「水茎文字」の版間の差分
編集の要約なし |
編集の要約なし |
||
| 14行目: | 14行目: | ||
* 一般に神代文字は、文字の配列表として「ひふみ」や五十音図を使用している。それに対し水茎文字は「[[真素美の鏡]]」という75文字を特殊な順序で配列した表を用いる。この特殊配列の思想的背景に「[[天津金木]]」による宇宙生成の理論がある。 | * 一般に神代文字は、文字の配列表として「ひふみ」や五十音図を使用している。それに対し水茎文字は「[[真素美の鏡]]」という75文字を特殊な順序で配列した表を用いる。この特殊配列の思想的背景に「[[天津金木]]」による宇宙生成の理論がある。 | ||
* 神代文字の一つ一つの文字の形は、平仮名・片仮名やアルファベットのように全ての文字が互いに関連のない独自の形状をしている場合と、ハングル文字のように子音のパーツと母音のパーツを組み合わせた構造をしている場合とがある。水茎文字は後者だが、単純に子音・母音が合成されているのではなく、前述した「[[天津金木]]」による特殊ルールによって構成されている。 | * 神代文字の一つ一つの文字の形は、平仮名・片仮名やアルファベットのように全ての文字が互いに関連のない独自の形状をしている場合と、ハングル文字のように子音のパーツと母音のパーツを組み合わせた構造をしている場合とがある。水茎文字は後者だが、単純に子音・母音が合成されているのではなく、前述した「[[天津金木]]」による特殊ルールによって構成されている。 | ||
== 文字の構造 == | |||
文字は円形と縦棒、横棒の組み合せである。一見、他の[[神代文字]](特に阿比留文字)やハングル文字に似ていそうだが、構造は全く異なる。 | |||
それらの文字は、子音パーツと母音パーツの単純な組み合せによって一つの文字を作り出している。水茎文字にも子音([[言霊学]]だと母音と呼ぶ)パーツと母音(言霊学だと父音と呼ぶ)パーツがあるが、単純な組み合せではなく、少々複雑である。 | |||
なお、国語学の子音は言霊学だと母音([[九大母音]])と呼び、国語学の母音は言霊学だと父音([[五大父音]])と呼ぶ。言葉が混乱するためここでは仮に、子音パーツをCP(Consonant parts)、母音パーツをVP(Vowel parts)と呼んで説明する。また水茎文字では、五十音表からは除外されているヤ行エイ、ワ行ウも含めて75種の文字がある。そのためア行アオウエイであることを明示したい場合には、㋐㋔㋒㋓㋑という丸囲み文字を使ことで、ヤ行エイ、ワ行ウと区別する。 | |||
水茎文字の75文字を配列するのに「[[真素美の鏡]]」と呼ぶ表が使われる。横5マス、縦15マス、計75マスある。一番下段の右から㋐㋔㋒㋓㋑([[五大父音]])が配置される。この5つがVPとなる。 | |||
㋐列は「咽の韻」、㋔列は「唇の韻」、㋒列は「口の韻」、㋓列は「舌の韻」、㋑列は「歯の韻」と名付けられている。これは㋐㋔㋒㋓㋑を発声する時に、それぞれ咽唇口舌歯を使うという意味のようである。 | |||
75声(しちじゅうごせい。「音」とか「文字」ではなく「声」と呼ばれる場合が多い)は3行15声ずつグループ化される。㋐ワヤの3行15声は「咽の音」であり「地の座」である。マバパの3行15声は「唇の音」であり「水の座」、ハサザは「口の音」「結の座」、タラナは「舌の音」「火の座」、カガダは「歯の音」「天の座」である。(3声ずつ連続させて呼ぶ場合、㋐ワヤ、マバパは「真素美の鏡」の配列の下の方から言うのだが、ハサザ、タラナ、カガダは上の方から言う) | |||
15声のうちCPに該当する声は、㋐ワヤ、モボポ、フスズ、テレネ、キギヂである。そのCPにVPが結合することで、各声の字形が作られる。 | |||
ワは㋒と㋐の結合である。ヤは㋑と㋐の結合である。これは、ワは「ウア」と連続して発声することで「ワ」の声になるということを意味しているらしい。ヤは「イエ」と発声することで生じる声ということになる。 | |||
そのワとヤのCPに、㋔㋒㋓㋑のVPがそれぞれ結合することで、ヲウヱヰ、ヨユエイの文字が作られる。 | |||
「唇の音」「水の座」であるマ行バ行パ行のCPはモボポである。中間のボのCPが基本形となる。㋔のVPに縦棒が加わるが、これは軽重を示している。ボの軽い声がポであり、重い声がモである。縦棒の位置が上に上がる(軽くなる)とボになり、下に下がる(重くなる)とモになる。このモボポのCPに、㋐㋒㋓㋑のVPが結合して、残りの12声が作られる。 | |||
「口の音」「結の座」であるハ行サ行ザ行のCPはフスズである。中間のスのCPが基本形となる。スはまた、75声全体の中心に位置する。従って、八百万の神々の中心となる神(絶対神)をス神と呼ぶ。スのCPの場合、線ではなく、点が軽重を示す記号となる。㋒のVPの中心に点があるのがスである。それが軽くなり、点の位置が上に上るとフになり、重くなって下に下がるとズになる。このフスズのCPに、㋐㋔㋓㋑のVPが結合して、残りの12声が作られる。 | |||
「舌の音」「火の座」であるタ行ラ行ナ行のCPはテレネである。中間のレが基本形であり、㋓のVPに横線が加わる。上に上がるとテになり、下に下がるとネになる。このテレネのCPに他のVPが結合し残り12声が作られる。 | |||
「歯の音」「天の座」であるカ行ガ行ダ行のCPはキギヂである。㋑のVPに横線が加わる。中間のギが基本形であり、軽くなるとキに、重くなるとヂになる。これに他のVPが結合して残り12声が作られる。 | |||
このように、少々複雑であるが、とても論理的な構造で75声の水茎文字が作られている。 | |||
水茎文字を作りだしている理論は、天津金木によるものである。 →詳細は「[[天津金木]]」 | |||
なお、「ン」は「ム」が転訛したものであって、発音としては存在するが、[[言霊]]としては存在しない。 | |||
== 発見の経緯 == | == 発見の経緯 == | ||