宇宙 その一」#:〈神の眼より見る時は、太陽、地球共に少しも位置を変ずることなく〉
- ↑ 第4巻第47章「神示の宇宙 その二」#:〈自分の宇宙観は凡て神示の儘なれば、現代の天文学と如何なる交渉を有するや否やは全然自分の関知するところにあらず〉
- ↑ 〈大地の氷山を溶解したる水は大地中心の凹部なる地球に向つて流れ集まり〉
- ↑ 旧仮名遣いでは「しほ」
- ↑ 文脈上は霊素(火素)のみを神霊原子と呼ぶようだが、体素(水素)も神霊原子なのかも知れない。つまり神霊原子には霊素と体素の2種類あるということなのかも知れない。